今野 再三のピンチしのぐ省エネ熱投79球
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
旭化成ホームズ | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 3 | ||||
三井不動産リアルティ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
三井リアル 総勢600名〝カープ女子〟級の応援実らず
旭化成ホームズが2年連続14度目の優勝-日程の都合で越年対決となった第26回RBA野球大会水曜ブロック決勝戦、旭化成ホームズ-三井不動産リアルティが5月20日、東京ドームで行なわれ、旭化成が3-0で三井リアルを破って優勝。エース今野が5回を79球、被安打4、奪三振6の熱投。先取点は下位打線の四球から盗塁と無安打で1点を先取、最後は主砲の松井が適時3塁打と敵失で自らもホームインして決定的な2点を奪った。三井リアルは竹井英久会長、山代裕彦社長をはじめ総勢約600名の大応援団を繰り出し、リハウスレッドで会場を埋めたが、相手の緻密な野球に屈した。旭化成を上回る4安打を放つなど再三の好機をつくったがものにできず。
試合は予想外の展開で始まった。初回、旭化成は先頭の北寒寺が4球連続のボールで出塁。続く橋本は3球三振。3番松井は併殺かと思われる2塁ゴロを放ったが、敵失で1、2塁のチャンスに。4番久保田が三振したあと5番津久井が四球で満塁と攻め立てたが6番木下は凡退。先制の好機を逸した。
その裏、三井リアルは先頭の平林がエンタイトル2塁打を放ち、続く松田の投手ゴロは敵失となり1、2塁。さらに牽制球を名手北寒寺が後逸し無死2、3塁の絶好のチャンスを迎えた。しかし、3番北地と4番岩瀬は連続三振、5番の神も凡退し0点。
双方とも好機を逸したあと、試合が動いた。旭化成は2回、この回先頭の7番原田が四球で出塁、すかさず2盗、このあと巧みなサインプレーで3盗を決め、続く佐藤の1塁ゴロで原田が生還。無安打で先制点を挙げた。
その後は三井リアルの継投に交されたが、時間切れ寸前の5回、1死から四球で出塁した橋本を1塁に置き、主砲の松井が中堅越え3塁打を放ち、相手の中継ミスから自らも生還して決定的な2点を追加した。
今年37歳を迎えるエース今野は3回までに2つの長打を含む4安打を浴びたが、後続を断った。4、5回は4つの三振を奪うなど完璧に抑えた。
三井リアルは1点先取を許した2回、6番澤村が四球を選び、7番代打の西田、8番安田も連打したが、走塁ミスもあり好機をものにできず。3回も1死から北地が中堅越え2塁打を放ったが後続が続かず。
先発の北地はよく踏ん張ったが、一瞬の隙を突かれた。四球が命取りとなった。最後は「投げるのは小学生以来」の松田が投げたが、相手の主砲松井に痛打を浴びた。
○今野 もうアップアップ。相手はよく打つ。甘いスライダーを打たれたが、ランナーを出してからは本気で投げた(再三のピンチを迎えながら終ってみれば投球数は79球。省エネ投球も光った。三井リアルは3投手で95球)
○松井 最後まで守りたかったが、足が…(ダメ押しの3塁打を放ち、相手の中継ミスで生還したあと退き)
○北寒寺 平熱? 39度。失策? 記憶にない(初回の守り。記録は投手のエラーだが今野の投手ゴロの送球を捕れず。さらに、平凡な牽制球を後逸し失策。試合後、今野は北寒寺が39度の熱を出していたことを暴露。北寒寺は熱が下がったのか、冷や汗なのか、額を触ったらとても冷たかった。北寒寺は入社してからこれまで守備機会は500回くらいあったはずだが、失策は3度くらいしかない。ひょっとしたら本当に失策したことを覚えていないくらいのひどい状態だったのかも)
三井リアル竹井会長、山代社長も応援に駆けつける
●安西監督 負けたのは私の責任。初回の逸機が全て
●松田 投げたのは小学生以来
●平林 打ったのはインコースのスライダー(初回の2塁打)
●澤村 フェアにできなかったのはわたしの技術が及ばなかったということ(あわやスタンドインの大飛球を左翼に放ち、球審はフェアの審判を下したが、責任審判の1塁線審はファウルの審判で、結局ファウル)