撮影:カメラマン石井俊志
以下は記者撮影
リバブル主砲・竹内のお父さん「小さいころから運動全般に優れていたが、努力もしていた」と息子を評価した(左は竹内のおじさん夫婦と、竹内の弟さん)
リバブル主将・濱が勤務する飯田橋センターの応援団
竹内が勤務するリバブル吉祥寺センターの応援団(佐藤副センター長は本業について「不動産流通市場は堅調に推移する。金利先高観はあるが、株価の上昇は支援材料で、とりわけ富裕層向けの中古価格は下がる要因がない。アメリカのイラン爆撃? 大丈夫、影響は限定的」と話した)
青山メインランドの最前列の応援団(同社の役員はいなかったようだが「我々が主役」と威勢がよかった)
青山メインランド佐藤
7回の青山メインの攻撃の場面だ。記者は少し目を離していたのだが、この回先頭打者になるはずの1番角田が打席に立ったとき、スコアボードには1死が表示されていた。ン? 角田は右翼飛に倒れ2死となった。続く2番田口が右中間を破る2塁打を放ち、3番冨田は四球で、4番小林は三振でスリーアウトとなった。
この時点で、青山メイン山梨監督に打順間違えではないかと聞いた。青山監督も気がついたようで、「そうか、確かに6回の攻撃で2死から佐藤(9番打者)はカウント3-2から四球を選んだ。(この時、奥富捕手が球を後逸したのを見た3塁走者・松室は飛び出し、帰塁しようとしたが、奥富からの送球で3塁タッチアウト)3塁走者が走ったのはインプレ―か」と。
当の佐藤選手にも尋ねた。アナウンスされるままに打席に立ったようで、全然気づいていなかった。(スコアラーは用事があるそうで途中で帰ったそうだ)
試合後、東急リバブル大槻監督にも打順間違えのことを伝えたが、大槻監督も分からなかったようだ。つまり、両軍ベンチとも間違いを認識していなかったことになる。井上投手だけは気づいていたようだが、アピールしなかった。結果的に佐藤は三振に斬った。
打順間違えは、アピールプレーなので、間違って打者が打席に立った時点で、守備側のチームが指摘しない限り、そのまま記録は生きることになる。各ブロックの予選の試合でこのようなケースを見たことがあるが、記者は〝石ころ〟同然だから、間違いを事前に双方に知らせたことはない。総合優勝戦でこんな珍プレーが起きるとは…。スコアラーの役割は大きいことを改めて認識した。
応援団とともに勝利を喜ぶ東急リバブルナイン
東急リバブルが2年連続5度目の総合V-日本不動産野球連盟(略称:RBA、主催:第三企画)第36回野球大会(第9回国土交通省不動産・建設経済局長杯)総合優勝戦、水曜ブロック優勝チーム・東急リバブルVS日曜ブロック優勝チーム・青山メインランドが6月22日(日)、東京ドームで行われ、東急リバブルが5-1で勝利し、前回に続き2年連続5度目の総合優勝を果たした。5番高岡は水曜ブロック準決勝戦から3試合連続7打席連続安打の大会新記録を樹立。2番手のエース井上がピンチをぴしゃりと締めた。青山メインランドは2回、丹羽投手が高岡に安打を許したあと突如制球を乱し5四球を与えたのが痛かった。打線は再三好機をつくったが、あと一歩及ばず。残塁は11個
総合優勝戦 初の珍プレー 両軍ベンチ打順間違え気づかず 佐藤2度続けて打席に
7打席連続安打を放ち、先制のホームを踏んだ高岡を迎えるリバブルベンチ
井上投手(左)丹羽投手
東急リバブルは2回、1死から5番高岡が右中間超え2塁打を放ち、続く3者連続四球で先制。さらに野選と2者連続四球と犠飛で4点追加。この回一挙に5点を奪った。3回は2死1、2塁から8番近藤の中堅前安打で2塁走者の6番濱が本塁を突いたが憤死。6回には主砲の1番竹内が2死から左翼越え2塁打を放ったが得点ならず。
高岡は、水曜ブロック準決勝戦-決勝戦と今回の総合優勝戦の初打席まで9打席連続安打の大会記録を樹立。右翼手の近藤は7回、長打を阻む超美技(わが西武の長谷川並み)でスタンドを沸かせた。
先発のかつてのエース〝不惑〟坪井がドーム初先発。2回に4四球を出し1失点、なおも1死満塁のピンチに、前大会で9回ノーヒット・ノーランを達成した2年目エース井上が登板し、2者を討ち取った。井上は前試合を含め12回を無安打に抑えた。
青山メインランドは惜しまれる敗戦。5点先取された2回の裏、5番柴田から3連続四球で満塁とし、続く8番鈴木は三振したが、9番久保が四球を選び1点を返した。しかし、ここで登板した井上に1番角田は三振、2番田口は投手フライに倒れた。それ以降は5回の1死満塁、6回の1死1、3塁(のはずが安打を放った鈴木が2塁を欲張り封殺され2死3塁に)、7回の2死3塁、8回の1死2塁の得点機をことごとく逸した。
丹羽投手は2回、高岡に2塁打を打たれたあと突如制球を乱したのが悔やまれる。強打のリバブル打線から三振を6つ奪ったようにストレートに威力があった。走者を出してからのセットポジションに課題がありそう。
宙に舞う東急リバブル大槻監督
〇大槻監督 まずは、多大なる御尽力を賜りこの場所を整えて頂きました第三企画久米代表をはじめ、スタッフの皆様に、この場を借りて心から感謝御礼を申し上げます。ありがとうございました。試合結果は5-1と点差はついたが、力量差は紙一重、厳しい試合になるのは想定内。それでも1点差で勝つ、負けるとは考えていなかった。みんなよく頑張った。守備力を強化してきた成果が出た。応援団を含め関係者の方々に感謝したい
大槻監督
〇濱主将 いいところが出た。明日から気持ちを切り替え、次大会に備えたい。一戦必勝
濱主将
〇高岡 7打席連続ですよ(確かに凄い。プロ野球は、1991年のレイノルズ(大洋)が4試合にわたって続けた11打数連続安打が最多だそうです)
高岡
