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2016/07/14(木) 00:00

東急リバブル圧勝 前試合の憂さ晴らす 大槻監督が熱く語る みずほ主力欠き惨敗

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東急リバブルの攻撃が止まらない

みずほ不動産販売(75⇒77) 0-27 東急リバブル(83.5⇒82)

  1 2 3 4     合 計
東急リバブル         27
みずほ不動産販売        

 

 東急リバブルが圧勝。5回まで毎回得点の27点を挙げた。先発藤巻は被安打2、 四死球3 の完封。前試合で悔しい負け方をし、試合後延々と2時間くらいにわたって行った反省会の効果が出た。みずほ不動産販売は主力を研修で欠き惨敗。かつての好投手山下が投げたが、通じなかった。

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東急リバブル ベンチ

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〝くそっ、当たらんな〟みずほ 62歳の渡辺

 以下は東急リバブル大槻監督からの熱いメールです。

◆27×0

◆先発藤巻:被安打2. 四死球3  の完封。

◆序盤、みずほ先発山下さんの要所キレあるストレートにやや手こずりましたが、しっかり対策を立て崩していきました。

◆この試合は、先週の住友林業戦敗戦内容の悪さから危機感を持ち、選手主導でメンタル面から議論・再整備し、一週間かけてしっかりと立て直してから臨んだ試合でした。

◆28回大会中、17年連続27回目の予選突破(唯一は、平成11年、岡住−大槻バッテリーが、予選4開戦に三井リハウス東京小泉さんに最終回満塁逆転本塁打され予選落ち)。

旭化成さんや積水神奈川さんほどの力はありませんが、投手が居なくても闘える。負けない自信がある。

投手・捕手他、選手が居なければ全員で考えて考えて創意工夫し、おこがましながら毎年闘う集団を作り上げ、水曜リーグ2位の優勝回数と勝利数、予選落ちしない心身本質の強さが備わったチームを作ってきた事には東急リバブル野球部のプライドがあります。

今年も予選突破する事ができましたがまだまだ未熟です。

ここから約2ヶ月、チーム全員でしっかテーマを持ち鍛錬。

目標は「優勝」なので、更に努力邁進してゆく所存にあります。

【試合のコメント】

につきましては、弊社野球部の今年の状況と、大会に入ってからの様を下記に記しますので、そこからくみ取り・要約いただけましたら幸甚にございます。

◆1回戦、住友林業戦の敗戦後、チーム内で「何が悪いのか」「今後どうしたいのか」を、選手主導でミーティングをし、本音でぶつけ合いを始めました(1時間30分牧田記者も見ていたかと思いますが)。

28年間で一度しか予選落ちのないチームの歴史と誇り。

猪俣−西澤の昨年ベスト4のバッテリーは居ない(家庭事情)。

今年はこのバッテリーに頼らないで行く事を決めて春先スタートしました。

私自身、28個のチームを見てきて生涯一番の危機感を感じ様々な策や準備を構築してきました。

が、いつもの事ですが、最後は選手が「どうしたいのか」と考え動かないと本質の解決にはならない。

投手が居なければ、社員部員の居る人間の中で考えて失敗しながら問題解決に取り組む。

そこに、このRBA野球の本文・意義があると唱え続けてきました。

それが東急リバブル野球部の永遠の歴史。

私はその方向に導けるよう、「闘う集団とは」「業界の・他社連盟内チームの模範たれ(茂木・平元の教え)」を核に、多角的にヒントを与えて選手に気付かせ、きっかけを作るよう見守る事に重きを置き、注力してきました。

(やるからには常に最高の結果をもちろん追い求めますが、野球を職業とはできない。サラリーマン・家庭人社会人の本文を重んじる。野球が上手くなる・強くなるだけに特化した組織チームにはしない)

住友林業戦を終え、このままでは予選落ちする。

この先監督からの指示を待つのではなく、選手からの危機感で先週の敗戦から選手は本音でぶつかり始めました。

待ちわびたこの姿。

心身、真に強くなれるチームの様。

岡住、松本、阿久津、早部、山本、三ケ島、山田、猪俣、古屋、河野

前回の優勝前後のチームには常にこの状態がありましたが、22年頃からは試行錯誤。

若返りを図りながら模索してきましたが、ようやく待ちわびていた本質に向かい始めました。

先週は選手同士、かなり深く掘り下げた議論になり、険悪にもなりかけましたが、ベクトル(強くなりたい)や目標(優勝せたい)が同じである事は選手同士も再確認し、最終的には「じゃあ今議論で出た問題点をどうするんだ」と選手同士昨日の試合前ミーティングで建設的に物事を決めていきました。

