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2014/08/05(火) 00:00

怪物小笠原ですら打たれる ましてや凡人記者の誤字・脱字は…

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ケンコーポの怪物小笠原

 怪物小笠原も人の子だ。昨年の今ごろ、連投の疲れで肉離れを発症した。決勝T初戦の青山メイン戦ではチームは5-4で薄氷のサヨナラ勝ちとなったが、小笠原は3発を浴びた。

 そして今年。登板過多が懸念された。この時期になると不動産健保大会との掛け持ちで1週間に3~4試合をこなし、小笠原も3試合くらい投げる。先週、小笠原はボソッとつぶやいた。「ぼくはマーくんより投げている」

 記者はドキッとした。これは、ひょっとしたら負けたときの予防線、言い訳を用意しているのではないかと。小笠原もマーくんのようについに戦線離脱かと。

 小笠原の投球はこの1、2年、変化球の割合が50%を超える試合も目立つようになってきた。ストレートと見せかけて変化球で討ち取れるのは直球に力があってこそで、まだまだ小笠原の直球は並みはずれた威力がある。しかし、直球だけでは抑えられないと本人が悟ったのか、リードする羽中田の知恵かよく分からないが、おそらく双方が合意した戦略なのだろう。

 それでも気になるのは登板過多だ。小笠原ももうすぐ29歳。〝お肌の曲がり角〟はとっくに過ぎている。このあたりで急速に衰える選手をたくさん見てきている。水曜ブロックの今野は30歳くらいから連投しなくなった。ケンコーポは、小笠原が負けたときの言い訳として「登板過多」と言わせないためにも若手の投手をもう一人育てることが急務だ。

 さて、ここからが本番、記者の誤字・脱字の言い訳だ。

 記者は誤字・脱字が少ない記者だと自負していた。過去形で書かざるを得ないのは悔しいが、校正には自信があった。誤字・脱字が〝わたしを見つけて〟と呼びかけてくる感覚の域まで達していた。10数年間も誰も気が付かなかったノーベル賞作家の大誤訳を記者は発見したことがある。

 まあ、こんな自慢話をしてもしようがないが、小笠原よ、記者も人の子。炎熱地獄の中、むき出しの手首を焼かれながら数時間立ちっ放しで、一度に数試合の試合を見て、写真を撮り、コメントを取り、帰って酒を飲みながら記事を書いてごらんなさい。記事を書き、写真の解像度を下げ、トリミングしてホームページにアップするまで1試合に付き1時間かかる。1日に16試合の日があった。ほかにも不動産の記事もあるから量にしたら原稿用紙200~300枚を1か月に書く。売れっ子作家でもこんなに書かないはずだ。

 これをぶっ続けるとどうなるか。疲労と加齢による視力の衰えと集中力不足、酒の威力が相乗効果となり、誰が打ったのやら生還したのかが分からなくなり、句読点も濁音や半濁音の区別がつかなくなり、おまけに西武が負けてごらんなさい。一挙に虚脱状態に転化し、生きている意味すら分からなくなる。

 それでも小笠原、貴殿は記者の誤字・脱字をなじるか。まあ、いい。ものはついでだ。これまでの記者の最大のミスを紹介しよう。

 あれはもう30年くらい昔か。年が改まる1月1日号の新聞で、1年遅れの新聞を刷ってしまったことがある。責任はチェックしなかった記者にあった。もちろんすべて刷り直しになった。馘首にはならなかった。詫び状の一つで済んだのは幸運だった。

 ミスとはそんなものだ。あの時もいい記事を書いたと浮かれていたのがミスを生んだ。有頂天と絶望、愛と憎しみ、ストライクとボールは紙一重、表裏一体だ。

 もう一つ、記者が経験した抱腹絶倒の誤字・脱字。記者が犯したのではなかったが、ある大手デベロッパーの社長交代の記事で、「新社長・○○」とすべきところを「新社長?○○」と名前の前に「?」を付けてしまった同僚の記者がいた。どうしてそうなったか。その記者はそれまで手書きで原稿用紙に書いていたのだが、パソコン入力に切り替えた。「?」と「・」と「/」が一つのキーボードにあるために起きた想定すべきミスだった。

 みんなで大笑いしたが、怒ったのは当然そのデベロッパー。新社長に就任するかどうかわからないという「?」マークをつけられて怒らないほうがおかしい。そのデベロッパーの広告が半年くらい出なかったのではなかったか。

 小笠原よ、先生と呼んでいい。頼むから誤字・脱字を見つけたらその都度、連絡していただきたい。記者はあるハウスメーカーの広報担当者にただで記事をチェックしてもらっている。ちゃんと「師匠」呼ばわりしている。小笠原がちゃっんと誤字・脱字を指摘してくれたら「小笠原師匠」と呼ぶことにいささかのためらいもない。〝怪物〟を〝師匠〟にできるなんてこんなうれしいことはない。

 ところで、今回のこの記事には誤字・脱字はあるのかないのか。

 

 

 

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