〝俺が通算本塁打王だ!〟ナイス芦沢
ナイス(83) 10-5 三菱UFJ不動産販売(67)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
ナイス | 0 | 2 | 1 | 3 | 4 | 10 | ||||
三菱UFJ不動産販売 | 2 | 0 | 0 | 3 | 0 | 5 |
ナイスの49歳〝アッシー〟こと芦沢が100キロから75キロの減量に成功。威力十分のストレートに大きく曲がるカーブを自在に投げ好投。正木は3失点し たが、最後は山本が締めた。若手の活躍も目立った。三菱UFJは敗れはしたものの〝UFJ復活〟を印象付けるかのように若手が大勢参加。加藤外野手は「守 りながら、隣の試合を見ていたが、コスモスイニシアだったら絶対に勝てる」とうそぶいた。「ピンチで失策、チャンスで三振」(石本監督)した背番号2は独 りでしょげかえっていた。
隣のコスモスイニシアの外野ばかりを見ていたという三菱UFJ加藤
「ホントにやめて」(「ピンチで失策、チャンスで三振」した背番号2。弱いものを叩くのが規模の大小を問わずマスコミの習性)
◇ ◆ ◇
メンバー表もなくスコアもないので記事の書きようがないが、芦沢のピッチングはしっかりと目に焼き付けた。ここ数年、芦沢は減量に挑戦し続けてきた。100キロ体重を75キロまで落とすことがどれだけの困難を伴うか、骨川筋衛門の記者にはわからないが、芦沢の挑戦を半信半疑で見続けてきた。かくいう記者も糖尿病を抱えながら酒を飲むために20%体重を落としたのので、減量の辛さは分からないわけでもない。100キロの体重と50キロ台の体重をそれぞれ20%減らす苦労はどちらのほうが大変だろうか。
この難問の答えはともかく、芦沢のこの日のピッチングは鬼気迫るものがあった。鳥肌が立った。ストレートに威力があるから、といってもせいぜい120キロくらいしかないかもしれないが、それよりはるかに遅いカーブが決まった。初回の2失点は失策がらみで、自責はゼロ。
正木の3失点は、本人が「いつも通り」と話したように、正木は完璧の投球をするかと思えば、信じられないような魂が抜けたようなピッチングをする。最後を締めた山本については、もう書かない。山本も相当のプレッシャーを感じているはずだ。肩を大事にしてほしい。
打線は見違えるようによくなった。強豪と対決したときにどうなるか。
三菱UFJ不動産販売も「三菱UFJ復活元年」になる予感を感じた。かつて石本監督がデビューしたころ、もう20年も昔だろうが、石本がチームを引っ張り、当時も強くはなかったがそこそこ戦えた。ここ数年は〝出ると負け〟を繰り返してきたが、若手が頑張ればいいチームになる。石本監督の采配に期待したい。3年くらいでチームを再建してほしい。
ナイスの新人 神大軟式キャプテンを務めた中島(左)とタイムリー2点打を放った針生
芦沢
劣勢でも明るい三菱UFJ