〝肩どころか肘まで来ちゃった〟オークラヤ住宅 小森
セキスイハイム不動産(77⇒79) 5-7 オークラヤ住宅(80⇒82)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
オークラヤ住宅 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0 | 3 | 7 | ||
セキスイハイム不動産 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 5 |
(タイブレーク)
オークラヤ住宅がタイブレークを制した。肩痛を抱える小森監督兼投手が踏ん張った。セキスイハイム不動産は井上-柳川と繫ぎ粘ったが、最後は力尽きた。
4-4の同点で迎えたタイブレークの7回表、オークラヤ住宅は2死から2連続四球で2点、さらに平凡なフライを2塁手が落球する間に3塁走者が還りこの回3点。その裏を小森が1点に抑えた。
オークラヤは3回、この回先頭の8番大川の安打を足掛かりに1番斎藤の犠飛で1点。5回には2死から3番松本の3ランで逆転したが、その裏すぐ同点にされた。
小森は味方の拙守にもめげず4失点(自責は2点)完投。
セキスイハイムは2回、2つの敵失と5番渋谷の安打などで2点先制。2点を追う5回には、4番山本の2点2塁打で同点に。タイブレークでは内野ゴロの間に上げた1点にとどまった。
先発の井上が3回まで1失点に抑え、4回からベテラン柳川につないだ。柳川はタイブレークで2死までこぎつけながら、肩を痛めたのか突如制球を乱し2連続して四球を与えたのが痛かった。
〇小森監督 ひじが痛い(試合後)
●茂田監督 投手交代を間違えたか。次は井上-柳川-合田の左三枚で必勝だ
オークラヤ住宅 勝利の瞬間
本塁打を放った松本
何が幸となるか不幸となるか 一寸先は闇
小口のカミソリシュート 全くきれず
セキスイハイム不動産 茂田監督
タイブレークで突如制球を乱し、連続四球を与え2失点した柳川は自らマウンドを降り、茂田監督に〝ダメ〟のサインを出した。
ここで茂田監督は「小口だ。お前だ。カミソリシュートを投げてやれ」とマウンドに送った。
ところが、小口のカミソリシュートは全く切れない。単にストレートに威力がないだけの自然にど真ん中に入るいわゆるナチュラルシュートでしかなく、例えていえばそれは老いらくの腐れ縁のような、切れが悪いお年寄りの尿のような、さび付いた小口ナイフのような、記者の頭のような情けない球だった。
しかし、何が不幸となるか幸いとなるかはわからない。人生と一緒だ。オークラヤの2番松本はど真ん中の絶好球を打ち損じ平凡なセカンドフライを打ち上げた。
ここで終わらないのが野球だ。目をつぶっていても取れそうなフライを久保田が何と落球。この間に3塁走者が還り3点目を献上。致命的な失点となった。
2点差だったらその裏の攻撃次第でハイムが勝つ確率は相当あったはずだ。