ケンコーポ 勝利の瞬間
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
ケン・コーポレーション | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 | 8 | |
積水ハウス神奈川 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 |
ケン・コーポレーションが3年連続5度目の総合優勝(※)-第28回RBA野球大会総合優勝戦、ケン・コーポレーション-積水ハウス神奈川が6月7日、葛飾区総合スポーツセンダー野球場で行われ、日曜ブロック覇者のケン・コーポレーションが最終回に一挙8点を奪い、逆転で5度目の総合優勝に輝いた。新人の上松と日曜ブロック決勝戦で好投した大澤の継投が決まった。新人の最上が同点打を放つなど代打攻勢が実った。積水ハウス神奈川はゴジラ斎藤の2点適時打で先制したが、エース工藤が最終回、味方の失策をきっかけに崩れた。
※ケンコーポは第26回、第27回大会の日曜ブロックで優勝しているが、総合優勝戦は行われておらず、水曜、日曜各ブロック優勝チームが総合優勝チームとされた。総合優勝戦を戦い、勝ったのは第24回大会以来4年振り3度目。
ケンコーポ上松投手
7回まで散発の4安打に抑えられていたケンコーポは最終回、この回先頭の矢澤が敵失で出塁した1死後、主砲の羽中田が右中間突破の3塁打を放ち1点を返した。続く山田、井上が連続四死球で満塁とすると、新人の7番最上の2点適時打で同点に追いついた。
勢いに乗るケンコーポはさらに内野ゴロ野選と敵失をからめ村上、大澤、羽中田の安打などでこの回一挙8点を奪い大逆転。
先発の新人・上松(27)は立ち上がり制球に苦しんだがしり上がりに調子を上げ6回まで味方の失策による2失点に抑えると、7回からは日曜ブロック決勝戦で好投した大澤が無難に抑えた。
積水ハウス神奈川は終始試合を優位に進めたが、エース工藤が最終回に力尽きた。試合後「8回は未知の世界」と語ったように明らかに限界に達していた。堅守の守備陣も3つの失策・野選で足を引っ張った。工藤の自責点は3のみ。
得点は5回、四球と敵失で得た1死満塁の好機にゴジラ斎藤の技あり2点適時打などで奪った3点にとどまった。2回に1死から浜崎がチーム初安打を放ちながら盗塁に失敗し、齋藤の後ろを打つ5番山縣が3度の得点機に凡退したのが痛かった。
〇田辺監督 (総合優勝戦で)やっと勝ててうれしい。9回までやるつもりで投手を2枚用意し、継投も予定通り。いつかチャンスが巡ってくると思っていた
〇上松 大学(武蔵大)ではそんなに投げていないし、卒業後の4年間は野球をほとんどやっていなかった。変化球が決まらず苦労した。皆さんに助けてもらった(尻上がりに調子を上げ、ストレート、シュートが決まった)
〇羽中田 新人がよく打ってくれた。上松と大澤? うーん、いい勝負。上松はしっかり練習を積めばよくなる
〇最上 マルチネスです(何の意味かさっぱり分からず)
●工藤 8回は未知の世界。これまで投げたことがなかった。最後は投げる球がなくなった。7回で終わっていれば…
●山縣 来シーズン頑張る
打のヒーロー 左から越後、最上、羽中田
第28回RBA野球大会 総合優勝戦、積水ハウス神奈川(水曜ブロック優勝)-ケン・コーポレーション(日曜ブロック優勝)が6月7日、葛飾区総合スポーツセンター野球場で行われる。例によって記者の独断と偏見による〝どっちも勝って〟予想。( )内はレーティング。
積水ハウス神奈川(92)-ケン・コーポレーション(89)
水曜ブロックの覇者は参加2年目の積水ハウス神奈川。不敗の王者・旭化成ホームズに7-0で圧勝した。日曜ブロックは、ケンコーポが三井不動産レジデンシャルを9-2で下し、6年連続14度目の優勝を飾った。
