決勝打を放った旭化成ホームズ松井
旭化成ホームズ(92) 2-0 オープンハウス(86⇒85)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
旭化成ホームズ | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | |||
オープンハウス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
旭化成ホームズ今野
旭化成は先頭の橋本が2度四球で出塁し、4盗塁で相手をかき回し、主砲・松井が2点決勝打を放った。エース今野は1安打完封。許した走者は1安打と死球と味方の失策による3者のみ。ほぼ完ぺきに抑えた。
オープンハウスは川崎が被安打3に抑えたが、3回、2つの四球から適時打を浴びた場面が悔やまれる。日ハム中田と大阪桐蔭時代コンビを組んだ謝敷が久々に出場。第1打席は右翼に大飛球を飛ばし、第2打席目でチーム初安打を左翼前に放ち、器の違いを見せつけた。
1、2回とも3塁まで走者を進めながら得点できなかった旭化成は3回、この回先頭の1番橋本が四球で出塁し、2盗、3盗塁を決め、続く原田も四球で出塁、盗塁を決めた無死2、3塁から3番松井がきれいに左翼前に安打し2点を奪取。結局、この2点が決勝打となった。
先頭の橋本が4盗塁を決めたほか、敵失で出塁した佐藤の代走・蔵立が2盗塁を成功させるなどチームで8盗塁。相手にプレッシャーをかけた。
エース今野はいつも通りの抜群の制球力で、謝敷に許した1安打に封じた。ほぼ完璧のピッチング。
オープンハウスはチャンスらしいチャンスが一つも作れず完敗。仕事と2人の子育てに忙しい謝敷は、奥さんとお子さんが応援に駆け付ける中、第1打席で推定70mの大飛球を右翼に放ち、第2打席目はチーム唯一の安打を放ち、存在感を見せつけた。
エース川崎はいつもの球威がなく、変化球で交わす苦しいピッチング。許した安打は3本のみだが、4四球と味方の失策などで10走者を出した。それでも2失点に抑えたのはさすが。
4盗塁を決め、先制のホームを踏んだ橋本
橋本を迎えるナイン
〇山本監督 相手が積水さん、強そうですね。1番打者(上床)も足がありそうで…(警戒していた)
〇今野 謝敷に打たれた。器が違う
〇橋本 さっき(1打席目)も含めて4盗塁です(してやったりの表情)
〇松井 打ったのは甘い球
●渡辺監督 ドームに行きたかった
●ナイン 昨日は会社の社員表彰式でみんなヘロヘロ
●川崎 昨夜?12時に抑えました。先頭(橋本)が投げづらかった
●謝敷 仕事もがんばっています
オープンハウス謝敷
謝敷の奥さんとお子さん
明大同窓対決 またも先輩今野に軍配 4勝1分けに
川崎は球威なく変化球に頼る苦しいピッチング
オープンハウス川崎
明大準硬式出身の旭化成ホームズ今野と明大硬式出身のオープンハウス川崎の対決はこれまで4度あった。勝敗は今野の3勝1分け。つまり川崎は第25回大会決勝戦で2-2の引き分けがあるのみで、3試合ともチームは1点も奪えず完敗している。
そして今回も先輩今野に軍配が上がった。内容は点差以上に差があった。なぜそこまで差がつくのか。それぞれのチームの攻撃力と守りの差であるのだが、今日の日に限っては、投球内容は今野のほうがはるかに上回った。今野は3年くらい前では5回あたりから球威が落ちるようになったが、その後は2番手の平山などと交互に投げたり、投球間隔をあけたりして全盛時の球威はともかく、ストレートが走り、打たせて取るピッチングに磨きがかかっている。
この日記者は、旭化成が2点先制した時点で、旭化成が勝つと読んで野村-積水神奈川の試合を見に行ったのだが、それほど今野の出来は良かった。
心配なのは川崎だ。これまで今野と直接対決試合では敗れはしたものの、力で相手打線を牛耳ってきた。
しかし、この日は2回の先頭打者・久保田に打たれたのは力のない真ん中外寄りのストレート。致命的な2点を失った時も、松井に打たれたのは甘いストレートではなかったか。球威があるから変化球が生きてくる。変化球投手に転向するのはまだ早い。
このままではいつまでたっても今野に、つまり旭化成に勝てない。(川崎だけのせいではないが)
試合後、記者は謝敷の奥さんに「謝敷さんがいないとオープンハウスは勝てない。来年は謝敷さんを参加させてやってください」とお願いしたから、謝敷は参加するはずだ。
川崎が投げ、謝敷が打てば今野を旭化成を倒せるはずだ。頑張れ!川崎 頑張れ!オープンハウス
オープンハウスのナイン