〇坪井 年? 今年41歳。ノヒット・ノーラン? 俺が打たれて途切れたら、井上にバトンタッチする(試合前。その通りになった)
〇井上 調子はめっちゃよかった。飛ばし過ぎた。守備にも助けられた。打順間違え? わかっていましたよ(改めて記事化するが、青山メイン佐藤は7回に四球を選び最後の打者になったが、8回の先頭打者に立ち三振。両軍ベンチとも気がつかなかったので記録は有効。1-0-0になるはずが、2-0-0になった)
井上
〇近藤 もうボロボロ(7回の青山メイン角田の飛距離にして80mくらいの右翼線ぎりぎりのフライを飛び込んで好捕。わが西武の長谷川クラス。しばらく立ち上がれずベンチに。顔面は血がにじんでいた。大事には至らなかったようだ)
〇伊田(ベンチの新人) あれは内野安打(5回の青山メイン田口の当たりは安打かエラーかで見解がわかれた。記者も判断がつかなかった。主審は「安打でしょ」と話した)
伊田(左)と米窪
〇松本大樹 56歳。打ちたかったが、展開的には代打も難しかった(大樹晩成の夢は次大会に持ち越し)
松本
○東急リバブル取締役専務執行役員・中北均氏 総合優勝戦に出場できる、こんな名誉なことはない(試合中)。みんな自らの持ち場、役割を果たした。よく踏ん張った。とても嬉しい(試合後はナインをねぎらった)
中北氏(左)と大槻監督
●山梨監督 負ける時はこんなもの。残塁が多すぎた(11個)。しようがない。打順間違え? 全然気がつかなかった。スコアラー? その前に用事があり帰っちゃった
●佐藤 打順間違え? 7回はカウント3-2から四球だと思ったが、8回は先頭打者としてアナウンスされたのでそのまま打席に立った
佐藤
久米信廣大会委員長 不動産・建設・住宅、三業界の親睦と繁栄と発展の36年間、今年が日本不動産野球連盟主催の最後の大会となります。参加企業は200社。累計試合数4000試合、登録選手は数万人。本年参加企業の売上高総額90兆円の大会、ありがとうございます。来年からは、国土交通省より後援を頂き、一般社団法人トライビジョン主催の大会へと継続され、大会運営を担当させていただくことになりました。引き続き、よろしくお願いいたします。
東急リバブルナイン
青山メインランドナイン
東急リバブル5-1青山メインランド
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 合 計 | |
東急リバブル | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | |
青山メインランド | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
【東急リバブル】
順 | 位置 | 選手 | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 7回 | 8回 | 9回 | 打 | 安 | 点 |
① | 中 | 竹内 | 三振 | 四球 | 中飛 | 左二 | 三飛 | 4 | 1 | 1 | ||||
② | 左 | 吉安 | 右飛 | 四球 | 三邪 | 遊飛 | 3 | 0 | 1 | |||||
③ | D | 半田 | 中飛 | 左犠 | 三安 | 左安 | 3 | 2 | 1 | |||||
④ | 捕 | 奥富 | 一ゴ | 三振 | 遊飛 | 四球 | 3 | 0 | 0 | |||||
⑤ | 一 | 高岡 | 中二 | 一飛 | 遊飛 | 一ゴ | 4 | 1 | 0 | |||||
⑥ | 三 | 濱 | 四球 | 中安 | 三振 | 三振 | 3 | 1 | 0 | |||||
⑦ | 遊 | 星川 | 四球 | 四球 | 三振 | 三振 | 2 | 0 | 0 | |||||
⑧ | 右 | 近藤 | 四球 | 中安 | 二飛 | 2 | 1 | 1 | ||||||
8 | 右 | 中松 | 一邪 | 1 | 0 | 0 | ||||||||
⑨ | 二 | 羽方 | FC二 | 一飛 | 投ゴ | 四球 | 3 | 0 | 1 | |||||
合 計 | 28 | 6 | 5 |
◇牽制死 半田(7回) ◇走塁死 濱(3回)
投手 | 回数 | 安打 | 三振 | 四死球 | 失点 | 自責点 |
坪井 |
1回1/3 |
0 | 2 | 5 | 1 | 1 |
井上 | 6回2/3 | 5 | 6 | 4 | 0 | 0 |
【青山メインランド】
順 | 位置 | 選手 | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 7回 | 8回 | 9回 | 打 | 安 | 点 |
① | 中 | 角田 | 三振 | 三振 | 四球 | 右飛 | 3 | 0 | 0 | |||||
② | 遊 | 田口 | 死球 | 投飛 | 三安 | 中三 | 3 | 2 | 0 | |||||
③ | 三 | 冨田 | 三ゴ | 三振 | 死球 | 四球 | 2 | 0 | 0 | |||||
④ | 捕 | 小林 | 一邪 | 左飛 | 一邪 | 三振 | 4 | 0 | 0 | |||||
⑤ | 一 | 半田 | 四球 | 左飛 | 三振 | 2 | 0 | 0 | ||||||
打 | 齋藤 | 投ゴ | 1 | 0 | 0 | |||||||||
⑥ | 右 | 藤原 | 四球 | 左飛 | 左安 | 左二 | 3 | 2 | 0 | |||||
6 | 走 | 松室 | 0 | 0 | 0 | |||||||||
⑦ | D | 山梨 | 四球 | 二ゴ | 三振 | 2 | 0 | 0. | ||||||