記者の昨年末のレーティングは積水神奈川が88.5、ケンコーポが90だが、それぞれの決勝戦の戦いぶりを冷静に分析して積水神奈川を92、ケンコーポを89に変更する。よって積水神奈川が優勢と見た。
積水神奈川は打倒・旭化成ホームズのため用意周到の準備をし、完全に仕上がっている。エース工藤は「緊張した」と言いながら「アドレナリンが出っぱなし」と闘志をむき出しにして強打の旭化成を封じた。決勝戦の投球ができればまず打たれない。弱点を探すとすれば、しばしコントロールを乱し四死球を出すことだ。
打線も好調。ゴジラ斎藤は今野も沼座も捉え、双方から会心の2塁打を放った。打球の速さはゴジラそのもの。怪力ぶりを発揮した。他の打者も今野、沼座、平山の3投手から9安打を奪った。8番石田がマルチ安打を放ったほか、5番山縣、7番工藤以外が安打を放った。2番小松原は3打点。
守りも堅い。2回には、この回の先頭打者で俊足の北寒寺を1塁に置き、次打者・久保田のショートゴロで併殺に打ち取ったが、2塁からの難しいワンバウンドの送球を石田が好捕した。チームは6回で無失策。
旭化成ホームズのレーティング92は91に変更する。王者の称号は積水神奈川がふさわしいと見た。
ケンコーポのレーティングを下げたのは絶対的なエース小笠原が〝退団〟したからだ。決勝戦では3年目ニューヨーク州立大卒の秀才大澤が自ら〝マリンボール〟と名付けるツーシーム、カットボールを自在に投げ分け2安打2失点(自責点1)完投したが、総合決勝戦で同じ投球ができるか。羽中田捕手は「いつもより球威がなく制球も悪かった」と試合後語ったが、元快速球エースの笠は「俺の全盛期と比べると、球は俺のほうが速かった」と分析した。
打線は羽中田が絶好調。決勝戦でもライトフェンス直撃の2塁打を放った。羽中田の前に走者をためられるかがカギとなる。ゴジラ斎藤との打ち合いが見ものだ。他は積水神奈川と比べるとやや非力。機動力でカバーしたい。記者は小笠原と同期の〝当たり屋〟矢澤に期待しているのだが…。矢澤が出塁して相手をかき回したい。守備は堅いが、三井レジ戦では1失策。
総合力で積水神奈川に一歩譲るが、ワンチャンスをものにする試合運びのうまさがある。大型新人が活躍すれば逆転の目もあるか。
日曜ブロックも水曜ブロックの勝敗予想は大外れ。2度あることは3度あるか。それとも3度目の正直か。
第28回RBA野球大会 総合優勝戦、積水ハウス神奈川(水曜ブロック優勝)-ケン・コーポレーション(日曜ブロック優勝)が6月7日、葛飾区総合スポーツセンター野球場で行われる。試合開始は18:00。2時間または9回戦となる。試合の模様はRBAのWebでリアルタイムで速報する予定。
優勝した積水ハウス神奈川のナイン
「生きるか死ぬか、死ぬ気で戦う」-戦前、積水ハウスの若佐主将は記者にこう話した。戦力は互角。この開き直りが勝利を手繰り寄せた。
打者全員が初球から積極的に打って出た。初回、先頭の上床は三振、2番小松原はセカンドフライ、3番若佐はサードゴロ。今野の球数は7球。2回も先頭の斎藤が初球を打ち投手ゴロ。5番山縣は7球粘ったがサードゴロ、6番崎浜簡単に打ってセンターフライ。今野は9球。3回も7番工藤、8番石田、9番宇野がわずか6球で三者凡退。ここまで今野が投げた球は22球しかない。
ところが4回、針の穴を通すほどコントロールがいいはずの今野がいきなり上床に四球。上床に盗塁を許し、捕手の悪送球で3進を許した後の小松原にも3球目を左翼に運ばれ失点した。2死後の斎藤にも初球を狙われ長打を食らった。
5回も先頭の浜崎は2球目を安打し、続く工藤も2球目を打ち敵失を誘い、無死1、2塁。普通なら送りバントか様子をみるのがセオリーだが、石田も初球を右翼前に運び満塁。続く宇野はカウント2-0から左中間を破る2塁打で2者を迎え入れた。決定的な3点を奪われ今野は降板。おそらく回の途中で今野が降板したのは初めてのはずだ。完全にKOされた。
