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2015/09/17(木) 00:00

ナイス横澤 敵も味方も思考停止させた大チョンボが明暗分ける

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〝俺が殊勲者、その前の打席でもヒットを打ったんだ〟満面の笑みを浮かべるナイス横澤

 既報のように、伊藤忠ハウジング-ナイスの一戦は、2度の延長サドンデスの末、ファウルかインプレーかの判断を双方のチームが勝手に下した結果、訳の分からない、あっけない幕切れでナイスがサヨナラ勝ちした。その場面を振り返ってみた。

◇     ◆   ◇

 延長サドンデス7回の裏、スコアは5-5、ナイスの攻撃で1死満塁。打席は横澤。梅澤が強振した打球は力なく投手と1塁の間に転がった。横澤は足に当たったと判断したようで走らなかった。主審は何のジャッジも下さなかった。

 その間にナイスの3塁走者・佐藤はするすると本塁めがけ走り出した。双方の選手は「ファウル? 」「ウェア? 」を叫んだが、それでも主審は明確なジャッジを下さなかった(と記者は見た)。

 佐藤選手が本塁に突っ込むのを見た伊藤忠の投手だったか1塁手があわててキャッチャーに送球したがセーフの判定。横澤もあわてて1塁に走りだしたが、アウトとなった。横澤がアウトになる前に佐藤はホームを踏んだので、当然、佐藤のホームインは認められナイスのサヨナラ勝ちが成立した。

 さて、このシーンで問題はどこにあるのか、記者なりに考えてみた。

 結論から先に述べると、主審は「ファウル」のコールをしなかったのだから、インプレー。横澤は走るべきだったし、当然、佐藤も走るべき。

 この場合、伊藤忠が「ファウルではないか」と主審にリクエストする権利はないにしろ、声を上げで抗議するのは当然。そこで主審は球審を集めて協議すべきだったが、伊藤忠はそれほど強硬に抗議しなかった。

 横澤が敵も味方も欺くことを考えていたとはとても思えない。梅澤は正直者だ。詐欺師にはなれない。それが証拠に、試合が決まってから横澤は「つま先に当たった。ファウルじゃないの? 」といぶかった。

 足に当たったことをアピールもせず、かといって走りもしなかった横澤の信じられないボーンヘッド、大ちょんぼが敵も味方も思考停止させ、結果的にナイスを決勝Tに導き、伊藤忠を奈落の底に突き落とした。

 ここで教訓。審判は神様。ボールデッドになる前は全力でプレーすることだ。もちろん、横澤には「足に当たったよ」とアピールする権限は付与されていないし、勝利をフイにする正直者にも横澤はなれないはずだ。

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まるで傍観者のように成り行きを見つめる横澤(ホームインするのは佐藤)

◇     ◆   ◇

 昨日は、もう一つ不思議な判定があった。東急ホームズ-大和ハウス戦だったか、カウント3-2から投手が投げたボールはホームベースに当たり、大きく弾んでバックネットを越えた。この時点で、ボールデッドになったのだが、打者走者は1塁にとどめられた。

 記者は、暴投となった時点ではインプレーだから当然に2塁進塁が与えられるべきだと思う。野球ルールもその通りになっているはずだ。主審によると「ルールで決まっている」とのことだった。つまり、神宮外苑ではバックネットをボールが越えても進塁が許されないケースがあることを認識すべきだ。

 しかし、これも主審によって進塁が認められるかもしれないので、とにかく早合点しないで、主審や審判のジャッジが下るまでは全力でプレーすることをお勧めする。

 

 

 

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