三井不動産の細井監督から4月22日(日)の早朝8時43分、次のようなメールが届いた。
「話しすることすら辛い状況なので、もし取材などで情報が必要な場合は、キャプテンの内海に聞いてほしい」と。
記者はと言えば、連日連夜のわが西武の圧勝、大勝、大逆転勝ちに酔いしれ、日曜日でもあり、まさに春眠暁を覚えず、惰眠をむさぼっていたが、この「話しすることすら辛い状況」メールでいっぺんに目が覚め、その意味を瞬時に理解した。あの顔全体が笑顔の〝仏〟の細井監督がそれほどまでに辛い状況に追い込まれるとは、それはもうただ一つ奥さんに捨てられたとしか思えないではないか。
3日3月3年という。細井監督が結婚したのは今から3年前の44歳だ。今流行りのセクハラ・パワハラや買春(回春剤は必要かもしれないが)とは無縁の男であるのは容易にわかるが、せっかく女性を愛することとその返しの愛を手に入れたのに、わずか3年で破綻し、白髪交じりの五分刈りの脱走兵のような恰好をしてまた万年床の独身寮に戻るのかと想像するだけで悲しくなった。
しかし、話せないのならやむを得ない。内海キャプテンに電話した。「奥さんに捨てられた? そんなことはないと思いますよ。とても仲がいい」と内海は話したが、それでも半信半疑。これでは決勝戦の采配どころではないと確信した。
一通り決勝戦に臨む意気込みを内海から聞いた。先日、三井レジの内山が話したように〝RBAの星〟志村はどうやら登板しないようだ。(これも予想できないことではない。前出の記事の通り)先発は相澤が確定的だ。相澤は志村とは異なり、間違いなく三井レジを力づくで封じにかかる。完封する力は十二分にあるとみた。
打線はどうか。守備だけならプロも通用すると思われる慶大卒の斎藤遊撃手が打力でもチームを引っ張る。このチームは慶大野球部出身者が多く、大久保、藤枝らがいる。
それ以上に面白いのが東大野球部だ。古くは肥田、溝口らがチームを引っ張ったことがあり、今は内海、山本、浅井のトリオに、新人の楠田が加入したという。「うちが5-2で勝つ」と内海は言い切った。
いまはまったく6大学に関心がない記者は「東大野球部 楠田」で検索したら、出る出る。楠田は日ハム入りした宮台と同期で外野手。2017年の秋には打率.341(リーグ6位)、3本塁打、9打点の活躍をみせ、ベストナインに選ばれているではないか。宮台が日ハムの指名を受けたのに、自分が指名されなかったことに涙したとある-ネット記事を読んで、根っからの野球好きであることが伝わってくる。
楠田さん、長い人生を考えたとき、プロ入りすることが最大の目標ではないと思いますよ。プロは東大に入るより狭き門ですが、プロ入りする人と同数の人が毎年去っていく。10~12年に総入れ替えとなる計算です。厳しいセカンドキャリアの現実が待ち受ける。
プロの夢を断ち切って、日本一のデベロッパーの一員として仕事で頑張っていただきたい。記者はこれまで28年間、ほとんど休むことなくRBA野球を応援してきた。今後も死ぬまで応援を続ける。決勝戦での活躍を期待しています。三井レジの吉田から安打を放ったら大したもんです。〝三井に楠田あり〟といわれる存在になっていただきたい。
内海との電話が済んでから、当の細井監督から電話がかかってきた。
「ハハハハハ、いや、土曜日、みんなと練習してぎっくり腰になっちゃった。あのときは本当にどうしようもなかった。今はちょっと良くなった。ハハハハハ」
※参考 溝口と細井は会社の寮に満期までいたレジェンドとして顔写真が額縁付きで飾られている。
仏の細井監督 神(審判)の誤審に怒り…涙飲む(2013/7/29)