今野は試合後、「まさか(無死1、2塁の場面で)初球を打ってくるとは…」と話したが、今野のコンピュータを狂わしたのはこの積水の積極的な攻撃に違いない。
今野のコントロールの良さを逆手に取った積水の戦略が功を奏した。とはいえ、早打ちは今野の術中にはまる危険性もあったはずだ。技が伴わないと取れない戦術だ。打倒旭化成のために周到な準備をした積水の打力を褒めるべきか。
本人から聞いたわけではないが、今野は肩の調子を試合前から気にしていたようで、あるいは3回が限度だったのかもしれない。死球はあったかもしれないが、今野が先頭打者に簡単に四球を出したことなどなかった。
◇ ◆ ◇
王者・旭化成ホームズが完敗したことで、水曜ブロックの勢力地図が変わるような気がしてならない。積水は自信を持ったはずだし、旭化成も雪辱を期すはずだ。ここにあと一歩でドームを逃している野村不動産アーバンネットが割って入る3強時代が始まるのではないか。
KOされ戦況を見つめる旭化成ホームズ今野
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 | |||
積水ハウス神奈川 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0 | 7 | |||
旭化成ホームズ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
【メンバー】
積水ハウス神奈川 | 旭化成ホームズ | ||||||||||||||||||
順 | 位置 | 打者 | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 5回 | 6回 | 順 | 位置 | 打者 | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | |
1 | 右 | 上床 | 三振 | 四球 | 投ゴ | 二安 | 1 | 二 | 橋本 | 二ゴ | 中三 | 右安 | |||||||
2 | 中 | 小松原 | 二飛 | 犠飛 | 右安 | 一ゴ | 2 | 三 | 木下 | 一ゴ | 四球 | 投ゴ | |||||||
3 | 遊 | 若佐 | 三ゴ | 中飛 | 三安 | 三邪 | 3 | 一 | 松井 | 左飛 | 四球 | 捕飛 | |||||||
4 | 二 | 齊藤 | 投ゴ | 中二 | 右二 | 4 | 遊 | 北寒寺 | 右安 | 三振 | 三飛 | ||||||||
5 | 捕 | 山懸 | 三ゴ | 三ゴ | 四球 | 5 | DH | 久保田 | 遊ゴ | 一ゴ | 遊安 | ||||||||
6 | 左 | 崎浜 | 中飛 | 右安 | 遊飛 | 6 | 中 | 池田 | 四球 | 三振 | 左飛 | ||||||||
7 | 投 | 工藤 | 三振 | 二失 | 右飛 | 7 | 右 | 佐藤 | 二ゴ | 二ゴ | |||||||||
8 | 一 | 石田 | 一ゴ | 右安 | 中安 | 8 | 捕 | 倉富 | 遊ゴ | 一邪 | |||||||||
9 | 三 | 宇野 | 右飛 | 中二 | 三邪 | 9 | 左 | 青木快 | 三振 | 左飛 | |||||||||
投手 | 工藤 | 投手 | 今野→沼座→平山 |
※六回裏
松井に代わり福田
北寒寺に代わり青木
久保田に代わり杉本
池田に代わり石島
※五回裏、橋本に代わり蔵立
※四回表、上床四球。二盗成功、捕手悪送球で三進。小松原の犠飛で先制
4度、5度…宙に舞うケンコーポ田辺監督
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 | |||
三井不動産レジデンシャル | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | ||||
