決勝2ランを放ったタイセイ千葉英
三菱地所リアル(87) 2-4 タイセイ・ハウジー(86)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
タイセイ・ハウジー | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 4 | ||||
三菱地所リアルエステートサービス | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 |
(時間切れ)
〝打てるもんなら打ってみよ〟タイセイ井原
「カーブ狙いのカーブ。どんぴゃり。完璧」-タイセイ・ハウジー千葉英の弾丸ライナーが三郷サンケイグラウンドの土手に突き刺さった。3回1死1塁。均衡を破る2ランは相手地所リアルの〝プーチン〟寺田投手を青ざめさせ、橋本捕手の一つしかない〝右玉〟を縮み上がらせるに十分な特大決勝弾となった。
そのあと、動揺した寺田から3番高橋、4番志田が連続四球を選び、6番吉村がしぶとく内野安打を放ちこの回3点。さらに5回、5番井上が中堅越えのダメ押しとなる本塁打を放った。
先発の新人井原投手は突如として制球を乱す場面もあったが、5回89球、被安打3、与四死球3、奪三振2、失点2の完投。
地所リアルは寺田の力投が報われず。4回、この回先頭の2番寺田がチーム初安打となる2塁打を放ち、3番橋本、4番小林が連続四球で満塁と攻め立てたが、5番篠宮は三振、6番落合はセカンドフライ、7番栗山はショートゴロに倒れたのが痛かった。最終回、9番の代打木下、1番込山、寺田の3連続長短打で2点差としたが、それまで。
◇ ◆ ◇
千葉英の当たりを例えていうなら、右の西武山川と左のソフトバンク柳田かDeNa筒香を足して2で割ったようなものすごい当たりだった。(今の日曜ブロックでは青山メイン妹尾、三井レジリース渡辺と同格かそれ以上のホームランバッター)
記者は約30年間RBA野球大会を取材してきたが、この千葉英の当たりは記憶に残る3発のうちの1本に間違いなく入る。うち1本は、本人が住友不動産の当時の〝草野球の星〟中須から放った荒川まで運んだ本塁打だった。
飛距離はあの時と同じくらいか。そして、次打席。千葉英本人が「170m」と目測した大ファウルは本塁打した球よりはるかに遠く土手のかなたに消えた。打った瞬間、記者の視界から消えた。
千葉英と井上と、この日欠場した野呂弟を加えたタイセイ打線は西武の山賊打線に匹敵する。吉村、内山、志田、宇塚も相手からすればいやな打者だ。ドームまで突っ走るか。
千葉英を迎えるタイセイナイン
千葉英
千葉英の本塁打を呆然と見送る地所リアル橋本
〝やっと打てたよ〟タイセイ井上
〇千葉英監督 絶好調。(本塁打した球は)カーブ狙いのカーブ。井原? 彼は投手でないから、セットポジションになったとき制球を崩す。次戦? 私ですかね
〇井原 打たれる前までこの前の試合と合わせノーヒット・ノーランだった(前回は4回、今回は3回をノーヒット・ノーラン)
〇井上 (記者に)千葉の本塁打しか見てくれない(と3回、凡打。そして5回、中堅越え本塁打)
●ナイン あの無死満塁のチャンスで…(これまでは落合、栗山が打っていた)
●寺田 (千葉英に打たれた球は)…あれは…(攻め方としては正解。千葉英はストレートにめっぽう強い。カーブが甘く入ったのか)
地所リアル寺田
2点差まで迫ったが…