第29回球大会日曜ブロック決勝トーナメント3日目の準々決勝2試合、準決勝1試合の記者のどっちも〝勝って〟予想。( )内の数字は記者のレーティング。
清水建設(86.5)-タイセイ・ハウジー(83.5⇒86.0)
準々決勝戦。清水がやや優勢と見たが、レーティング差は僅差。勝利の女神はどっちに微笑むか全く不明。神のみぞ知る。
清水の先発は田村か大城か、はたまた治下か。田村が投げればある程度の予測はつく。タイセイ打線を最少失点に抑える。安定感は抜群だ。不安を探すとすればここ数戦投げておらず、試合間隔が開いていること。大城は球威があるがノーコンが致命傷になりかねない。治下は今季登板が一度もない。本間監督も頭が痛いはずだ。
打線は小寺、金子がいなくなったが、補充もできておりそれほど戦力低下にはなっていない。治下がチームを引っ張れば上昇可能。
タイセイは高橋が好調と見た。普通に投げれば最少失点に抑えられる。一発の警戒は必要だが、連打を浴びることはないと見た。
打線も清水と互角かそれ以上。鍵は花井。いつまでも千葉英などベテランに頼っていては前進しない。ここで存在感を示せるか。
清水に劣るのは機動力。この差が結果に出るような気がするが…。
三井不動産レジデンシャル(81⇒85)-旭化成リフォーム(84.5)
準々決勝戦。ここも大接戦。今季の三井不動産レジデンシャルはチーム状態が最悪、四分五裂かとおもっていたら、昨季のエース吉田が復活。予選最終戦でRBA4人目の完全試合を達成した。相手は〝格下〟のナミキとはいえ価値がある。今回は打線が強化されるが、すいすいの場面もありうる。打線はいいのか悪いのか不明だ。相手の風間がどのような投手か、どうすれば攻略できるかインプットされている打者はいるのか…。
旭化成リフォームは不安のほうが先立つ。風間の調子が読みづらいからだ。調子が良ければ三井レジ打線なら抑える力があるが、やってみないとわからない。
打線は三井レジと互角。吉田投手を攻略できるか。機動力で攻略したいが…。
三井不動産(84.5⇒87)-ケン・コーポレーション(89⇒90)
準決勝戦。屈指の好カード。レーティングをそれぞれあげたが、総合力でケンコーポが勝ると見た。先発は上松か。予選では変化球のコントロールが悪く、苦し紛れのストレートを打たれたが、前試合は球威、制球もよかった。大澤もスクランブル態勢。上松がよくないとみれば早めの継投もある。力は上松と互角かやや勝るか。
打線はやはり羽中田にどうつなぐか。前試合は先頭の村上が四球を選び盗塁を成功させ、2番のベテラン大原も犠打を決めるなど羽中田につなぐ理想的な攻めを見せた。4得点全てが羽中田(打点は1だが)のおかげといっては言い過ぎか。
三井は誰が投げるのか。前試合は12年ぶりに志村が登板し、2安打完投した。細井監督は「来週もお願いします」と頭を下げたが、志村は51歳。いくらなんでも中1週で王者ケンコーポ相手は苦しい。打線ははるかに強化される。振り回す打者はいない。となると相澤か。球威は若いころより衰えたが、それでも並みの投手とは異なる。高速スライダーは健在だ。しっかり守れば最少失点に抑えるはずだ。
問題は打線だ。相手上松も大澤も日曜ブロックではトップクラス。前試合で機動力を生かしたように少ないチャンスをどう生かすか。しっかり守れるかどうかも明暗を分ける。先手を奪えば勝機は高まる。