ケン・コーポレーション | 0 | 3 | 1 | 5 | × | 9 |
三井不動産レジデンシャル 長谷川-吉田 まさかの乱調
ケンコーポが6年連続14度目の優勝-第28回RBA野球大会日曜ブロック決勝戦、三井不動産レジデンシャル-ケン・コーポレーションが5月11日、東京ドームで行われ、ケンコーポが相手投手の乱調に付け込み敵失もからめ5安打で9得点の圧勝。6年連続14度目の優勝を飾った。大阪桐蔭-ニューヨーク州立大卒の入社3年目の大澤がRBA初登板で2安打2失点完投の快挙。絶対的エース小笠原が退社した危機を救った。三井レジは長谷川-吉田-室谷の3投手がピリッとせず4回まで11与四死球で自滅。大石の3塁打と敵失で拾った2得点にとどまった。
初回の1死1、3塁の好機を逃したケンコーポは2回、この回から登板した吉田から6番井上、7番朝日が連続四球を選び、8番尾関の犠打は吉田投手の失策となり難なく1点先制。なおも1番村上、2番矢澤、4番羽中田の四死球で2点追加。ノーヒットでこの回3点を挙げた。
こうなると完全にケンコーポのペース。3回にはこの回先頭の井上が敵失で出塁、続く7番朝日がチーム初安打を左翼前に運び好機を広げ、村上の適時打で1点追加。
勢いは止まらない。4回にはこの回先頭の羽中田が右翼フェンス直撃の2塁打をきっかけに朝日、尾関の適時打と敵失、死球などで一挙5点を挙げた。
先発の大澤が〝快投乱麻〟の好投。自ら〝マリンボール〟と名付けるツーシーム、カットボールを自在に投げ分け2安打2失点(自責点1)の完投。エース小笠原退社の穴を埋めた。
三井レジは自滅。先発の横手投げ36歳ベテラン長谷川は制球を欠き2死球を与え1回で降板。2回からエース吉田が登板したが、2者に一つのストライクも取れず連続四球を出すと自らの失策を挟み3四死球を乱発。4回には3安打と2つの死球と味方の失策で1死も取れず降板。3番手の室谷がかろうじて抑えた。
打っては、3回、この回先頭の2番大石が中堅超え3塁打を放ち、続く篠塚の内野ゴロで1点を返し、5回には代打中塚の内野安打と敵失で1点を追加するのがやっと。
〝小笠原さん、勝ちましたよ〟大澤投手
〇田辺監督 小笠原の陰に隠れて登板機会がなかった大澤がよく投げてくれた
〇大澤 3年間練習だけはしていたが、まさか小笠原さんの代わりが務まるとは。ものすごく緊張した。〝マリンボール〟が決まった。球歴? 東京出身で大阪桐蔭-ニューヨーク州立大卒ですが、大阪桐蔭時代は〝帰宅部〟。軟式で投げてはいましたが、野球部ではありません。ニューヨーク大の成績? オールAでした(A、B、Cのランクだそうだ)
〇羽中田 僕のあと数センチでスタンドイン見てなかった? 大澤? いつもより球威がなく制球もよくなかった
〇矢澤 ケンはやばいよ(危ないという意味ではない)。しっかり補強している。もう僕の時代は終わった
〇笠 僕の20代ほどではないが、大澤は球が速い
●渡辺監督 楽しめたが、体調管理不足、仕事とのコントロール不足を露呈してしまった。残念
●山際 打てなかった僕のせい。やっぱり勝たないと…(振りは鋭かったが変化球にタイミングが合わず3-0)
●ナイン 相手は強い。隙を見せない
ケンコーポの新入社員
「完勝だね」ケンコーポ鶴岡実専務
「大澤はいいね」野球部OBの村井氏(左)と吉田氏
「僕は監督の後輩で、内山の先輩。またまだ、気持ちは折れていないぞ」三井レジ星野氏(右)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 | |||
三井不動産レジデンシャル | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | ||||
ケン・コーポレーション | 0 | 3 | 1 | 5 | × | 9 |
【先発メンバー】
