投手または野手に代わって打つDH制を採用するチームは、試合前のメンバ一表にその旨を記載して提出することとする。
試合前にDH制を採用しなかったチームは、試合の途中でDH制を採用することはできない。
DHに代わって代打を使ったり、あるいは代走を使ってもよい。
代打者、代走者が以後DHを引き継ぐ。 退いたDHは、再び試合に出場できない。
DHが守備についてもよいが、自分の番のところで打撃を続けなければならない。従って、投手(野手)は退いた守備者の打撃順を受け継ぐことになる。 ただし、2人以上の交代が行われたときは、監督が打撃順を指名しなければならない。
DHは、打順表の中でその番が固定されており、多様な交代によってDHの打撃の順番を変えることは許されない。
投手(野手)が一度他の守備位置についた場合、それ以後DHの役割は消滅する。
代打者が試合に出場してそのままDH制を採用している投手(野手)となった場合、それ以降DHの役割は消滅する。
DHに代わってそのDH制をとっていた投手(野手)が打撃した場合、それ以降DHの役割は消滅する。
DHが守備位置についた場合、それ以降DHの役割は消滅する。
(事例1)
1番にDH制(投手)を取り、AがDHとなり、B投手が先発。途中、B投手が1塁を守り、C1塁手が登板した場合、 DH制は解除され、1番にB選手が入る。Aは退くことになる。
(事例2)
1番にDH制(投手)を取り、AがDHとなり、B投手が先発。途中、Aが1塁の守備についた場合、DH制は解除され、B投手は1塁手の打順に入る。1塁手は退くことになる。
(事例3)
1番にDH制(投手)を取り、AがDHとなり、B投手が先発。途中、B投手が1塁の守備につき、1塁手が投手、Aが外野を守った場合、 Aの打順はそのままで、Bは1塁手が打っていた打順に入る。
(事例4)
1番にDH制(野手で1塁)を取り、AがDHとなり、B選手が1塁手として先発。途中、B選手が投手となった場合、 DH制は解除され、Bが1番打者となる。Aを引き続き出場させたい場合は、Aを守備につかせる必要がある。
それまで守っていた選手は退くことになる。この場合、打順はAが1番で、Bは退いた野手の打順に入る。