東京建物(81⇒84.5)3-4サンフロンティア不動産(81.5)
そ | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | ||
東京建物 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 | |
サンフロンティア不動産 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 1X | 4 |
(延長タイブレーク)
サンフロンティア不動産が延長タイブレーク(1死満塁で攻防)を制した。荻野がサヨナラ打を放った。先発立和田が7回途中まで1失点に抑えた。東京建物・河越は7回まで11個の三振を奪ったが、拙守に泣いた。予選敗退が決まった。
7回を終わって3-3のまま同点タイブレーク戦にもつれ込んだ8回裏、2死から2番荻野が中堅越え安打を放ちサヨナラ勝ち。5回は敵失から8番小林の適時打で同点に追いつぎ、2点ビハインドの7回には、この回先頭の6番川添の2塁打をきっかけに続く松尾の内野安打で1点差に迫り、またも小林の右翼前安打と敵失で同点に追いついた。
先発の立和田は7回途中まで3安打に抑え、最後は周東が打たれながら何とか逃げ切った。
東建は2戦連続タイブレーク戦で敗れた。河越はこの日もほぼ完ぺきに抑えたが、下位打線に打たれ、最後は自らの失投で涙を飲んだ。6番田中が全3打点をたたき出したが、打のヒーローになり損ねた。
〇荻野 ストレート狙い。最後に一番甘い球が来た(サヨナラ打を放ち)
〇末次 ツーシーム。タイミングが合わなかった(8回のタイブレークの先頭打者として1塁ゴロに倒れて)
〇内村 相手はいい投手。僕も来年は投げたい(プロが大騒ぎした鹿児島工業のエース。中大入りしてから肩を壊した)
●中町監督 河越の責任ではない
●高島 圧倒的攻撃力の欠如
●村部 今日は打てなかった。夏が終わっちゃった
泣くな河越 ツーシームすっぽ抜け サヨナラ打浴びる
タイブレーク戦。先行の東建は3番生出、4番河越が凡退してゼロ点。後攻のサンフロの打席は末次。末次は初球、河越の得意球ツーシームを打ち損ね1塁ゴロで2死。
次打者は荻野。東建の河越-生出バッテリーは三振を狙っている気配がありあり。初球はストレートでストライク。荻野は見送った。そして2球目、「ツーシームがすっぽ抜けて棒球になっちゃった」(河越)球を「一番甘い球が来た」荻野は見逃さなかった。鋭いライナーが中堅を越えた。
その前の7回裏の攻防が見ごたえがあった。東建は田中のタイムリーで2点をもぎ取り、逃げ切るかに見えた。
しかしその裏。サンフロは8番小林の右翼前安打を右翼手が後逸する間に追いつき、なおも無死3塁。一打サヨナラの場面。
9番周東はファーストファウルフライ。1番末次に打席が回ってきた。調子はともかく、実績は現在のRBA出場選手の中で№1の強打者だ。河越-生出バッテリーは敬遠策に出た。
4番には末次と同窓の前試合で2発放っている内村が待っていた。バッテリーには満塁策など全く考えていなかったはずだ。狙い通り2番荻野、3番年盛を三振に斬って取った。(サンフロにとっては末次と内村の打席を離したのはどうだったか)
タイブレークの8回も末次を打ち取った時点で荻野を三振に斬るシナリオをバッテリーは描いたはずだ。ツーシームがすっぽ抜けたのは河越の握力も限界だったのかもしれない。
河越がサヨナラ打を浴びた時、記者はかつての東建のエース佐林投手を思い出した。佐林もザル守備に再三どころかいつも泣いた。記者は〝泣くな佐林〟という見出しの記事を書いた。その佐林の全盛時を知る選手は中町監督しかいない。歴史は繰り返すというが、同じ轍を二2度も三度も踏むようでは情けない。
「圧倒的打撃力不足」と高島は吐き捨てた。来年はナインの奮起に期待したい。
この日、〝みずほグループ〟の同僚大成有楽不動産も三春が痛恨の逆転サヨナラ2ランを浴びた。