三井不動産レジデンシャル | ケン・コーポレーション | ||||
1 | 右 | 山際 | 1 | 中 | 村上 |
2 | 遊 | 大石 | 2 | 左 | 矢澤 |
3 | 捕 | 篠塚 | 3 | 遊 | 土田 |
4 | 三 | 小平田 | 4 | 捕 | 羽中田 |
45 | 左 | 内山 | 5 | 二 | 山田 |
6 | 二 | 坂尾 | 6 | 三 | 井上 |
7 | 一 | 黒田 | 7 | 右 | 朝日 |
8 | DH | 伴 | 8 | 一 | 尾関 |
9 | 中 | 川崎 | 9 | 投 | 大澤 |
【投手】
三井レジ:長谷川→吉田→室谷
ケン・コーポ:大澤
【5回表】
三井レジ坂尾死球出塁。
代打中塚が内野安打。
二死後、山際敵失で1点追加。
大石三振でゲームセット。
大澤2安打2失点完投。
【4回表】
三井レジ2番大石、三塁打。
篠塚の二ゴロで大石生還、1点返す。
後続は断たれた。
【4回裏】
ケン・コーポ羽中田、二塁打。
山田四球。
井上の打席で羽中田と山田が重盗、無死2・3塁に。
井上四球、満塁。
朝日、2点タイムリー。
尾関二塁打でさらに2点追加。
三井レジ投手交代、3人目は室谷。
大澤エラーで走者1・2塁。
村上死球。
矢澤遊ゴロで尾関も生還し、この回5点を挙げた。
【3回表】
三井レジ黒田四球、待望の初走者。
伴一ゴロで黒田2進。
川崎セカンドライナーで黒田三進するも、
山際投ゴロ。
【3回裏】
ケン・コーポ井上、サードエラーで出塁。
朝日がチーム初安打となる左前打を放ち、井上二進。
尾関四球で満塁。
一死後、村上適時打で朝日生還、4点目。
矢澤が打ち上げ二死。
土田凡退。
【2回表】
三井レジ三者凡退。
大澤が完璧な投球。
【2回裏】
三井レジ投手交代 二番手吉田
この回先頭から2者連続四球。
無死1・2塁から、土田の犠打エラーで井上生還、ケン・コーポ先制。
大澤凡退後、2者連続四球で朝日生還し2点目。
土田三振。
矢澤四球。
羽中田の四球押し出しで1点追加。
山田三振。
【1回表】
三井レジ三者凡退。
ケン・コーポ大澤、絶好の立ち上がり。
【1回裏】
ケン・コーポ先頭村上、死球出塁からすかさず盗塁。
矢澤進塁打。
土田も死球。
羽中田は遊飛。
二死1・3塁で山田は二ゴロに倒れる。
三井レジ横手投げ長谷川、不安な立ち上がり。
ケン・コーポ笠「俺は長谷川をカモにしていた。大澤は球は速いが俺の全盛時のほうが上」
東急リバブルが今年の第29回RBA野球大会初戦に通算100勝の金字塔に王手をかける。これまで第1回大会から28回大会まで連続出場しているリバブルは通算138試合を戦い、99勝39敗、勝率.717。
他のチームで100勝を達成しているのは水曜ブロックでは128勝を挙げている旭化成ホームズのみで、日曜ブロックではケンコーポの132勝のみ。リバブルが1勝すれば3番目の100勝達成チームとなる。2連敗すると来年に持ち越しとなる。
【訂正】 リバブルに通算100勝がかかっていることが判明したのは、同チーム大槻監督からの指摘によるもの。元データとなる勝ち数と負け数を間違えて入力したためです。昨年末に発表した数字は104勝40敗、勝率.717でした。
念のため、他のチームも計算をやり直した結果、リスト、ナイス、みずほ不動産販売、積水ハウス京葉、ミサワホーム東京にも間違いが見つかり、訂正しました。
指摘を頂いた大槻監督にはお詫びするとともに、今年の初戦ではぜひとも100勝を達成するよう頑張っていただきたいとエールを送ります。そしてまた、対戦する相手には絶対に阻止するよう頑張っていただきたいと思います。
訂正後の勝敗表は
水曜ブロック勝敗表.pdf でどうぞ。
〝2枚看板が揃ったぞ〟エース寺田(左)と新人の石井
