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2016/11/18(金) 00:00

三井不レジ 鹿島を延長で撃破 初のドーム進出 第28回RBA日曜ブロック

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大活躍の三井レジ大石とご家族

三井不動産レジデンシャル(82) 4-3 鹿島建設(82)

  1 2 3 4     合 計
三井不動産レジデンシャル 1 3       4
鹿島建設 1 2       3

  

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三井レジ吉田

 三井不動産レジデンシャルが参加9年目にして初の東京ドーム進出-第28回RBA野球大会日曜ブロック準決勝戦、三井不動産レジデンシャル-鹿島建設が11月20日、大宮健保グラウンドで行われ、三井不レジが延長の末、4-3で鹿島を下し、大会参加9年目にして初の東京ドーム進出を決めた。吉田投手が好投し大石が決勝の押し出し点をあげた。渡辺監督が5度6度宙に舞った。

 鹿島は決勝進出ならず。〝お客さん〟の厚い壁にまたしても阻まれた。福本監督は「来年こそ」と捲土重来を期し、言葉少なに球場を去った。

 三井レジはタイブレーク(1死満塁で攻防)の6回、先頭の山際はサードゴロに倒れたが、続く大石が四球を選び1点、さらに3番篠塚のタイムリーで2点を追加。その裏を吉田が2失点に抑えた。

 先制点は三井レジ。3回の1死満塁のチャンスをつぶし、嫌なムードが漂い始めた4回、1死から8番渡辺が右翼越え2塁打し、9番川崎が四球を選び好機をつくり、渡辺が3盗に成功したあと、川崎も2盗に成功。1番山際、2番大石の連続四死球で渡辺が生還。喉から手が出る1点をもぎ取った。

 4回まで2安打に抑えていた吉田はそのまま逃げ切るかに思えたが、最終回、3つの四死球と味方の失策により同点に追いつかれた。

 放った安打は5本。大石がタイブレークを含めて2打数2安2四球の大活躍。

 鹿島は惜敗。4回まで放った安打は5番谷中と2番榎本の2本に抑えられ、残塁はわずか2のみだったが、5回最終回に反撃。この回先頭の6番廣瀬が四球で出塁、7番小林勇が犠打で廣瀬を2塁に進めて相手にプレッシャーをかけ、8番遠藤と1番小林尚の四死球で満塁。しかし、2番榎本のサードゴロで万事休すかと思われたが、三井レジ黒田が転倒(記者の記録は失策)、同点に追いつきタイブレークに。タイブレークでは2点を返したがそれまで。

 遠藤投手は気合十分。ストレートに威力があったが、相手の主軸につかまった。

〇渡辺監督 吉田に尽きる。打者では大石。ドームで野球はなかなかできないので楽しみ。いつもはノーサインですが、次はレベルが違うんでサインを考える

〇吉田 いつも通り投げた。最終回は力んでしまった。ドームでは最終回のようなことがないよう平常心で臨みたい

〇大石(奥さんと愛娘が応援に駆け付けていた) 時たま「パパ!」と聞こえていたので、2安打(他は2四球)打ててよかった。絞らずに来た球を打ったのがいい結果につながった。ドームでも妻子の前で頑張りたい

〇大石の奥さん 声が届いてよかった

〇山際 神宮(中大時代)には出たことがあるがドームは初めてでとてもうれしい(3回に痛烈な中堅前安打を放ち怪物ぶりを発揮した)

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大石(左)と篠塚

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初回、死球で出塁した鹿島の1番打者・小林尚の2盗を阻んだ篠塚

渡辺監督の盗塁と山際の名演技

大石の押し出し点を演出

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敵も味方も欺く渡辺の3盗

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〝俺の好走塁が生きたんだ〟

 先制点を奪った大石の押し出し点を演出したのは渡辺監督の3盗と山際の死球の場面での名演技だ。

 渡辺は外寄りのストレートをちょこんと当てて幸運な左翼越え2塁打。続く川崎が四球で1死1、2塁。打者は怪物山際。ここで渡辺は自らの判断で敵も味方も唖然とする3盗を敢行。ところが、2塁まで走って体力を使い果たしてしまったのか、さてまた前夜の深酒がたたったのか、3塁ベースの2メートルくらい手前で足がもつれ転倒。這ってベースにたどり着き、ベンチの喝さいを浴びた。

 山際もまた役者だ。死球を選んで喜んで1塁に歩くかと思われたが、バットをゆっくり置くと、だしぬけに鬼の形相(記者は後姿しか見ていないので山際の表情は読めなかったのだが)でマウンドに向かった。

 前打席でも山際は身体に球を受けながら逃げるそぶりを見せなかったので判定はボールとなった伏線があったとはいえ、あの立派な身体ならば遠藤のすっぽ抜けた球を受けたくらいでは痛くもかゆくもないはずだから、これは演技に違いない。

 すわ、RBAの歴史始まって以来の乱闘事件に発展かと記者は山際のあとを追ったが、敵も味方も何が起きたのかさっぱりわからなかったのか、みんな意気地がないのか、山際が歩いたのは5歩か6歩くらい。誰かが「山際の出来るのはあそこまで」と囁いた。

 それでも〝お客さん〟の三井山際の威嚇に委縮したのか、遠藤投手は続く大石に痛恨の押し出し。最終回に相手の三井黒田から〝お返し〟を受けていなかったら、遠藤は立ち直れなかったかもしれない。それにしても山際に対して執拗な内角攻めをした女房役の高瀬もさすがだ。

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〝俺が東邦の山際だぞ〟死球を受けてマウンドに向かう山際
(わが故郷・三重の高校球児を震え上がらせたとは聞いている)

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〝僕はヤマギワさんて知らないよ〟遠藤(顔は青ざめていないか)

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素顔の山際(2015年撮影)

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三井レジのナイン

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鹿島 遠藤

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最後の打者になるはずだった榎本だが…

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土壇場で同点のホームを踏んだ鹿島・廣瀬

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同点に沸く鹿島ベンチ(右は主砲の中原) 

 

 

 

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