ここからは私の出番。

グランドてプレーする面での主体はあくまでも選手。

ですが、チーム全体を把握し最良の結果に導くのは監督者の責務。

選手が頑張って考え動いて積み上げてきたものにキチンと向き合い尊重しながら要所・間違った方向に行かないよう舵取りし「真に強いチームを目指す」。

野球を職業としているわけではないが、「やるからには強くあれ」「自分達がやると決めた事に責任とプライドを持って取り組め」東急リバブル野球部の引き継がれてきた理念を全員で再確認。

昨日はそこまでチームを再構築し、リセットしてから試合に臨みました。

前置き長くなりすみません。

そこで臨んだ昨日のみずほ信託さんとの試合。試合ビジョンや詳細戦略は話せませんが、細く「ミニキャンプを張って仕上げてきた藤巻の復活完封」「ベンチワークとチーム総合力で1点もやらない試合をする」「守備から試合を作る」「試合中も選手同士ドンドンぶつけ合い活発化し、自分達を高めながら試合の展開を作る」「最後は相手ではなく自分との闘い」全てをやり尽くし、出し切れた試合でした。

横道それず、茂木・三浦・中島・三木・平元他、多くのOBから指導され、常に前を上を向いて28年間ここまで参りました。

20数年前から今日に至るまで、連盟の模範代表である旭化成の平居様、堀井様、鈴木前監督、山本現監督、エース今野さんとも、機会許せば情報交換を重ね、自身・チームを高めて参りました。

そして、本質から目を逸らさず、軸ブレずにここまで参りました。(先週の山本監督の考えや言動には賛同。大きく刺激を受けます)

上記、東急リバブル野球部の理念とプライドは、これからもブレる事はありません。

今年、28個目のチームはようやくスタートを切ったばかりでまだまだ未熟です。

社会人、家庭人、そして野球人として、誰からも愛され、応援され、また、礼節規律他、他社の模範となるよう、更なる努力をして参る所存です。

至らぬ点も多くありますが、引き続きご指導いただけましたら幸甚にございます。

未完の〝大樹〟と呼ばせないぞ!〝大樹〟晩成だ!

48歳 東急リバブル松本大樹 先発に意欲

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東急リバブル 松本

 27-0で圧勝した後の大宮健保グラウンドに東急リバブル松本大樹が立った。小雨が降り続ける中、1球1球、捕手めがけて球を投げ続けた。

 大槻監督を除けばチーム最年長の48歳。ここ数年は代打出場すらほとんどない。それでもユニフォーム姿で登録メンバーに名を連ねている。黄金時代も最悪時代もずっと試合を見続けていることになる。

 新人の頃からチームの期待は大きかった。1歳か2歳先輩の城西大出身の〝ミスターRBA〟岡住がチームの柱として活躍していたころだ。

 し かし、チームの期待に応えることはあまりなかった。素晴らしい球を持ちながらコントロールが定まらず、投手としての出場機会はほとんどなかった。打力でも 長打力は秘めてはいたが、強打者揃いの当時のレギュラーの座を奪うまでは至らなかった。そんなチーム事情から、ナインには名前の大樹にひっかけて〝未完の 大樹〟〝大樹晩成〟と呼ばれていた。

 今でも忘れられないシーンがある。勝てばドームが決定する試合だったか。対戦相手は当時の最強チーム大京。一打逆転の場面で松本が打席に立った。普段は赤ら顔の松本の顔が見る見るうちに青ざめていくのがカメラのファインダー越しに見て取れた。結局、凡退し試合にも敗れた。

 あれから20数年。松本が登板機会をうかがっているなどと夢にも思わなかった。捕手役を務めた川添は「藤巻より球は速い」と言ったように、当時を彷彿させるボールを投げた。

 驚いたのは2球続けて低めの外のスライダーが決まったことだ。同じようなスライダーを投げる投手はいるが、同じ軌道でキャッチャーが構える位置に2球続けて投げられる投手はそういない。今野も川崎も小笠原もできないのではないか。

 それより驚いたのは、ノーコンは全然解消されていなかったことだった。針の糸を通すほどの球を投げる一方で、変化球を投げるつもりだったのか、打者のはるか頭上を越えそうな球も何球か投げた。

 そんな松本の投球練習を見ながら、大槻監督は「先発はない」と無情な言葉を吐いた。

◇       ◆     ◇

 今年のRBAは、54歳のミサワ鉄人大野が最年長勝利投手記録を樹立し、68歳の明和地所・藤縄が最年長投手としてマウンドに立った。ほぼ同期のナイス芦沢が25キロの減量に成功し先発マウンドを任されている。

 〝未完の大樹〟のまま終わるのか〝大樹晩成〟を証明して見せるか、それを決めるのは松本大樹本人だ。チャンスは残されている。

 

 

 

 

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