皆さんは、2009年の夏の甲子園、新潟県勢として初めて決勝戦に進んだ日本文理のことを覚えていらっしゃるだろうか。相手の中京大中京に9回までに4-10と6点差をつけられながら土壇場で猛反撃。5点を奪い、スタンドの4万7千人の大観衆を熱狂させた試合を。この試合、日本文理の石井選手は1年生。(スコアを調べたら出場したのは16名で、そこに石井の名はなかった。登録選手は18人が限度だから、石井はベンチにいたのかいなかったのかは不明)
あれから7年。23歳になった石井は「社会人を断って、(あれからどこに行ったのか聞かなかったが)三菱地所リアルエステートサービスに入社することを決断」した。「俺の力でチームをドームに導いてみせる。この冬はダルビッシュに負けないくらいの肉体改造をやる」と豪語した。
地所リアルの忘年会
◇ ◆ ◇
記者は先日、地所リアル野球部の忘年会に突撃取材を敢行した。2008年に続き、今回が2度目だ。
他の取材をこなし、駆けつけたのは20時前。宴たけなわ。参加者は「うちはこれしか飲まない」と最下級の「獺祭」をぐびぐびと呷る背番号〝肉(29)〟榊監督を筆頭に38名。いつものメンバーの3倍だ。飲み会だけは皆勤賞の選手が圧倒的多数を占める中、みんなゆで蛸かカエルのように出来上がっていた。
とりわけ元気だったのは〝謎の男〟岡野だ。岡野は、背番号〝肉(29)〟から監督の座を奪ったのか、それとも陰で操る摂政の座にでも収まったのか、口角泡に刺身のツマやら焼き肉の肉片やら日頃のうっぷんやらを目の前の料理の上にまき散らし、食品ロスになるのも一切構わず、〝こら、〇〇、お前な、シンガポールではえらいおとなしかったやないか!☆^v(*´Д`)ペンパイナッポーアッポーペンI have a pen. I have an Apple 俺は英語しゃべれへんのや〟〝初打席、初安打の俺の大記録を、お前は…☆^v(*´Д`)〟などと訳の分からぬことを喋りまくっていた。
さすがだったのは「29」。ニクい一発を放った。「みんな部署はバラバラ。こうして集まると一緒になれる。新人も年長クラスも差別なんかしない」と。伊達に監督業を張っているわけではないことを見せつけた。
先に戻るが、果たして石井は地所リアルの救世主になれるか。寺田が投げ、石井が得点するパターンが決まればひょっとするかもしれない。しかし、まだ2~3枚足りない。もしドームに進出したら、かわいい女性マネージャーと一緒に千鳥になって、千鳥ケ淵に飛び込んでやってもいい。
あれは何年前か、久々に勝って水は膝頭もない日比谷公園の噴水に飛び込んだ遠藤を道連れにするプランはどうだ。
このチームの欠点は-最大の魅力でもあるのだが-「組織の三菱」の企業風土とは真逆の、あまりにも個性的でやりたい放題の選手が多すぎるということだ。この意外性がたまらなく面白い。来年も突撃取材したい。
榊監督(左)と岡野
〝この前、3人でバランタインを2本開けたわよ〟年長3人娘(記者はかつて12年物を1週間に4本開けて糖尿病になった)
年少3人娘(中央は飛距離ナンバー1の宮原)
宮原(左)と〝手が早く、足が遅い〟嶋根
〝俺が応援団長の近藤だ〟
〝頼むよ、遠藤、お前が打てなくなったから勝てなくなったんだ〟
〝俺が高野だ〟
〝俺が大阪桐蔭の名折れの福井だ〟
〝うまく撮れよ〟
〝うわぁ、なに、これ〟
三菱地所リアルエステートサービスが〝夜の三冠王〟 忘年会に記者が突撃取材(2008/12/17)
「RBA土地・建設産業界交流会RBA国際親善交流会」(ホテルニューオータニで)
日本不動産野球連盟(RBA)「RBA土地・建設産業界交流会RBA国際親善交流会」が12月1日、ホテルニューオータニで約350名の参加者を得て盛大に行われた。
会には、大勢のRBA野球関係者のほか、来賓として国土交通省土地・建設産業局長・谷脇暁氏、内閣府内閣審議官・佐々木基氏に埼玉県知事・上田清司氏ご夫妻が出席し、中国、セルビア、モンゴル、タイ、ベナンなどの大使館関係者、さらに住友不動産販売会長・岩井重人氏、東急リバブル会長・中島美博氏、三井不動産リアルティ会長・竹井英久氏、野村不動産アーバンネット元会長・金畑長喜氏ら不動産流通会社のトップが勢ぞろい。それぞれが交流を深めた。