打 | 新井 | 三ゴ | 1 | 0 | 0 | |||||||||
⑧ | 左 | 鈴木 | 三振 | 一ゴ | 中安 | 左飛 | 4 | 1 | 0 | |||||
⑨ | 遊 | 久保 | 四球 | 0 | 0 | 1 | ||||||||
9 | 遊 | 佐藤 | 三ゴ | 四球 | 三振 | 2 | 0 | 0 | ||||||
合 計 | 27 | 5 | 1 |
◇走塁死 鈴木(6回) 藤原(6回) ◇失策 冨田(4回)
投手 | 回数 | 安打 | 三振 | 四死球 | 失点 | 自責点 |
丹羽 | 8 | 6 | 6 | 8 | 5 | 5 |
3試合7打席連続安打を放った東急リバブル高岡
東急リバブル新人5人組
応援席(東急リバブル)
応援席(青山メインランド)
東急リバブル2年連続6度目V 高岡が大会記録の6打席連続安打ミサワ東京 3度目準V(2024/12/11)
青山メインランドが初優勝門馬投打に活躍旭化成リフォームは3度目準V(2024/11/24)
岩島(左)と大槻監督
昨日(6月16日)、リストグループと東急リバブルが販売を担当している分譲戸建て「マークヒルズ新横浜」の取材を終えてから、東急リバブル大槻監督とリスト岩島選手としばし野球について歓談した。本業の取材で、このようにRBA関係者にお会いできる-こんな嬉しいことはない。
キャリア10年、20年のRBA野球関係者なら大槻監督、岩島選手を知らない人はいないだろうが、若い選手の方はご存じないかもしれないので、少し説明する。(一部敬称略)
まず、大槻監督。帝京高校-城西大野球部出身。正位置は捕手。古田敦也氏とは同い年の60歳。高校時代の近しい先輩・同期・後輩として3歳上の石橋貴明氏(とんねるず)、2歳上の伊東昭光氏(ヤクルト→現ヤクルト編成部長)、同期の竹内史英氏(阪急=大槻監督が抜けなかった捕手)と大見達也主将(青山学院大→東急リバブル)、2歳下の河田雄祐氏(広島→西武→現在DeNAコーチ)と小林昭氏(ロッテ→帝京高コーチ→現帝京第五高監督)、3歳下の芝草宇宙氏(日ハム→現帝京長岡高監督)と奈良原浩氏(西武→日ハム→現ソフトバンクコーチ)らがいる。(竹内氏は1軍経験がなく、記者は知らない)
RBA野球大会には第1回大会から捕手として出場している。大井ふ頭の球場だったか、痛烈な中堅越え本塁打を放ったのを見ている。その後、監督に就任したのは10年後くらいでなかったか。お父さんが亡くなったため1度だけ欠場したことがあるが、他は皆勤賞。36年のRBA野球大会の歴史の中で、このような人は他にいない。
この日、高校野球の背番号12の意味を大槻監督から教えてもらった。背番号1はエースナンバーで、10番、11番は2番手、3番手投手だろうということは知っていたが、背番号12は2番手捕手が付けるのだそうで、大槻監督の帝京高校時代の背番号は12-つまり2番手の捕手。怪我(椎間板ヘルニアか)のため公式戦出場はならなかったが、同期の大見達也氏(記事参照)ら主力と100人超の部員とのコミュニケーションを図り、名物監督・前田三夫氏との調整役を務めたという。
その経験からか、進学した城西大野球部では、監督に請われ3年間、学生監督を務めている。「この経験が仕事でも生きている」と、大槻監督は振り返った。
次に岩島選手。法大野球部出身。外野手。卒業後は社会人野球の日産に入社が決まっていたが、日産が廃部となったためリストに入社。当時、リストには横浜高校時代、松坂氏にエースの座を奪われた杉山氏が大砲として君臨していたが、岩島も互角だった。最近の記録では、リストは第35回大会水曜ブロック決勝戦で東急リバブルに0-4で敗れたが、岩島はリバブル井上投手から第1打席と第2打席とも安打を放った(安打を放ったとき、肉離れを発症し、交代を余儀なくされた)。
岩島は今年〝不惑〟か。年齢はそれほど違わないはずの〝ダルマ〟のような主将(武士の情けだ、名前は伏す)とはまるで逆。スーツ姿でもキン肉マンぶりがうかがえた。「仕上がりは順調」と話したように、まだまだ衰えを見せていない。
歴代RBAの屈指の強打者だ。36年のRBAの歴史のなかで外野手ベスト3を上げれば、三冠王の東急リバブル・岡住まさる氏とケン・コーポレーション庄司大介氏(元オリックス)、あと一人は悩ましいが、岩島は今の東急リバブル竹内とともに候補に挙げたい。超鈍足のナイスの芦沢はDHに回ってもらう。
◇ ◆ ◇
紙媒体の時代も長く、記事は読まれたらすぐ屑籠に捨てられると思っているので、自分が書いた記事を読み返すことはほとんどない。ところが先日、自分が書いたWeb記事を検索していたら、ある大学の名誉教授で多くの著作もある方が、何の断りもなく記者の記事を引用していることが分かった。愕然とした。剽窃は犯罪であることをこの方は認識していないようだ。
それはともかく、小生の記事は結構読まれているようだ。例えば、「三井不動産」と「志村」で検索すると、Wikipedia、三井不動産リアルティの組織改正・人事異動のおしらせ(2023/3/3)の次に日本不動産野球連盟(RBA)の記事がヒットする。他の選手も検索した。たくさんヒットした。
2013年以降しか調べられないのだが、もっとも多いのは、旭化成ホームズの〝負けない投手〟今野投手の229件で、チームを引っ張る佐藤監督の155件、三冠王の北寒寺の128件が続く。この3人が多いのは、これまで旭化成ホームズが〝王者〟として君臨してきたからだ。
東急リバブル大槻監督は99件、リスト岩島選手は70件だ。旭化成ホームズには負けるが、三井不動産リアルティ安西監督の96件、ケン・コーポレーション田辺監督の82件、リスト倉持監督の68件と比較すると、決して少なくない。RBAを盛り上げている功労者だ。
