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2015/07/23(木) 00:00

リバブル そつない攻めで4連勝 藤巻が巧投 8年振りシード権

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決勝打を放ったリバブル山田

  1 2 3 4     合 計
東急リバブル        
セキスイハイム不動産        

 セキスイハイム不動産 最終回の猛攻及ばず

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ハイム不動産 井上

 東急リバブルが無傷の4連勝で第19回大会以来8年ぶりに決勝Tのシード権を獲得。藤巻投手は小気味いいピッチングで4回まで3四球を与えたのみで、完璧 に抑えたが、足を怪我したためか5回に突如崩れ、6連続四死球などで5失点した。セキスイハイム不は積水ハウスと次戦で決勝T進出を賭ける。

 リバブルは2回、2つの敵失からチャンスをつくり、9番山田の中堅超え3塁打で2点先取。3回にはこの回先頭の1番河添が死球で出塁、盗塁と敵失で河添がホームを踏み、続く4回にも7番小泉が右翼前安打したのを右翼手が後逸する間に小泉が還り1点追加。5回には4つの四死球と小泉の2点3塁打などで4点を奪い試合を決めた。

 藤巻投手は4回まで3つの四球を与えたのみで完璧に抑えた。5回は6連続四死球などで5失点した。

 セキスイハイム不動産は最終回、藤巻の乱調で5点を返したが、拙守で新人の井上投手を見殺し。井上の自責点は5回の4点のみ。ノーヒットに抑えられた。

〇大槻監督 藤巻? 後で知ったのだが、最終回は怪我の影響だったようだ

〇山田 藤巻がいい? 投げ方を変えた

●ナイン プレッシャー? 全然ない(勝てばシード権を獲得できたのに、まるで緊張感がなかった)

リバブル藤巻 ノーコン病克服

惚れ惚れする投球内容

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リバブル 藤巻

 リバブル藤巻の巧投が光った。相手が〝格下〟のハイム打線とはいえ、初回に2死から四球を2つ出したが、5番酒井を三振に切って取ると、あとはスイスイ。4回まで奪った12のアウトのうち三振、投手フライ、投手ゴロ、捕手の邪飛で8つ。内野飛球とゴロが2つに、外野飛球が2つ。完璧な内容だった。

 投球フォームが変則で、上げた左足を途中で少し止め、横手投げからピュッとひねるような投げ方をする。打者としてはタイミングを取るのが難しく、打ち損じする。2段モーションを指摘されたことはないようだ。

 山田捕手が「投げ方を変えた」と、藤巻投手がよくなった理由を明かした。前の試合では猪股が「藤巻がよくなっているので、後ろを心配することがなくなり安心して投げられた」と話した。

◇       ◆     ◇

 藤巻がデビューしたのは3~4年前か。素晴らしく速い球を持っているが、突如として制球を乱す弱点もある投手だった。

 その後も制球難は解消されず、後からデビューした谷貝にエースの座を奪われた。大事な試合での藤巻の登板はなくなった。コントロールを重視するあまり、球に威力がなくなっていた。

 ところが、谷貝は今年初めに退社。藤巻が投げざるをえない状況にチームは追い込まれた。

 記者は、藤巻がノーコン病を克服しないと決勝T進出は難しいと読んだ。レーティングも決勝T進出ラインぎりぎりの80にとどめた。

 しかし、チームは4連勝で第19回大会以来の決勝Tでのシード権を獲得した。藤巻はうち3勝した。

 そういえば昨年だったか。試合後、山田相手に投球練習をする藤巻の姿を見た。今年の開幕前には、大槻監督が見守る中、神宮外苑の屋内練習場で藤巻に身振り手振りで猪股がアドバイスしていた。そのときも藤巻のコントロールは悪かった。

 あの時は投球フォームの改造に取り組んでいたのか。藤巻の投球が安定すれば、抑えに猪股がいる。勝利の方程式が完成する。強豪が揃う決勝Tでその真価が問われる。

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決勝打を放った山田

 

 

 

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