以下、会場で拾った各チームのコメント&写真を紹介する。( )内は記者のコメント。敬称略。
◇ ◆ ◇
東京建物・村部「来年は野球頑張って見返すぞ」(左から村部、田中、斎藤、小倉(開幕前は村部が大風呂敷を広げ、実戦で大敗。4人とも同じ寮住まいで、全て宅建士。不動産鑑定士の資格も持つ村部は42点だったそうで、慶大卒の田中は40点、横浜国大卒の斎藤は36点、東大卒の小倉は37点。こら! 小倉、何をやっとるか! まあ、しかし、M社の東大卒選手は取得まで3年かかったからいいか。それより、昨日、首都大学東京の小泉教授のクリマデザインに関する講演があり、爬虫類は一定の負荷をかけないと繁殖・交尾しないそうだ。人間も一緒、同じ寮のぬるま湯につかっていると間違いなくゆでガエルになる。村部は3年目か。すっかり会社に飼いならされているんではないか)
第28回RBA野球大会 記者が選んだ特別賞(左が日曜ブロック村部、右が東急ホームズ稲木)
タウングループ高坂「来年は今年以上。日ハム大谷と同じクラブに所属し、オール岩手の投手だった18歳新人が加入した」(少年野球ではこの投手は大谷より高い評価を得ていたということか)
三井不動産リアルティ清水「130キロ、玉のスピードじゃなくて体重。ラグビー部です」(間違いなくRBAナンバーワンの体重だ)
オークラヤ住宅
東急リバブル
? どこのチームかしら
伊藤忠ハウジング執行役員・岩本卓也氏「面高の本業? まずまず」(前列中央)
伊藤忠ハウジング面高監督(左)と住友不動産販売・古賀監督
三菱地所リアルエステートサービス
ケン・コーポレーション
ミサワホーム「トヨタグループ入り? 硬式は強いからね」(ひょっとしたら大型補強があるかも)
三井不動産レジデンシャル
〝来年対決したらどうぞ手心を〟と、三井リアルティ安西監督(左)が野村アーバン三根監督に行ったかどうか
三井不動産リアルティ岩澤「昨年36点で宅建士になりました」(岩澤はたしか右。東大卒の2年目とか)
東急不動産(投手難解消は来年も無理か)
東急ホームズ(稲木だけが目立つようじゃ…東急不動産には勝てるかもしれない)
明和地所・鶴田(いつみてもいい男だね。同社は12月6日、東京都の「平成28年度東京都スポーツ推進企業」に認定されたと発表した。従業員のスポーツ活動の優れた取り組みや、スポーツ分野における社会貢献活動を実施している企業などを顕彰する制度で、今年度は130社が認定された。原田社長、RBAも強くしてください。RBA参加チームでは清水建設、野村不動産パートナーズ、三井不動産、三井不動産レジデンシャルが認定されている)
野村不動産パートナーズ三宅(左)「若いころは140キロ投げたんだけど…」(歳を聞いたら36歳。右は川津)
左から積水ハウス京葉・竹内、大久保、井上(あの生田は再起不能か)
三井不動産リアルティ安西監督(左)らと野村不動産アーバンネット
旭化成ホームズ
元三井不動産レジデンシャルリース片岡(左から2人目)「円満退社しまして、新会社インテリア会社「リブ・ラブ・ラブ」を設立した)
菱重ファシリティー&プロパティーズ
左から積水ハウス神奈川若佐、八木、山縣
左から積水ハウス神奈川の若佐、山縣、八木、旭化成ホームズ山本、佐藤8山本監督は「八木さんがエースのようで」と揺さぶりをかけていた)
ミサワホーム東京神奈川
住友不動産販売
〝エイ、エイ、オー〟で締めた久米信廣大会委員長
日本不動産野球連盟(RBA)「RBA土地・建設産業界交流会RBA国際親善交流会」が12月1日、ホテルニューオータニで約350名の参加者を得て盛大に行われた。
