旭化成ホームズ松田投手
東急リバブル(88) 0-1 旭化成ホームズ(91⇒91.5)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
東急リバブル | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |||
旭化成ホームズ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | X | 1 |
(時間切れ)
旭化成ホームズが辛勝。敵失で得た1点を新人・松田投手が守り切った。あわや同点打の打球を好捕した北寒寺の好守が光った。東急リバブルは再三のピンチを坪井投手が耐えたが、打線が粘投に応えられなかった。
初回の無死3塁、一死満塁の好機を逸した旭化成は2回、この回先頭の7番吉田が内野安打で出塁、続く喜多の投手ゴロ(犠打か)と暴投で3進すると、9番佐藤の内野ゴロエラーで生還。結局、得点はこの1点のみ。放った安打はこの回の吉田と3回の4番石坂、5回の2番北寒寺の3本のみ。
5回、抜ければ同点打となる飛球を好捕した北寒寺の攻守が光ったが、7四死球を得ながら1得点にとどまった打線は課題が残った。
先発はエース今野ではなく新人の松田。松田は制球力が冴え、相手打線に的を絞らせなかった。6回61球完封勝ち。
東急リバブルは惜敗。1点を追う4回、この回先頭の1番濱が四球を選んだが盗塁失敗。続く宮本も四球を選んだが牽制アウト。3番松下の死球と4番河野の安打で好機をつくったが、後続が凡退。5回にも、この回先頭の6番古屋が死球を選び、盗塁と進塁打で3進したが、得点できず。奪った安打は2個のみ。
エース坪井は7四死球を与えながら味方の失策による1失点に抑えたが、打線の援護がなかった。
旭化成ホームズ佐藤監督
〇佐藤監督 (初回の)無死3塁で得点できず厳しい試合だったが、松田がよく投げた。次戦の先発? それは言えない(初回は、先頭の原田が死球を選び、盗塁と相手捕手の送球エラーで3進し、2番北寒寺が四球を選んだあと一死満塁の好機に得点できず)
〇松田投手 チェンジアップがよかった。どの球種でもストライクが取れる。次? 言われれば行ける
〇今野 松田はよかった。わたし? もうダメ(いつでも投げられる態勢とみた)
〇久保田 今日は全然ダメ(初回の二死満塁で三振)
●大槻監督 旭化成ホームズさんはミスをしない
東急リバブル坪井投手
初回のピンチを凌いだ坪井を迎えるリバブルベンチ
今野のささやき 相手にプレッシャー
旭化成ホームズ今野
旭化成ホームズ今野が存在感を示した。先発せずベンチを温めただけだったのは不可解だが、あわや同点のピンチの場面でのつぶやきが相手へ大きなプレッシャーを与えた。
5回、一死3塁の守りの場面。相手の8番松茂根がバッターボックスに立つと、今野は佐藤翼捕手に「スクイズがあるかも」と声を掛けた。その声は記者にも届いたから、松茂根にも相手ベンチにも届いたはずだ。絶妙のタイミングだった。
一死3塁の場面でスクイズがあるかもしれないというのは敵も味方も誰もが考えることだ。それをわざわざ相手にも伝えるところに今野の強かな計算があると読んだ。〝警戒してるぞ〟と相手に知らせることだけで十分効果がある。
記者はそれでもスクイズがあるとみたが、結局、松茂良は強振してサードゴロに倒れた。
〝ドングリ拾ったの、パパも相手もドングリコロコロ〟東急リバブルのベンチで