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2019/08/06(火) 14:50

RBA大会記録の1試合3被死球 山際 死球を選ぶのは最高のテクニックだ

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三井不動産レジデンシャルリース山際(過去の試合)

 三井不動産レジデンシャルリースの核弾頭・山際が8月4日の試合で3死球を選んだ。データはないが、1試合で3個の四球を選んだのは、31年のRBAの歴史で初の〝快挙〟ではないか。

 記者は、3個のうち最初に選んだ死球の場面を見ていた。初回、チームは4点を挙げ、なおも二死満塁。打者一巡の場面。再び山際に打順が回ってきた。この回、山際は先頭打者として2塁打を放ち、大量得点のきっかけをつくった。

 相手2番手の若松が投じたストレート(変化球のすっぽ抜けか)は山際の頭部を直撃した。山際は静かにバットを置くと、一塁へ向かった。記者は〝兄弟げんか〟を演出しようと、「山際!乱闘だ!バットを持ってマウンドへ迎え!」と大声で叫んだのだが、「挑発しない、しない」とリースのベンチからたしなめられ、決定的な写真を撮ることは出来なかった。

 驚いたのは試合後だ。他の試合を見ていたので、そのあとの山際の打席は見ていなかったのだが、スコアには第3打席も第4打席も「死球」が記録されていた。

IMG_3985_初回、渡辺の安打で1番山際が先制のホームを踏む.jpg
8月4日の試合、初回、先頭打者として2塁打を放ち、3番渡辺の安打で生還した山際

◇       ◆     ◇

 山際は昨年も相当の四死球を得ている。出塁率は5割を超えているのではないか。RBAの〝当たり屋〟としては、ケン・コーポレーションの矢澤がいるが、矢澤はあの広島カープの達川さんのように大げさに〝当たった!当たった〟と叫ぶので、時には球審の心証を悪くし、ただのボールと判定されたことも少なくないが、全盛時(失礼、矢澤は13年間一度も休んだことはない。衣笠さんのような選手だ)には1試合に1個か2個は選んでいた。

 山際はどうかというと、大げさには振舞わないが、あの身体で相手投手を睨みつける。だれだって元東邦の主砲に威嚇されたら縮み上がる。

 だからなのか、山際は〝逃げない〟選手であることは他チームにもかなり浸透しており、嫌われているように思う。

 山際よ、嫌われてもいい。ヒールに徹しろ。怪我をしないように当たりまくれ。球審から死球の判定を受けるのは最高のテクニックではないか。一つだけ言わせてもらえば、試合後、相手投手のお尻くらい撫でてやれ。また死球を貰えるはずだ。(小生は、ソフトボールでゴロを取り損ない、右手親指に当て骨折したことがある)

 記者は、ホームランや安打をよく打つ選手はもちろんだが、四死球をよく選ぶ出塁率の高い選手が優秀な選手だと思う。MLBも20年くらい前から出塁率を重視するようになっている。

 RBAでもっとも出塁率の高かったのは、全盛時の東急リバブル岡住さんだし、現役では旭化成ホームズの北寒寺だと思う。山際も迫れ。後ろに強打者・渡辺がいるのだから得点のチャンスが広がる。

 プロ野球の記録を調べた。1試合の最多被死球は竹之内雅史氏(西鉄ライオンズ)と関本賢太郎氏(阪神タイガース)の3個だ。被死球最多日本記録保持者は清原和博氏の196個、与死球の最多記録保持者はわが西武ライオンズの東尾修氏の165個。どうして西鉄・西武関係者が多いのかは不明。

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8月4日の試合、3個目の死球を選び、渡辺のゴロで生還した山際

◇       ◆     ◇

 軟式野球のルールにはヒット・バイ・ピッチ(死球)の判定について「打者が投球を避けようとすることが条件である。投球がストライクゾーンの外でバッターに触れ、しかもバッターがこれを避けようとしなかった場合には、ボールが宣告される。バッターが投球を避けようとしたかどうかは、一に球審の判断によって決定されるものであって、投球の性質上避けることができなかったと球審が判断した場合には、避けようとした場合と同様に扱われる」とある。

 

 

 

 

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