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2015/07/27(月) 00:00

青山・石井の大飛球 判定覆る 選手は命がけ 審判も一球一打に全精力を傾けるべき

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青山メイン 大飛球を飛ばした石井

 〝事件〟が起きたのは6回裏、青山メインの攻撃。1死から4番の北野が死球を選び、左打席には主砲の石井。明らかに一発を狙っていた。カウントは3-1だったか、強振したバットから弾かれた球は右翼ライン際に飛び、土手をはるかに超えた。

 1塁塁審は高々と手を挙げ、球審も手を回した。ここで、旭化成リフォームから「ファウルではないか」と声があがった。両審判が協議した結果、ファウルと判定が覆された。石井は結局四球を選び満塁となった。

◇       ◆     ◇

 記者はこのとき、旭化成のベンチから見ていた。石井の破壊力はよく知っている。ものすごい当たりだった。日曜ブロックであそこまで飛ばせる野手はそういない。

 しかし、打球はファウルのようにも見えた。インフィールドかファウルかは反対側からみるとよく分かるものだ。前日、西武ライオンズの外崎の左翼際の当たりを巡って最初審判はファウルの判定を下した。田辺監督がベンチを飛び出し、ビデオ判定の結果、本塁打と認定された。映し出されたビデオでは、3塁側からだとポールを巻いたかどうか判別できないが、1塁側からだと入っていたのがよく見えた。

 今回もそれと同じだ。青山メインのベンチからだと本塁打に見えたのではないか。

 解せないのは、やはり責任審判の球審が手を回した行為だ。審判はコンマ何秒かの判断を求められる。誤審も当然ある。あのとき、主審はどうしてホームランを示す手を回したのか。今でもよく分からない。球審の位置からだったら、100m離れていようがフェアかファウルかは20㎝もあれば判断できるのではないか。分からなければボールデッドにして審判で協議すればいい。

 一球一打に選手はそれこそ命がけになる。だから野球は面白いのだ。記者は25年間、試合に集中したからこそ一杯の水で何時間も取材できたし、不思議だが大事に至るようなボールの直撃を受けたことがない(いつも怖いと思っているが)。審判も一球一打に命がけで臨んでほしい。

 試合後、山梨は「あれはない」と涙声で話したが、判定が覆るはずはない。

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 参考までに。記者は小学生のとき、同時はセーフかアウトかで悩み、当時、西鉄の主砲だった中西太氏に往復はがきで手紙を書き、判断を仰いだ。中西氏から返事をもらったが、どっちかは書かれておらず、サインだけ書かれていた。

 記者の理解では、野球に同時はない。審判の判断がすべて。競馬や競輪には同時同着があり、スポーツの世界でも同タイムがある。野球にストライク、ボール、アウト、セーフにコンピュータを導入したら面白くなるか。

 

 

 

 

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