南ひな壇の全172区画 ランドスケープ生かすブラン秀逸 リスト&リバブル「新横浜」(2025/6/16)
リバブル 悲しみを力に変えた 坪井7回1失点完投 伊藤忠 相手の気迫に押され完敗(2017/9/20)
第22回RBA野球大会 リバブル・大見野球部長が13年ぶりユニフォーム(2010/9/14)
リスト岩島 突如休部で入社できなかった日産 何度も利用した日産野球場跡地の戸建て担当(2012/9/4)
〝RBAの星〟三井不動産・志村亮氏(51)が12年ぶり登板 抜群の制球力健在(2017/11/20)
元オリックス-ケンコーポ 庄司氏が神宮外苑で青空「野球教室」(2015/7/25)
左からリバブル大槻監督、青山メイン齋藤投手、山梨監督(TKP新宿西口カンファレンスセンターで)
第36回RBA野球大会(国土交通省 不動産・建設経済局長杯)総合優勝戦、水曜ブロック覇者・東急リバブルVS日曜ブロック覇者・青山メインランド戦が6月22日(日)、東京ドームで20:50から行われる。記者のどっちも〝勝って〟予想。
6月6日行われたRBA監督者会議で東急リバブル大槻監督と青山メインランド山梨監督が、どういうわけが最後列の出入口に一番近い末席で呉越同舟だった。(記者はその意味がよくわかる)
手間が省ける。早速、総合優勝戦に臨む意気込みを聞いた。
リバブル大槻監督は「昨年(第36回大会)と変わらず。王道を歩む。練習は1月から開始し、万全の状態にある」と余裕たっぷり。新戦力にも触れ、「頼もしい新人入部候補者5人が来てくれました。6/22総合決勝戦は共に闘います。青山さんは謙遜されている。対話させていただいた肌感覚ですが、間違いなく強いチームでいらっしゃる。気をひきしめていく」と話した。
他方の青山メイン山梨監督は、対照的に弱音一辺倒。「この前(5月28日)、不動産健保野球大会1部準々決勝戦でケン・コーポレーションさんに0-9でコールド負けした。練習? 全然していない。エース? 退社した。投げるのは齋藤。球は速い。俺も先発で出る。相手の投手? 前回ノーヒット・ノーランを達成した投手だろ。1安打打てるよう頑張る」と話した。
記者は、このコメントを真に受ける。どう考えてもリバブルが優勢。戦力はかなりの差がある。まず投手。リバブルは前回の三菱地所との総合優勝戦で史上初の9回ノーヒット・ノーランを達成した井上が先発する。ドームで投げるのは3度目だ。崩れるシーンはないと見た。
青山メインは、ケンコーポ戦で誰が投げたか不明だが、齋藤が投げたとしたら、中1か月で立て直すのは難しい。温存していたとすれば、その実力は杳として分からない。
打線はどうか。リバブルは大槻監督が話した通り万全と見た。主砲・竹内を中心に上下打線むらなく打つ。青山メインは入社2~3年の若手が中心。外から鋭く曲がる井上のカーブ、スライダー攻略するのは容易ではない。
まあ、しかし、野球は下駄をはくまで分からない。だから面白い。青山メインの西原良三社長は野球好きだそうだ。全面的な会社のバックアップを受けて戦う青山メインに勝算がないわけではない。
〝皆さん、ありがとうございます〟試合後、無観客ではあるが、その背後の数えきれないほどの関係者に深々と頭を下げる東急リバブルナイン
東急リバブル20-0ミサワホーム東京
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
東急リバブル | 2 | 1 | 1 | 1 | 15 | 20 | ||||
ミサワホーム東京 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
6連続安打を放った高岡
東急リバブルが2年連続6度目の優勝-第36回RBA野球大会(第9回国土交通省 不動産・建設経済局長杯)水曜ブロック決勝戦ミサワホーム東京-東急リバブルが12月11日(水)、大宮けんぽグラウンドで行われ、東急リバブルの打線が爆発、5回まで毎回得点の大量20点を奪い大勝。5番高岡は前試合から6打席連続安打の大会新記録(おそらく)を樹立した。4番奥富も4打席連続安打、二人で全安打16本の半分を叩きだした。井上投手は4安打完封勝ち。ミサワ東京は守りが破綻、4投手の20失点のうち自責点は12点。守りの要・山下捕手を欠いたのも痛かった。
東急リバブルは初回、先頭の竹内が左翼前にポトリと落ちる安打を放ち、盗塁を決めたあと、4番奥富の中堅前安打で先制。5番高岡の右翼越え2塁打で奥富も還りこの回2点。2回は、この回先頭の7番中松が四球で出塁し、2盗を決めたあと、2つの内野ゴロで1点追加。3回はこの回先頭の2番半田の安打と敵失で1点。4回は、この回先頭の8番近藤が四球で出塁し、すかさず盗塁を決め、9番羽方の適時打で1点を加点。5回は、この回先頭の3番濱が死球で出塁すると盗塁を決め、その後は相手の拙守にもつけ込み、20人攻撃の大量15点を奪った。
5番高岡は、前試合の準決勝戦での2、3打席目の安打に続き、この日は4打数4安打(5打席目は回ってこなかった)の6打席連続安打を放った。記録は残っていないが、おそらく36大会(コロナ禍の3年間は中止)で初めての快挙だと思われる。4番奥富も4打数連続安打を放った。このほか〝怪物〟竹内の好打、前日は38℃の高熱を出しながら出場しナインを鼓舞した濱キャプテン(3-0-0)、無死満塁からスクイズを敢行した7番中松らのチームバッティングが光った。5イニングとも先頭打者が出塁し4盗塁を決めたそつのなさが目立った(相手の西島捕手が初めてなのを見抜いたのか)。
井上投手は中1週間の疲れが取れなかったのか、ストレートに威力がなかったが、要所を締め、4安打完封、5奪三振。
