RBA OFFICIAL
 
2020/05/27(水) 09:50

第32回RBA野球大会中止 「断腸の思い」久米信廣・大会運営委員長

  日本不動産野球連盟(略称:RBA)は525日、第32RBA野球大会の中止を決定した。大会が中止になるのは今回が初めて。

久米信廣・大会運営委員長(第三企画社長)は、「政府の緊急事態宣言が解除されたものの、新型コロナウイルスの感染防止のため、業務上はもとより、家庭生活におきましても多大な制約を余儀なくされ」「緊急事態宣言解除後の第二波、第三波が強く懸念されており、収束の時期を見通すことは今の段階では困難」とし、「参加される選手の方々、ご家族の健康と安全を最優先に考え、断腸の思いで中止を決断しました」と、中止決定に至った経緯・理由を各参加チーム、関係者に伝えた。

RBA野球大会は平成元年、久米の「業界の発展と親睦」の呼びかけでスタート。その直後のバブル崩壊やリーマン・ショックの波を乗り越え、毎年60チーム前後が参加し、年間百数十試合が行われてきた。レベルも高く、ほとんどが野球経験者で、元プロ、独立リーグ、社会人も多数参加。RBA野球出身者が上場企業の社長に就任した事例もあり、親子で参加するケースも誕生している。

不動産業だけでなく不動産流通、管理、ハウスメーカー、建設業など業界の枠を超えた横断的な大会であるのも特徴の一つで、東京ドームで行われる日曜・水曜各ブロック決勝戦に出場するのが各チームの目標になっている。

国際交流にも積極的に取り組んでおり、かつてはオーストラリア、中国に優勝チームや選抜チームが訪問し、交流試合や小学生向け野球教室を行ってきた。

こうした活動が評価され、第29回大会(2017年)からは優勝チームに国土交通省土地・建設産業局 局長表彰が行なわれている。

       ◆     ◇

残念至極。記者はバブル崩壊後の平成3年、公私にわたり落ち込んでいた時、この大会が行われているのを知り、自らも元気づけるためもあり「頑張れRBA」の見出しを付けて、毎週水曜と日曜日の試合をほとんど休まず取材を続けてきた。

しかし、中止決定はやむを得ない。プロ野球は緊急事態宣言解除を受けて619日に開幕することが決まったが、高校甲子園大会、大学野球リーグ、社会人野球などほとんどすべてが大会中止・延期される事態となっている。

久米大会委員長は「断腸の思い」と語り、日本高等学校野球連盟も「安全と健康を最優先に考えた苦渋の決断」と発表した。

この思いを、とくに高校球児に伝えたい。皆さんは甲子園に出場するチャンスを逃しはしたが、逆に考えればすべてが〝幻の甲子園球児〟の勲章を手にした。

その〝幻の甲子園球児〟と談笑する機会が訪れることを小生の新たな目標にしよう。あと5年か。

 

 

 

ログイン

アカウントでログイン

ユーザ名 *
パスワード *
自動ログイン