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2015/04/15(水) 00:00

リバブル絶好調 「両手!両手!」「うちは基本に忠実」大槻監督

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投手は大槻監督、打者は河野、捕手は山田(すごい組み合わせだ)

 いきなり「両手!両手!」東急リバブル古屋主将の檄が飛んだ。ナインに緊張感が走った。すかさず大槻監督が「リバブルは基本に忠実ですから」と合いの手を入れた。檄の声の大半は天井を突き抜け、仲良し夫婦のハトに豆鉄砲を喰らわしたが、いくばくかは天井に跳ね返り、集まった10数人の肺腑をえぐった。

 中でも敏感に反応したのが入社3年目の中込だった。中込は大槻監督が投げる球を押し頂くように両手で取った。リバブルブルーか人工芝の青のせいか判断はつかなかったが、心なしか顔は青ざめていた。

 古屋主将の檄を聞いたのか聞かなかったのか、あるいは耳が遠くなったのか、チーム内でただ一人部長職の任についている山田悟・三鷹センター長は馬耳東風。横着にも片手ばかりで捕球した。

 部長がこんな体たらくで果たして大丈夫かと思ったが、チームの核弾頭・河野が不安を一挙に吹き払った。バッティングピッチャーを務めた大槻監督の球を鋭くはじき返し、屋根がなかったら、隣の神宮球場まで飛んだのではないかという会心の本塁打級の打球をポンポン飛ばした。完全に臨戦態勢が整っていると見た。

 山田も古屋も元気。39歳の山田は「もう座っているだけで疲れる。事務所は8階にあるが、エレベータを利用しないで階段を上り下りしている」と、レギュラーの捕手の座を死守するのに懸命だった。汗がしたたり落ちた。

 古屋もメタボ体型は相変わらずだが、「両手!両手!」などとナインを鼓舞するムードメーカーとしては今年も健在。なくてはならない存在感を示した。

 投手では猪股が絶好調。シートバッティングにもかかわらず、上下左右コーナーにきわどい球を投げ込み、40の半ばをとっくに過ぎたと思われる最年長の松本大樹をきりきり舞いさせた。年上だか上司だか委細構わず真っ向勝負する猪股本来の負けん気が復活した。

 課題を残したのは藤巻。相変わらずの制球難をさらけ出した。開幕は危ないと見た。ノーヒット・ノーランを達成したときの相手チームは最弱チームではなかったか。

 松井ゴジラと同じなのが河添。松井は現役時代、遅刻の常習犯としてよく知られているが、河添は、みんながユニフォーム姿ですでに集まっているのに、私服で詫びる様子もなく悠然と現れた。土下座か腕立て伏せか判然としなかったが、形ばかりのお詫びの姿勢は示したが、顔は笑っていた。態度だけは松井並みか、ひょっとしたら超えるかもしれない。只者ではないかもしれない。バッティングでも鋭い当たりを披露していた。

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ボス猿古屋に媚を売る3年目の中込

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謝るのも訓練のうちか(ただでは起きない河添)

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 RBA野球大会の裏街道「第5回Club-D cup」の東京ドーム決勝戦を2週間後に控えた東急リバブルは4月15日(水)、神宮外苑軟式野球場がグラウンド不良のため使えず、急きょ屋内練習場に場所を移して入念な練習を行った。

 大槻監督は「昨年の三井不動産リアルティさんとの決勝戦では、観客席をリハウスレッドに埋め尽くされた。今年は逆にリバブルブルーに染める。500人くらいのTシャツを発注した」と話し、チームを引っ張る山田も「住友さん? もちろん勝てる。負ける気がしない」と豪語した。

 チームは若返りを図りつつあるが、古屋主将、河野、松本らのベテラン・主軸も元気で、早くも臨戦態勢が整った。記者が期待する記者と同じ名前「司」の長谷川もいい動きを見せていた。

 決勝戦は5月1日(金)、東京ドームで行われる。対戦相手は同じ不動産流通会社の住友不動産販売。双方とも勝てば初優勝。当日はRBA日曜ブロック決勝戦、ケン・コーポレーション-タイセイ・ハウジーの試合も行われる。

◇       ◆     ◇

 戦力的には住友不販が上位だと記者は思うが、果たして戦力が整うか。エース伊藤は先発で投げるようだが、相手が格下だと判断すると手抜きをするクセがある。越前の先発もありそう。

 かつての強打者前田も市が尾営業センター長に昇格し、軸足は完全に「仕事」にかかっているとみた。「片手」「両手」どころか、大量失点につながる致命傷のバンザイをするのではないかと心配になってきた。

 応援団の差も歴然で、ここはリバブルの優勢とみた。

 

 

 

 

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