ミサワ東京は敗れはしたものの、前試合に続き常務執行役員・肥後裕之氏が応援に駆け付け、グランドキーパーを務め、試合後は、前監督の内村氏なども温かい声援を送った。
チャンスはあった。初回、1死から澤田が左翼前安打を放ち、続く鎌形の敵失で1、2塁の好機をつくったが、後続が続かず。3回は、この回先頭の9番角田が右翼越え3塁打を放ったが、その後は3者凡退。4回も1死から5番知希、6番井町が連打したが続かず。
先発の知希は2回3失点(自責点2)、2番手の西島は2回3分のゼロを投げ7失点(自責点は3)、3番手の知希は2人投げ自責点は1、4番手の植松は7人に対して5失点(自責点5)、5番手吉川は7人に対して4失点(自責点は1)。
先制打を放った奥富
奥富の安打で生還する竹内
〝俺のやることなんか何もない〟大槻監督(先制点の場面)
〝連投はきついよ〟井上投手
これは3点目の中松が生還した場面か
「今日はどうしても出たかった」濱キャプテン
○大槻監督 まずは、大会を開催していただいた第三企画久米代表並びにRBAスタッフの皆様に、改めて感謝御礼を申し上げます。ありがとうございました。この日の試合は、とにかく選手がみんなよく頑張った。私は要所だけで、ほとんど指示は出していなかった。一人ひとりが考えてやってくれた。濱は前日に38℃くらいの高熱を出し、病院で診察を受け、コロのナでないことが分かったので、無理をして出場した。彼のキャプテンシーに言葉もない。
○濱 なに、プレッシャーかけるのかよ(それまで4打席無安打で、5打席目に回ってきたとき「濱さん、全員安打がかかっていますよ」と声を掛けた。高熱を発していたことなど全然知らなかった。結果は四球。発熱したことは試合後、大槻監督が明かしたので、本人は誰にも話していなかった可能性が高い。ナインに不安を与えたくなかったのか)
○高岡 前試合の2安打に続き6打席連続安打です(記録を調べたらその通りだった)
○奥富捕手 特にいうことなし(彼は曲者。キャッチャーズボックスでは、井上には聞こえないはずだが、ぼそぼそといつもつぶやく。かつての野村監督のつぶやきのように相手打者を攻撃はしないが、打者にとっては気になるはず)
○竹内 力不足じゃないぞ。あのセンターめちゃくちゃ深い(3打席目に中堅に大飛球を飛ばした。飛距離80mはあったか。彼の弱点も分かった。2打席目は内角低めのスライダーに空振り三振。ここを徹底して攻めることだ)
○井上 中1週で回復するのは難しかった(普段はしっかり仕事をしているのだろうから、いくら若いとはいえ回復するのは難しいのだろう)
○松本大樹 突っ込めなんて言うはずない。無理なのはわかっているはず(4回の攻撃、1死3塁に羽方。松本が3塁コーチ。半田の浅いレフトフライに羽方が本塁を突き2メートルくらい前でアウト)
●岡崎監督 敗れたのは私の責任。みんなよく頑張った
●北斗 来年もよろしく
●常務執行役員・肥後裕之氏 私は野球部の部長だったんだ。めちゃくちゃ悔しい。まあ、しかし、仕事と野球でなかよくできるのがとてもいい。優勝するための課題もこみつかった
●内村前監督 うちの野球部は初回からずっと連続出場している数少ないチーム(6チーム)の一つ。これは誇れる。(優勝は)3回目のチャレンジだったが、来年以降に期待したい
●応援団 感動した。元気もらった
〝クソッ 相手はよく打つ〟知希投手(2回、竹内を内角スライダーで三振に打ち取ったのは見事だった)
山下捕手が欠場したため、最初は初めての捕手を務め、2番手で投げた西島
顔は笑っていたミサワ岡崎監督(サングラスは涙を隠すためか)
〝めっちゃくちゃ悔しい〟肥後常務(泣いてはいなかったはず)
〝負けはしたが希望をもらった〟ミサワ応援団

全ての関係者の皆さんへ 感謝の一言
美しいヒマラヤスギのグラウンド
記者 グラウンドにたくさん植えられているヒマラヤスギの見事なフラクタル樹形も手伝ってくれたのか、30年以上大会を取材してきて、こんなにさわやかな気持ちにさせてくれたのは今回が初めてだった。なぜかは書かない。皆さんがご存じのはずだ。RBA野球大会は不滅だ(12月に大宮健保グラウンドで決勝戦が行われたのは今回が初めて)。
第36回RBA野球大会(第9回国土交通省 不動産・建設経済局長杯)水曜ブロック決勝戦ミサワホーム東京-東急リバブルが12月11日(水)、大宮健保グラウンドで行われる。記者のどっちも〝勝って〟予想。
東急リバブルが2年連続6度目の優勝を飾る可能性が高いとみた。第1回RBA野球大会から選手として監督として連続出場している、数少ない、大口も叩かない大槻監督が「うちの史上最強チーム」と豪語するのも納得できる。打撃力は、旭化成ホームズの〝黄金期〟と比べてもそん色ない。1番の〝怪物〟竹内は、準決勝戦で好投手・佐橋相手に3-1だったが、力負けしなかった。色が白かったのは、結婚前後で何かにつけ忙しく、練習不足だったのだろうが、心配された〝新婚ボケ〟状態ではなかった。
2番以降の新戦力吉安と半田、守りの要の4番奥富まで準決勝戦でそれぞれ安打を放ち、6番高岡、7番星川はそれぞれ2安打した。5番の濱キャプテンは無安打で、9番羽方は2三振したが、安全パイではない。
投げるのはエース井上。準決戦は、奥富の好リードもあったのだろうが、力みが抜けて緩急を自在に操った。
対するミサワホーム東京の劣勢は否めない。井上投手を攻略するのは至難の業だ。ストレートか変化球か、どちらかに狙いを定めて攻めたい。奥富に弱点を読まれないことだ。センター返しが有効かもしれない。カギを握るのは北斗だろう。
