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2017/10/30(月) 13:20

狐か狸か 永遠のテーマに決着をつけるのはどっち

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登場人物にそっくりな左上から積水ハウス神奈川・齋藤、若佐、左下から工藤、住林・石井

 「おいW、お前読んだか? この前、馬鹿な記者がお前のことを狐目の危険人物だと書いていたぞ」

 「もちろん。あの野郎め。しかし、Sさん、あなたも狸そっくりだと」

 「確かに。どう見たって俺とお前は狸と狐。ここでどっちが強いか、今度戦う相手のI投手に見せつけてやろうじゃないか」

 「化かしあい? わたしは女装の趣味はないんで…」

 「馬鹿だな、お前は。俺らが女装したらそれこそお化けだ。相手が怖がるはずがない。相手にはYなどという、川崎にある街とよく似たいかがわしい名前のイケメンもいるそうじゃないか。ここで、男は顔じゃない、本物の男は力だということを思い知らせてやろうじゃないか」

 「どういうことです? 」

 「打撃と守備の総合力で競うんだよ。安打は1点、2塁打は2点、3塁打は3点、本塁打は4点、打点は1打点につき1点、四死球、盗塁、ファインプレーも1個につき1点。逆に、併殺打、失策はマイナス1点。これを足し算引き算して、打席数で割る。この数字こそ最強打者を決めるのにふさわしいと俺は思う。この方式に当てはめると、プロ野球ではやはり秋山か柳田が一番じゃないか」

 「なるほど。Sさん。あなたは愚鈍な狸目をしているが、なかなか鋭い。やろうじゃないですか。負けたほうが飲み代を払うというのはどうですか」

 安酒のため目がうつろになり、呂律も回らなくなった二人に後輩のエースKが割って入った。

 「ちょっと待ってくださいよ、Sさん、Wさん。二人が試合そっちのけで競い合ったらわたしはどうなるんです」

 「馬鹿野郎、相手のIも俺らに負けず劣らずの醜男というじゃないか。俺ら二人を抑えるのに必死になれば、その分うちのUやK、Y、Iが打ちやすくなる。俺はそこまで読んでいるんだよ。グワハハハハ」

 「裏の裏というわけですか。で、勝つのはSさんかWさんか、どっちですかね」とKは聞いた。

 「そうだなあ、Wは調子よさそうだから、やや俺より上かなぁ」

 「いえいえ、Sさん。Sさんは足もある。本塁打狙いを捨てて出塁を優先させたら手ごわい」

 「ところで、二人よりいい成績を残したら、つまりわたしが完璧に抑え勝利投手になったら、わたしが一人勝ちですよね。今日は前祝。飲み代頼みますよ。エヘヘヘヘ」Kは二人に言い放つと、残っていためざし1匹を口の中に放り込み、右へ左によろめきながら立ち去った。

 「……」

※これはフィクションであり、実在の人物、団体とは関係ありません。

 

 

 

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