ジャンケンで勝利した積水ハウス
●ミサワホーム東京(87) 7-7 積水ハウス(79)〇
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
ミサワホーム東京 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 4 | 7 | |
積水ハウス | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 7 |
(ジャンケン)
積水ハウスが延長サドンデスでも決着がつかず、大会史上3度目となるジャンケン戦を制した。投げると同時に3塁側に大きく振れる〝消える投手〟横内が好 投。子ども4人の植田が3ランを放った。みさわ東京はエース古市は先発しなかった。核弾頭・高橋は復調をアピール。チームの格下げを検討する。
横内
◇ ◆ ◇
記者は最初、積水ハウスは誰が投げているのか全然わからなかった。しかし、見てすぐ西武の〝消える投手〟中崎投手を思い浮かべた。中崎は8年目の投手だが、1軍の経験がほとんどなく西武ファンの記者も、あと数年で〝消えていく〟投手だと思っていた。
ところが、今季、俄然〝消える投手〟としてマスコミに注目されるようになった。
マスコミはどう報じたか。スポーツ報知から引用する。「〝消える投手〟西武の中崎雄太投手(25)が投げ終わったあとに『テレビの画面から消える』と話題になっている。8年目の今季、左のオーバースローから変則のサイドスローへと投球フォームを大胆に変更し、3年ぶりの1軍登板を果たした。08年ドラフト1位の左腕が、生き残りをかけて身に付けたフォームについて聞いた。
打者に背中を向けるようにセットポジションに入る。そこから、一塁寄りに右足を踏み出してのサイドスロー。投げ終わったあとに一塁側に2、3歩ステップするため、テレビ画面から自然とフェードアウトする。消える魔球ではなく、自身が消える。これが中崎の新投法だ。『とりあえず笑われます』というフォームへの改造は、生き残るための決断だった」
さて、横内はどうか。今年で3年目だ。新人のとき、長谷工グループ戦で中継ぎとして登板し好投している。しかし、第2戦目の伊藤忠ハウジング戦では「積水ハウスの期待の新人横内は球威がなく、高めに浮いたストレートを狙い打たれ」敗戦投手。その後、ほとんど登板機会はなく、昨年は一度もマウンドに立っていない。
新人のときどのような投球フォームだったか覚えていないが、この日は、右のスリークォーターから投げると同時に、3塁側に大きくステップするため、(テレビ画面はもちろんないが)打者にとっても幻惑されて打ちづらいのは間違いない。強打のミサワ東京打線を7回まで3失点に抑えた。
西武・中崎を参考にしたかどうかは不明。今度登板したら聞いてみる。ミサワのエース古市は創価大1年後輩の横内をベンチからどう見ていたのだろう。まさか声援を送っていたわけではないだろうが…。
試合は延長戦でもけりがつかず、ジャンケンとなり積水ハウスが勝利した。堀田監督は不在で、代理を務めた田口が満面の笑みを浮かべた。
〇田口 わたしの采配がズバリ的中した。ガハハハ。植田の3ランがきいた。横内もよく投げた(横内の先発は古市にぶつける戦略だったのか)
3ランを放った植田
〝パパがんばれ〟(誰のお子さんだったか)