先発はトモキかサイドスローの西島か。左腕鎌形は肩を痛めており、登板することはないと見た。トモキはどちらかといえばストレート中心だろうが、相手に狙われたら危ない。とにかく的を絞らせないことだ。西島にも同様のことが言える。力で抑え込もうとしないことだ。
東急リバブル 4回の得点機
三井不動産リアルティ1-3東急リバブル
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
三井不動産リアルティ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | ||
東急リバブル | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | X | 3 |
三井不動産リアルティ佐橋投手
東急リバブルが死闘を制した。全員野球で好投手・佐橋を攻略した。井上-奥富のバッテリーが相手打線に的を絞らせなかった。三井不動産リアルティは序盤の好機を逸したのが惜しまれる。
東急リバブルは4回、この回先頭の4番奥富が右翼前に運び、続く濱が死球で好機をつくり、6番高岡の止めたバットに当たった球が運よく左翼前に落ち1点先制。さらに7番星川の中堅越え2塁打で1点追加。8番中松の左翼犠飛で3点目を奪取。得点はこの回の3点どまりだったが、6番高江丘、7番星川がそれぞれ2安打を放ち、1番竹内、2番吉安、3番半田、4番奥富が各1安打を放つなど速球派の佐橋投手を攻略、8安打を放った。
井上投手は初回と2回のピンチをしのぐと、3回以降は緩急を交えた投球がさえた。7回を被安打5、奪三振5、失点1に抑えた。奥富捕手の相手に的を絞らせないリードも光った。
三井不動産リアルティは序盤の逸機が惜しまれる。初回、先頭の原がいきなり一塁線を破る2塁打を放ったが、後続が凡退。2回は、この回先頭の6番安田が敵失と暴投、送球ミスで3進したが、7~9番が凡退。最終回は、1死から7番竹野が安打し、暴投で2進したあと、8番飯田の適時打で1点を還し、さらに2死から原が中堅前安打を放ち、飯田は本塁を突いたが憤死した。放った安打は5つで、残塁は6。
佐橋投手は、ストレートで真っ向勝負を挑み、3回まで1安打に抑えるなど完璧の立ち上がりを見せたが、4回は力みからか3安打を許し3失点した。打たれた8安打のほとんどはストレートと思われる。
リバブル井上投手
星川
○大槻監督 わたしはほとんど何もしていない。ナイン全員が集中してやってくれた。負ける気はしなかった。強いてあげればバッテリーがよかった
○井上 リードは奥富さん任せ。うまくリードしてくれた。感謝している。佐橋さん? 私もゴリゴリ系(力で押すタイプ)は好き
○奥富 コメント? なし。井上がよく投げた(記者はバックネット裏で見ていたが、3回あたりから何を投げるのか全然読めなかった。カーブ、スライダーが冴えたが、意表を突くストレートも低めに決まった)
○星川 打ったのは内角ストレート。うまく打てた
○竹内 先っぽだった(初回は外角トレートを捕らえたが…)守っていて、打たれる気がしなかった。井上は配球が抜群によかった(試合後)
●安西監督 まあ、やっぱり、初回と2回、点が取れるときに取れなかったのが全て。佐橋から8安打した相手打線はよく打った
●佐橋 私の兄は昭和学院時代、井上さんとバッテリーを組んでいたのを知ってびっくりした
1点を還した三井リアルベンチ
最終回、中堅前安打を放った原
原の安打で本塁を突いた飯田は憤死
双方を称えあうリバブル大槻監督(左)と三井リアル安西監督(確か大槻監督は59歳、安西監督は60歳)
試合後、語り合う井上(左)と佐橋
ミサワ東京 勝利の瞬間
住友不動産販4-6ミサワホーム東京
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
住友不動産販売 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 4 | |||
ミサワホーム東京 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3X | 6 |
(時間切れ)
〝俺の球が打てるか〟住友 伊藤博
ミサワホーム東京が逆転サヨナラ勝ち。ここ数試合不振をかこっていた鎌形が2番起用に応えるサヨナラ3塁打を放った、トモキが4失点完投。住友不動産販売は最終回逆転したのもつかの間、かつてのエース伊藤博が2死から3連打を浴びた。ミサワ東京は6年ぶりの決勝進出。
ミサワ東京は2回、この回先頭の5番トモキが敵失で出塁した1死後から7番谷屋、8番澤田の連続四球で満塁とし、2つの暴投と敵失で3点を先取。逆転された最終回は、1死から谷屋が右翼前安打を放ち、続く澤田は3塁ゴロで併殺試合終了かと思われたが、相手の拙守で澤田が生き(代走大石)、続く角田の左翼前安打で好機をつくり、1番西島の左翼前適時打で同点、さらに2番鎌形が右翼越え逆転2点3塁打でサヨナラ勝ち。鎌形はここ数試合下位を打っていたが、この日は3安打猛打賞。2番起用に応えた。
トモキ投手は5回まで許した走者は四球による2人のみ(うち1人は併殺)で、ノーヒット・ノーランに抑えていたが、最終回、四球から4安打を浴び4失点。
住友不動産販売は悔やまれる敗戦。5回までは完全に抑えられていたが最終回、この回先頭の8番の代打赤岩が四球を選び、続く〝代打俺〟の前田監督がチーム初安打を右翼前に運び、1番河野は三振に倒れたが、2番金子、3番川東の連打で1点を還し、なおも2死満塁から5番仲野が走者一掃の右翼越え3塁打を放ち逆転。
先発の小松平は4回を投げ、1安打3失点(自責はゼロ)の好投。5回から登板した伊藤博は最終回2死から3連打を浴びた(記録は3失点だが、味方の拙守によるもので実質的にはゼロ)。
