第35回RBA野球大会は10月1日、決勝トーナメント準々決勝戦1試合と準決勝戦1試合、予選敗退トーナメント準決勝戦1試合が三郷・サンケイグラウンドでそれぞれ行われる。いつものように記者のどっちも〝勝って〟予想。チームの( )内の数字は記者のレーティング
決勝トーナメント
準々決勝戦 野村不動産(85⇒88)-鹿島建設(91)
旭化成リフォームを倒した野村不動産のレーティングを引き上げる。投手は生井に青山、篠だけでなく、旭化成戦で投げた岡村もいる。同時に3人も4人も投げられないが、先発は生井か。彼我の力関係を学んだはずだ。鹿島の打力はそれほどでもないので最少失点に抑えると見た。
問題は、鹿島の滋賀大卒の本格派の光太(25)と横手投げ野間(24)のコンビを攻略できるかどうかだ。これまで予選、決勝トーナメントで戦った相手チームの投手より数段手ごわい。ラガーマン近藤監督は野球では横手投げだったというから、監督に投げさせて練習してはどうか。本格派の光太も調子に乗らせると手が付けられない。
鹿島は、どちらが投げるか。野間の可能性が大きいと見た。野村打線なら手玉に取るか。スタミナもありそうで、スイスイ投げ切るシーンもありそうだ。光太はグラウンドが狭いので、コントロールに気を付けたい。ストレート狙いで、ストレートを投げたら狙い撃ちさける危険性がある。4年前のエース遠藤は、名古屋勤務から帰ってくると聞いたが、夜な夜な「錦三(きんさん)」か岐阜の「柳ケ瀬」に繰り出していたはずで、投げられる状態にないとみた。
打線は、古和主将がカギを握る。古和の前に走者をためたい。〝鹿島の馬鹿力〟を発揮するような選手はいないのか。
準決勝戦 三井不動産(92⇒93)-ケン・コーポレーション(90)
三井は強い。主砲の大坪を欠いても宮田、石田、楠田の〝トリプル田〟が相手の出鼻をくじく本塁打を放った。これに大坪が加わったら、恐怖のカルテットが完成する。関山も予選で本塁打を放っているはずだ。この前の試合で2三振の3番藤枝はベンチか。
衛藤投手がまたいい。4回、突如制球を乱した場面もあったが、その後はしっかり修正。山なりの超遅球が面白いように決まった。野手から捕手に転向した楠田は「リードは衛藤に任せている」と話したが、本当か。同窓の松田の登板機会はないとみた。
ケンコーポの先発が悩ましい。ドームを目指し、2週間断酒しているという実績十分のエース上松か、それとも、軟式でも140キロを出す法大卒の杉下か。どちらが投げても、一発を喰うリスクがある。記者が投手なら、ストレートは見せ球に、徹底して変化球で攻める〝いなし戦法〟が有効だと思う。大坪も楠田も3球三振するはずだ。
打線は、この前の試合で犠打を決め、適時打も出たようにかつての機動力は健在だ。田辺監督の〝ケン坤一擲〟の勝負手が出るかもしれない。
予選敗退チーム トーナメント
準決勝戦 オフィスバンク-三信住建
三井不動産レジデンシャルリースを蹴散らしたオフィスバングが優勢と見た。予選でタカラレーベンに負けたのが相当悔しかったのだろう。練習の効果が出たようだ。投手は長倉一人しかいないと見ていたが、もうひとり山田がいることが分かった。
三信住建は予選の試合をほとんど観ていないのだが、青山メインランド戦で4点を奪ったのは敵失によるものだった。勢いのあるオフィスバンクにどこまで食い下がれるか。