六回、押し出しで逆転のホームを踏んだ井町(55)
ミサワホーム東京6-2長谷工アーベスト
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
ミサワホーム東京 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 6 | |||
長谷工アーベスト | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
梅垣
ミサワホーム東京が最終回、相手の自滅に乗じ一挙5点を挙げ逆転勝利した。2年目の鎌田と山下が同期バッテリーを組み、鎌形が6回被安打2の内容で完投、RBA初勝利を挙げた。
初回に2点先取を許したミサワホーム東京は五回、二死二・三塁で2番澤田が「仙台育英!」の檄に応えるタイムリーを放ち1点差に。最終回の六回は二死から相手2番手投手から5連続四球を得て押し出しで逆転。5つのうち3つ目の四球は代打渋井が粘って見極めてチャンスをつないだ。
長谷工グループは抽選会で「絶好調」と話した梅垣が先発。言葉通り、初回で相手打線を三者凡退に打ち取り、テンポをつくると、二回から四回を打者4人ずつに打ち取った。攻撃では初回無死二塁、2番山本の中越二塁打で先制し、一死後、山本も相手の守備乱れで生還。その後も四回に無死二・三塁の得点機をつくったが加点できず。五回から登板した三好が最終回に崩れた。
○岡崎監督 鎌形がよく投げた。(記者がファンの)北斗? 4番に据えたがいまいちたった。しかし、北斗は仕事で北斗七星のように輝いている
○後藤主将 渋井に尽きる。後ろへつないだ
○鎌形 初勝利です。チームを勝たせる投球ができ、最後まとまって良かった。初回の入りに気を付けて、チームを勢いづけられるように、7月も頑張ります
○山下 鎌田とは高校時代に地元千葉の試合で対戦していて入社前から知っている仲。今日の鎌田はすごくいいわけではなかったが、その中で勝てて良かった。リードではその時のいい球を早く見つけて投手が気持ちよく投げられるよう心掛けています
○澤田 打ちましたが肩痛で守備は貢献できなかったなと。来週も頑張ります
○中田 9年目の31歳です。これまで一度も取材を受けたことがない。本職? ベンチ。口撃力? 岡崎監督には全然かなわない。人望がちがう
●梅垣 思いのほか投げられたかな。もうひと踏ん張り。出場15人中、5人くらいが新人で、若返りました。ただ野球経験が少なくて
●三好 登板初回は良かったが、2イニング継続できず。練習不足です。自主トレですね
●山本 サード方向を意識して狙い球を待ったところに、遅い低めの変化が来て打ち返したのが、うまくセンターを越えていった。今日が初参加で、活気があって楽しい。日大藤沢高―明治学院大、社会人も少しやりました
「今年こそ監督をドームへ」若返り戦力アップ ミサワ東京
第1回大会から出場を続け、第30回大会で東京ドームでのブロック決勝を戦った古豪・ミサワホーム東京。昨季は初戦敗退を喫し、若手メンバー加入後の現チームにとって、この長谷工戦が「初勝利」となった。
すっきり快勝とはいかなかった。岡崎監督は「初回から浮足立っていた。まだ1勝を経験していないチームで、初勝利のプレッシャーもあった」と振り返る。試合後のミーティングでは「もう少しバッター陣が頑張らないと勝てない」とまずナインに告げ、それから「盗塁を走ってくれた」「ノーアウト二・三塁を鎌形が自分で抑えた」と一人一人のプレーを挙げていった。
ドームを経験したベテラン勢が少なくなった一方、若い新戦力たちが「今年こそ監督をドームへ連れていきたい」と意気込み、頼もしい。7月には入社研修を終えた新人たちも加わる。
「勝たねばならない野球の伝承、みんなに見られるチームであること、その『空気』を変えずに大事にやっています。次戦は初回から点を取りたい」と指揮官。モットーの「会社の元気は野球部から」を今季も実践し、頂点を目指す。
鎌形
五回二死二・三塁、2番澤田のタイムリー
中田
初回、1番天野(左)が先制のホームイン
山本
山本
ミサワホーム東京
長谷工グループ