〝俺がミサワのエースだ〟トモキ
2回の先取点の場面
逆転サヨナラ打を放った鎌形
勝利に沸くミサワナイン
左から〝勝利の女神〟マネージャー後藤さん、西島、鎌形
岡崎監督
久保氏
○岡崎監督 決勝進出を誇りに思う。みんなこのために戦ってきた。野球部員は仕事もできる。決勝戦はどうやっても勝てない相手かもしれないが、モチベーションを挙げチャレンジしよう
○鎌形 ここ2試合は打てなかったが、2番に起用してくれた監督の期待に応えられてよかった。西島が同点打を放ってくれたのでらくに打てた
○西島 最終回(7回)に投げる予定で準備をしていた
○執行役員管理本部副本部長兼管理本部HR戦略部長・久保建史 それぞれ打順の役割があることがよくわかり、素敵な試合だった。仕事にもつながることを期待したい
●前田監督 悔しいですね。いい流れをつくれたが…。私が出なければならないようなチームではだめだ
●伊藤博 しょうがない(よく投げたが当たりが野手の間を抜けた)
住友 小松平
逆転に沸く住友ベンチ
ヒーローになり損ねた仲野
ミサワ東京 勝利の瞬間
住友不動産販4-6ミサワホーム東京
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
住友不動産販売 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 4 | |||
ミサワホーム東京 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3X | 6 |
(時間切れ)
三井不動産リアルティ1-3東急リバブル
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
三井不動産リアルティ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | ||
東急リバブル | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | X | 3 |
決勝戦はミサワホーム東京VS東急リバブル-第36回RBA野球大会(第9回国土交通省 不動産・建設経済局長杯)水曜ブロック準決勝戦が12月4日(水)、大宮健保グラウンドで行われ、住友不動産販売に逆転サヨナラ勝ちしたミサワホーム東京が、三井不動産リアルティの好投手佐橋の一瞬のスキを突いた東急リバブルがそれぞれ勝利し、決勝戦に駒を進めた。ミサワ東京は6年ぶりの決勝進出、東急リバブルは昨年に続く連続進出。ミサワ東京が勝てば初優勝、東急リバブルは6度目の優勝を目指す。
双方を称えあうリバブル大槻監督(左)と三井リアル安西監督(確か大槻監督は59歳、安西監督は60歳)
双方を称えあうリバブル井上投手(左)と三井リアル佐橋投手(井上と佐橋の兄は高校時代バッテリーを組んでいた)
第36回RBA野球大会(第9回国土交通省 不動産・建設経済局長杯)水曜ブロック準決勝戦が12月4日(水)、大宮健保グラウンドで行われる。いつものように記者のどっちも〝勝って〟予想。
住友不動産販売-ミサワホーム東京
ミサワ東京が優勢。先発は、ここ2戦好投したトモキ(肥後)か、サイドスローの西島か。どちらが投げても、住友販売打線を最少失点に抑えると見た。打線は、北斗が絶好調。前試合は3安打猛打賞3打点の活躍。懸念材料は下位打線はやや弱いこと。
住友販売は、予選、決勝トーナメント含め2試合しか行っておらず、よく読めない。前試合で先発した小松平は、味方の拙守もあったが、初回は制球が定まらず3失点した。打線が奮起したからこそ勝てたが、今度は失敗は許されない。
先発はそれともかつての大エース伊藤博か。最近は精彩を欠いているが、まだまだ老け込む歳ではない。先発して、あっと言わせるシーンもあるか。相手がトモキ先発なら得点シーンはありそうだ。
東急リバブル-三井不動産リアルティ
準々決勝戦までは○印をつけた三井不動産リアルティが▲の東急リバブルより強いと見ていたが、前試合でリバブルは〝怪物〟竹内を新婚旅行で欠きながら、新人の半田、吉安が2人で3安打2打点2得点の活躍を見せた。竹内は新婚ボケがあるかもしれないが、この3人が揃ったら、3度は打順が回るはずだから破壊力は半端ではない。三井不動産リアルティの佐橋投手が抑えられるかどうか記者も全くわからない。
リバブル打線はこの3人だけでない。記者はいつも9番を打つ羽方が曲者だと思う。羽方は何でもできる。実質的には羽方-半田-吉安-竹内-奥富(この打順になるかどうかはわからないが)の順になる。
投手は昨年の優勝投手・井上が完全復調したと見た。前試合は旭化成ホームズ打線をほぼ完ぺきに抑えた。三井リアル打線は、井上がこれまで戦ってきた相手よりもはるかにしつこい攻めを見せるので、無駄な四死球が命取りになることも想定したい。
三井リアルはどうか。ここ数年の三井リアルの弱点だった〝弱投〟を返上。佐橋投手は、若さ溢れる高校野球の投手を見るようで、気持ちがいい。問題は、先に挙げた相手の主力打者を抑えることができるかどうか。前試合では野村ソリューションズの主砲・山際をストレート1本で3球三振に切って抑えた。見事だった。同じ投球を見せ、抑えれば勝機を手繰り寄せるか(同じ攻めはまずしないと読んだが…竹内と真っ向勝負を挑むか)。
打線は、井上投手からは連打で得点するのは難しい。これまで見せたように、無安打でも得点できる機動力を発揮できるか。井上投手の弱点を探すとすれば、ときに制球を乱すことだ。ここに付け入るスキがある。
よって、予想は不可能。死闘は必至、神のみぞ知るだ。勝利したほうが優勝すると見た。