会には、大勢のRBA野球関係者のほか、来賓として国土交通省土地・建設産業局長・谷脇暁氏、内閣府内閣審議官・佐々木基氏に埼玉県知事・上田清司氏ご夫妻が出席し、中国、セルビア、モンゴル、タイ、ベナンなどの大使館関係者、さらに住友不動産販売会長・岩井重人氏、東急リバブル会長・中島美博氏、三井不動産リアルティ会長・竹井英久氏、野村不動産アーバンネット元会長・金畑長喜氏ら不動産流通会社のトップが勢ぞろい。それぞれが交流を深めた。
この国際色豊かな会を一層盛り上げたのが本場徳島の有名連「阿呆連(阿波おどり振興協会)」の姉妹連で、高円寺阿波踊りの「江戸っ子連」だ。
RBAの大会委員長を務める第三企画・久米信廣社長が徳島出身で、同社の連もまた高円寺阿波踊りに長年参加している縁で実現したもの。
会場からやんやの喝さいを浴びた。以下、写真を紹介する。とくとご覧あれ。
先の「水曜ブロックベストナイン」「日曜ブロックベストナイン」に続き、プロ野球「侍ジャパン」にあやかって「RBA最強のオールジャパン」28選手を発表する。
「サムライジャパン」は登録商標されているので「サムライ」「士」を使わないが、そもそも「士」にはどれほどの価値があるのか少し考察しよう。
江戸時代の「士」は人口比にして5~6%といわれている。現在の国家資格としての「士」は、わが業界の「宅地建物取引士」の資格登録者約98万人を筆頭に80資格くらいある。実際どれくらいの「士」がいるか調べていただきたいが、1資格に2万人として160万人にも達する計算だ。人口比率では江戸時代と比較して今のほうがはるかに高いと予想される。粗製乱造といつたら失礼か。記者など運転免許(これは国家資格ではない)も含め一つも国家資格を持っていない。健康保険とパスポート、マイナンバーだけだ。
なんで、そのようなことをいうか。もちろん記者も宅建士の資格は大事だと思うが、各チームの若手、新人はこの資格を取得していないばかりに試合出場の機会を与えられないところも少なくない。資格取得のための研修に半ば強制的に駆り出されるからだ。
そんなことをしても受からないものは受からない。受かるものは受かる。3年目にしてようやく取得したとか、易しかった今年でも36点でかろうじて合格したという東大卒の選手を記者は知っている。
その逆に、野球大会に出場するために本業でも頑張り、モチベーションを高める選手のほうがはるかに多いと思う。〝野球も本業も〟が記者のモットーだ。各社の人事担当者には、一種の〝懲らしめ〟としてRBAを利用するのをやめるよういいたい。
試験実施機関の不動産適正取引推進機構にもいいたい。目的と手段をはき違えないでいただきたい。一定水準に達した者は全て合格とすべきだ。各都道府県の意向を忖度し、また、難易度を毎年のように変えるのは受験予備校を儲けさせるだけではないのか。試験を年1回から2回、あるいは恒常的に実施したらずっとレベルの高い「士」が誕生すると記者は思っている。
さて、記者の独断と偏見で選んだオールジャパンの28人は錚々たるメンバーが揃った。1年くらい野球漬けにして鍛え直せば、中日やオリックスの2軍なら勝てるのではないかと思えてくる豪華メンバーではないか。
ここでクェッション。この28人の中で「宅建士」の資格を持っていない選手はいるかいないか。
記者は少なくとも3人くらいいると思う。うち一人からは「宅建って何? 」と聞かれたかことがある。しかし、今回のメンバー選出にはそんな資格はもちろん身長・体重、容姿、年齢、門地など一切考慮していない。
〝俺がルールブックだ〟と言ったのはあの二出川さんだが、ある不動産流通会社のいまでは幹部になった方も20年くらい宅建試験に落ちながら〝不動産のことは俺のほうがよく知っている〟と意に介しなかった。「士」の価値はそんなものだ。
オールジャパンの選出基準は野球がうまいか下手か、記者が好きか嫌いか、ただそれだけだ。貢献度だけは実働年齢を加味した。
第28回RBA野球日曜ブロックベストナイン発表(11/30)
2016年RBA野球 水曜ブロックベストナイン発表(11/11)