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2019/07/11(木) 12:18

旭化成ホームズ今野 初登板で7回1安打完封 ミサワ神奈川は完敗 大沼無念

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〝大沼よ、少しは俺のピッチングを学べ〟旭化成ホームズ 今野

ミサワホーム神奈川(89) 0-3 旭化成ホームズ(91)

  1 2 3 4     合 計
ミサワホーム神奈川    
旭化成ホームズ    

  (時間切れ)

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大沼のストレートを完璧にとらえた北寒寺

 ミサワホーム神奈川・大沼、旭化成ホームズ・今野両投手の投げ合いは〝不惑〟今野に軍配。7回1安打完封。絶妙のコントロールで相手打線を手玉に取った。同期39歳の北寒寺も大活躍。ミサワの各打者は脱帽。

 旭化成ホームズは3回、一死から1番原田が死球で出塁すると2盗とパスボールで3進、続く2番北寒寺のショートゴロで先制。6回には、この回先頭の北寒寺がカウント3-2からやや外寄りのストレートを狙い撃ち左中間2塁打を放ち、パスボールで3進した一死後、4番石坂の2塁打と6番久保田の安打で2点を追加。

 今季初登板の今年40歳の今野は巧みな投球術で7回を88球の省エネ投球。許した安打は1本のみ。外野飛球は5つ。6つの三振を奪った。

 ミサワは完敗。放った安打は4回の2番牛腸のレフト前1本のみ。残塁もこの牛腸のみ。

 大沼は今野と互角の投球を見せたが、3回に許した原田に対する死球が命取りになった。

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石坂、貴重なタイムリー

〇佐藤監督 40歳コンビはすごい

〇今野 キャッチャー(喜多)のリードがいいね

●ナイン 今野の糸を通すコントロールがすごい。手が出そうなところに投げてくる。打ちに行くと微妙に変化している

●大沼 あの(原田に対する)死球が…与えていけない打者だとは分かっていたが…(後の祭り)

【記者のコメント】

 この日も一度に5、6試合が行われ、じっくり観戦することは出来なかったが、ほんの10分くらいだったか、今野も大沼も素晴らしいピッチングを見せてくれた。昔の西鉄・稲生-南海・杉浦の投げ合い(今で言えば西武・菊池-ソフトバンク千賀か)のようで、お金を取れる試合だった。

 今野の投球はもう笑うしかなかった。大沼は若さが出た。原田に対する死球もそうだし、6回の北寒寺に対する投球は悔いが残ったはずだ。カウント3-2だからボールは投げられなかっただろうが、最後のストレートは甘かった。落ちる球だったら三振を取れたのではなかったか。「北寒寺の調子がいい」とはこの前書いた。キーパーソンを抑えるのが野球のイロハだ。

 北寒寺対策について。小生はこれまで何度もRBAナンバーワンの投手は今野で、打者は北寒寺(その前は岡住)と書いてきた。スコアを見たら、北寒寺は初回に安打を放ち、2盗、3盗を決めている。3番佐藤と4番石坂は三振したため得点できなかったが、本来ならここに秋山、松井が入る。九分九厘得点出来ていたのではないか。

 北寒寺を出塁させてはいけない。記者が投手だったら、西武の山川、中村への攻めがそうだが、北寒寺には徹底して内をつく。ファウルになるはずだ。そして最後は外のスライダーかカーブ。絶対的なスピードがあれば別だが、見え見えのストレート勝負は絶対やってはいけない。小笠原と谷繁は抑えられるか。北寒寺と今野が対決したらどちらが勝つか。

 今野対策について。今野は打たれた外野飛球5本のうち4本は4回以降で、全てが牛腸、石部、関だ。奪った三振6個のうち4個は3回までだ。

 ここから読み取れるのは、今野も40だ。球数を増やさせ、スタミナが落ちてくる後半に叩く戦法だ。逆に言えば今野は遊び玉など投げない。三振してもいいから一球に賭ける。ズバリその球は高めの内側の釣り球のストレートだ。最初から一球は高めのボール気味のストレートが来ると読んだら打てるのではないか。高めボールに手を出し、低めを狙い撃ちするのも有効かもしれない(3球三振のパターンか)。

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ミサワホーム神奈川 大沼

 

 

 

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