門馬(左)と中村を胴上げする青山メインランドナイン
青山メインランド5-0旭化成リフォーム
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
青山メインランド | 2 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 5 | |||
旭化成リフォーム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
青山メインランドナイン
青山メインが初優勝-第36回RBA野球大会(第9回国土交通省 不動産・建設経済局長杯)日曜ブロック決勝戦、青山メインランド-旭化成リフォームが11月24日(日)、大宮健保グラウンドで行われ、青山メインが5-0で旭化成を下し、大会参加11年目にして初の優勝を飾った。門馬が投打に活躍。旭化成は力及ばず、3度目の準優勝に終わった。
青山メインは初回、先頭の角田がいきなり右翼越え本塁打し、1死後から3番門間が左翼越え本塁打して2点先取。4回には、この回先頭の7番斉藤が左翼前安打を放ち、2つの暴投で3進したあと、続く平野の犠飛で1点追加。5回は安打した門馬を1塁に置き4番小林が左翼越え2ランでダメ押し。
先発の門馬は4回を投げ被安打1、4つの三振を奪う好投。2番手の左腕丹羽は三者凡退に退け、3番手の左腕平野は2死から満塁のピンチを招いたが、最後は三振に切って取った。
旭化成リフォームは力及ばず。初回、先頭の秋山が左翼前安打を放ったが、後続が続かず。そのあとは5回まで三者凡退に倒れ、最終回は2死から2番樋口が振り逃げ、3番大星が四球、4番佐久間が右翼前安打で満塁と攻め立てたが、5番中口が三振に倒れジ・エンド。
先発の中村は4回まで5個の三振を奪ったが、2発を含む3失点。両翼が80メートル前後の狭いグラウンドに泣いた。2番手の左腕結城は2ランを浴びたが、超スローの山なりカーブが面白いように決まった。かつてのエース水島が3番手として登板、2つの四球を出したが、無失点に抑えた。
門馬
先制弾を放った角田
角田を迎えるナイン
2ランを放った斉藤
丹羽(左)と平野
○山梨監督 みんなよくやった。健保大会優勝に続く快挙。明日、(西原良三)社長に報告する。祝宴を張ろう。年末には新しいユニフォームも出来上がるだろう
○門馬 今日は調子が良かった。日頃の努力の成果。仕事も頑張る
○小林 (本塁打は)完璧(結城の唯一の失投を見事に捉えた)
○中村 もう44歳。優勝はとてもうれしい(ナインに胴上げされ)
●土屋監督代行 しょうがない。投手はみんなよく投げたが、すべて相手がうちより上回っていた
●結城 今年42歳。この5年間で最高の出来
旭化成リフォーム中村
結城(左)と水島
2死満塁、かうんと3-2から三振した最後の打者・中口
女性応援団(どう補正してもこれが限度。ごめんなさい、皆さん。カメラが悪いんです)
〝結城のタバコ〟(記者がタバコを忘れてきたことを告げたら、旭化成リフォーム結城が恵んでくれた。このほか旭化成リフォームと青山メインランドの選手の方から数本頂いた。感謝いたします)
第36回RBA野球大会(第9回国土交通省 不動産・建設経済局長杯)日曜ブロック決勝戦が11月24日(日)、大宮健保グラウンドで行われる。いつものように記者のどっちも〝勝って〟予想。どこが勝っても初優勝となる。
旭化成リフォーム-青山メインランド
青山メインが優勢。エース門馬は決勝に向け調整を積んできたようで、準々決勝戦でも投げた左腕丹羽は上からも横からも投げられる器用な投手だ。山梨監督は「投手はもう一人いる」と話した。打線はやや粗さがあるがみんな若く、どこからでも得点できる打力がある。
旭化成リフォームは、決勝トーナメントは2戦とも不戦勝で勝ち上がってきた。一度も実戦を経験していないのは不安材料だ。勝機を見出すとすれば、先のプレミア12スーパーラウンド初戦で、米国の左腕R.ヒルが日本打線を4回1安打に抑えたように、先発すると思われる左腕結城が力まずすいすい投げた場合、若い相手打線を翻弄するかもしれない。打線は青山がやや勝るが、旭化成は機動力もある。
住友不動産販売 小松平
住友不動産販売12-4みずほ不動産販売
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
住友不動産販売 | 2 | 5 | 2 | 1 | 0 | 2 | 12 | |||
みずほ不動産販売 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 |
みずほ不動産販売 丸山
気温が10度を下回る厳しい条件に加え、間断なく降り続く雨中の乱打戦を住友不動産販売が制した。みずほ不動産販売は〝二刀流〟木暮が欠場したのが響いた。
住友は初回、2死から3番川東、4番新井が連続四球を選び、続く仲野の3塁建て2点先制。逆転された2回には、2つの四球から9番関川、河野、金子、川東の4連続安打でこの回一挙5点。3回には河野、川東の適時打でさらに2点、6回にも無安打で2点を挙げた。河野、川東はそれぞれ3打点の活躍。
先発の小松平は5回を4失点。最後は伊藤博が完璧に抑えた。
2点リードを許したみずほ不動産販売は初回、1番金澤、3番丸山、4番片岡の3安打に敵失と四球を絡めて打者一巡の猛攻で3点を奪取して逆転したが、そのあとは1点を還すのがやっと。木暮がどうして欠場したか聞くことはできなかった。
先発の丸山は2回、1死も取れず降板。急きょ登板した金澤も踏ん張れなかった。
○前田監督 寒い中、みんなよく頑張ってくれた
〝おれを忘れちゃいないか〟住友 伊藤投手
住友ベンチ