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2014/09/19(金) 00:00

RBA常勝軍団生みの親 旭化成ホームズ元会長・土屋友二氏が死去

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右から土屋氏、平居氏、一人置いて初代監督の堀井慶一氏(2013/11/22 ヒルトン東京)

 旭化成元代表取締役副社長で旭化成ホームズ元代表取締役会長の土屋友二(つちや ゆうじ)氏が9月15日、肺炎のため都内の病院で死去した。享年78歳。葬儀は近親者で行われた。喪主は妻雍子(ちかこ)さん。

 和歌山県出身で昭和34年、東大卒。同年、旭化成入社。平成5年、住宅事業部門長、同10年、代表取締役副社長、同13年、住宅カンパニー社長、同14年、旭化成ホームズ代表取締役会長などを務めた。

 連絡先は旭化成ホームズ総務部広報室、電話03-3344-7115。

◇       ◆     ◇

 土屋氏とはRBA野球大会を通じて何度かお話をさせていただいた。昨年11月に行われたRBA野球大会開催25周年記念の懇親会にも旭化成ホームズ・平居正仁社長(現旭化成副社長執行役員)らとともに出席され、次のようなコメントを寄せられた。

 「この大会の草創期に当社はクリエイト5000という中期目標を掲げており、私は背番号5000番のユニフォームを作って野球部を応援していました。今の私の願いは、この背番号5000番をつけてまたグラウンドに立つこと」

 この願いはかなえられなかったが、旭化成ホームズの野球チームはいま2年連続13度目の優勝目指し戦っている。

 RBA野球大会がどのような大会で、旭化成ホームズがどのような位置にいるか紹介する。

 平成元年、第三企画・久米信廣社長が「業界の発展と親睦」を目的に住宅・不動産業界に呼び掛けて始まった。大きな特徴は、住宅・不動産業界だけでなく、不動産流通・販売会社、管理会社、建設会社など業種の垣根を越えて行ってきたことで、毎年50~60社・チームが参加している。

 土・日曜日が定休日の日曜ブロックと水曜日が定休日の水曜ブロックに分かれ、それぞれの優勝戦と総合優勝戦は東京ドームで行われている。試合数は年間100試合くらいにのぼる。優勝チームがオーストラリアや中国に遠征、交流試合や野球教室などを行ったこともある。今年6月には長年の活動に対して国土交通省から表彰状が授与された。

 旭化成ホームズは平成2年の第2回大会から出場しており、総合優勝12回、水曜ブロック優勝13回、通算成績119勝19敗、勝率862(第25回大会まで)の最強チームだ。この10年間で負けたのは4回しかない王者として君臨している。

 しかし、土屋氏が住宅事業部門長に就任したころは〝出ると負け〟状態だった。強豪チームにはいつもコールド負けしていた。

 そんなチームを最強チームに育て上げたのが土屋-平居コンビだ。土屋氏が生みの親であり、平居氏が育ての親だろう。

 平成7年、平居氏が人事担当として慶大野球部監督の後藤寿彦氏を訪ね、「住宅に興味のある部員はいませんか」とお願いし採用ルートを確保してからチームが一変。平成9年の第9回大会で初優勝した。

 この時、土屋氏は専務。よほど嬉しかったのか何と祝勝会をヒルトン東京で行った。記者も参加させていただいた。

 残念ながら会場でどのような話をされたか覚えていないが、その後、優秀な選手がどんどん入社した。記者が嬉しいのは、野球はもちろんだが、仕事でも全国トップレベルの成績を上げている選手がたくさんいることだ。「フォア・ザ・チーム」-野球も仕事も同じだ。

 土屋さん、心からご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

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