東建 河越
RBAに新たなヒーローが誕生した。東京建物の2年目河越投手だ。
まず写真を見ていただきたい。かつてのヤクルト荒木大輔氏よりも、あのハンカチ王子の日ハム斎藤投手よりもはるかにかわいいではないか。
ただかわいいだけではない。この甘いマスクから、あの巨人西本氏や西武東尾氏、RBAでいえば旭化成ホームズ今野のシュートよりえげつない、右打者の内角いっぱい鋭く曲がりながら落ちるツーシームを投げる(記者はほとんどボールだと思った)。三井不動産の各打者は呆然と見送った。6回まで10三振を奪った。
東京建物にはかつて大エース佐林がいた。いつも好投しながらザル内野に泣いた。記者は〝泣くな佐林〟と記事に書いたほどだ。その佐林もハンサムではあったが、かわいいタイプではなかった。今季から監督を務める佐林も「ぼくの最盛期より球威がある」と河越をほめた。
試合には味方の失策で敗れたが、自責点はゼロ。河越をだれが攻略するか。サンフロの内村は安打を放ったが、末次は4打席とも打ち取られた。
今季はポラス折笠と旭化成リフォーム風間が素晴らしい投球をしたが、河越は容貌でははるかに上回り、力でも甲乙つけがたい。