RBA〝貢献度〟№1の今野（右）と№2の北寒寺

　記者が選んだ独断と偏見による2016年RBA野球水曜ブロックベストナインを発表します。さらに今年は新人王、カムバック賞、特別賞を設け、トータルで34名を選びました。◎印がベストナインです。無印は貢献度などを加味しました。

　貢献度は、分かりやすくするためプロ野球選手に置き換えればどの程度の〝年俸〟になるかを考え、金額で表示しました。金額はこれまでのチームと個人の実績も踏まえたものです。したがって、強いチームや出場年数が多い選手は相対的に高額となります。

　貢献度に疑義のある方や選に漏れたことで納得がいかない方はRBA事務局へお申し出ください。熟慮の上判断いたします。各チームからまんべんなく選ぶことを心掛けたため、選外となった選手でも同等の力がある選手がたくさんいることを申し添えます。

　いうまでもないことですが、本業とリンクするかどうか記者は関与しませんし、間違っても参稼報酬調停に持ち込まないでいただきたいと思います。  

　投手部門は、この6人がベストメンバー。中でも37歳今野（旭化成ホームズ）の実績が飛びぬけている。入社以来15年くらいだろうが、何しろほとんど負けたことがない。1年間に4～5試合投げており、通算成績は60～75勝2～3敗。針の糸を通すほどの制球力を誇る。プロなら黒田クラス。

　捕手は山縣（積水ハウス神奈川）だ。強肩で打力もある。旭化成ホームズ津久井は今季からサードにコンバートされた。代わりにマスクをかぶった新人の倉富もいいが、人数制限で選外とした。野村不動産アーバンネット高原は今季初めてマスクをかぶった。リード面は分からないが、桁違いの打力を買った。

　内野手は、1塁・松井（旭化成ホームズ）、2塁・中川（野村不動産アーバンネット）、3塁・斉藤（積水ハウス神奈川）、ショート・北寒寺（旭化成ホームズ）で決まり。プロに例えたらソフトバンク、西武、広島クラス。北寒寺はエラーもするようになってきたが、坂本（巨人）よりうまい。松井、中川、斉藤はみんな勝負強いし、足もある。

　外野手は迷ったが、まあ妥当な線だろうと思う。リスト岩島は欠場も多いので無印としたが、本来の力からすれば最強の中堅守だと思う。住友不動産販売・金子もいいが、試合経験が少なく選外とした。

　DHは久保田（旭化成ホームズ）で決まり。年々うまくなっている。記者が相手投手だったら一番嫌なバッターだ。長打力はないが、確実に走者を進めたり、自らがチャンスメーカーになったりする。プロでいえば渡辺直（西武）、田中（日ハム）のような選手だ。

　新人王は〝満票〟（といっても記者だけだが）で沼座（旭化成ホームズ）。住友不動産販売戦で先発して1失点完投したほか、準々決勝戦でも住友不動産販売を1失点に抑え勝利投手になった。

　清川、藤田（ともに中央ビル管理）は〝出ると負け〟のチームに活を入れ、旋風を巻き起こした。このチームはもっと強くなる。片岡（みずほ不動産販売）は文句なしにいい捕手。座ったまま矢のような球をセカンドに投げる。風貌が西武の森とよく似ており、あとは打力のみ。加藤（一条工務店）は制球がつけばトップクラスの投手になれる。

　カムバック賞は、石井（住友林業）、芦沢（ナイス）、小森（オークラヤ住宅）の3人を選んだが、これも異論は出ないはず。

　特別賞は稲木（東急ホームズ）。稲木は写真がないと選んだ理由がわかってもらえないので添付した。さすが年の功、〝口撃力〟は右に出る者がいない。

稲木（東急ホームズ）