菱重ファシリティー&プロパティーズ(左端が茂木監督)
日曜ブロックの台風の目になりそうなチームとして東京建物を上げたが、もう一つ、ひょっとしたらベスト8に残りそうなチームがもう一つある。今年1月1日付で発足した菱重ファシリティー&プロパティーズだ。
同社は、三菱重工グループの工場・施設管理、建設、不動産関連のグループ企業8社を統合し、全国一体組織化により業務を標準化、一層の高度化・効率化をはかる目的で設立された会社で、菱重エステートを存続会社として、残り7社を吸収合併する形で統合した。
このため、別会社だった野球部社員が同社チームの選手として加わり、チーム力が一新した。抽選会には茂木監督ら9名が参加。過去4年間一度も勝てなかった沈滞ムードを吹き飛ばすかのようにみんな威勢がよかった。
もっとも期待がかかるのが義積(38)だ。滝川二高で甲子園に出場。早大ではキャプテンを務めたそうだ。何と名前は「司」。記者と同じだ。
もう一人は松村(45)だ。年齢からして選手としては多くを望めないかもしれないが、尼崎北高校で甲子園を経験しており、重工神戸で活躍。
このほか、重工横浜から3人の新人も加入したという。
菱重はエース佐々木がさすがに年齢のためか痛打を浴びるケースが増え、ラガーマン山野がムードメーカーとして話題を振りまくしか存在感を示せなかったが、今年は力で相手をねじ伏せるシーンも見られるか。菱重旋風を巻き起こせるか。
かつてチームには重工横浜出身の成沢が軟式で135キロを投げた。おそらくこの数値がRBAの記録だろう。藤原投手は52歳で勝利投手になり、これもRBAの最年長勝利投手記録だ。