第36回RBA野球大会は7月3日(水)、水曜ブロック予選トーナメント2回戦8試合が大宮健保グラウンドで行われる。記者の〝どっちも勝って〟予想。
三井不動産リアルティ-三井不動産リアルティ千葉
歴史からすれば兄弟同士、現体制からすれば親子の対決となった。実績、戦力からすればリアルティだろうが、そう単純ではない。双方が初戦を突破したことで、少なくとも1チームが決勝トーナメントに勝ち上がることが決定し、敗れても3位決定戦に勝利すれば双方とも決勝Tに勝ち上がる可能性が出てきたからだ。
安西監督(住宅賃貸事業本部部長)の立場も微妙だ。「千葉」を叩き落せば…このチームはその可能性を秘める面白いチームだ。前試合でも4回までに大量18点を奪ったように、打ち出すと止まらない。猪突猛進チームだ。RBAの1試合最多得点は36点だが、これは第23回大会の三井のリハウス(現三井不動産リアルティ)が対総合地所戦で記録したものだ。しかも、打者は7番出口から出口で終わるという1イニング28連続得点の大記録を樹立している。
この試合も千葉を打ちのめせば社内から批判が殺到するはずだ。ここは勝ちを譲って3位決定戦に賭ける手も否定できない。
「千葉」は遠慮はいらない。〝人間機関車〟篠原は渾身の力を振り絞って投げるはずだ。安西監督が手心を加えれば勝利する可能性は十分あると見た。骨肉の争いにはならない。〝♪おててつないで~〟の大凡戦になる可能性のほうが大きい。
オークラヤ住宅-ミサワホーム東京
オークラヤ住宅の〝モテ男〟加藤が投げるかどうか。これまで好投しても、打線の援護がなかったことを考えると、今回もまた京都かどこかの旅行も考えられる。そうなると前試合で先発した中学校までしか野球をやったことがない素人赤木が投げるのだろうが、二匹目のドジョウはまずいない。間違いなくミサワ東京の打線の餌食になる。もちろん、加藤が投げたら最少失点に抑える。
ミサワ東京は新人鎌形投手がデビュー戦を飾ったようだ。勝ち味の遅いのと、記者がファンの北斗の調子が今一つなのは気がかりだが、チームは若返っており、紙一重で優勢と見た。
伊藤忠ハウジング-旭化成ホームズ
旭化成ホームズが優勢と見た。前試合で発した清水は4失点したが、これは味方の2つの失策が絡んだもので、心配するほどでもない。この試合も先発か。今野はまた抑え(試合経過によると敗戦処理)に回るのだろう。打線は全盛期にほど遠いが、先頭打者・橋本が元気なようで、北寒寺も鋭い当たりを飛ばした。
伊藤忠ハウジングの試合はみていないが、完封した斉藤のほか投げられる投手はほかにもいるはずだ。打線は、引退したのか大倉の姿がなかった。
みずほ不動産販売-ポラスグループ
互角。みずほ不動産販売は丸山が前試合でも好投した。間違いなく最少失点に抑える。打線は木暮が期待通りの活躍をすれば圧勝もありうる。前後を打つ打者も振りが鋭く、〝森そっくり〟片岡も久々の本塁打を放った。
ポラスは、3回が限度の岩瀬投手の2番手がいないのが気がかり。打線は好調だ。新加入の渡部がいい。チームを引っ張る存在になる。50m5.8秒の中谷の使い方も見ものだ。先頭打者が出塁したら、代走として送れば、2盗、3盗して、次打者がゴロでも打てば得点できる。
三井住友トラスト不動産-大和ハウス工業
これも互角。優劣がつけられない。三井住友トラストは、市川―吉田が投げたようだが、その逆もありそう。しっかり打線が援護したい。
大和ハウスはトミー(冨永)が絶好調。今回も2回限度だろうが、ここで抑え、波に乗りたい。2番手投手も好投したようだ。ムードはいい。
東京セキスイハイム-野村不動産ソリューションズ
ともに初戦を乱打戦の末、逆転勝ちしたチーム。この試合も予想不能。シーソーゲームになるか。野村不動産ソリューションズは今回も右の岡野と左の横倉の継投か。セキスイハイムは不明。
住友不動産販売-ナミキ
戦前の予想で〝無印〟のナミキが6年ぶりに勝利した。昨年、ユニフォームも一新した。会社の宝・篠監督が戦力補強に本気で乗り出したのか。
不戦勝で勝ち上がった住友不動産販売は戦力は不明だが、最近はふがいない戦いが続いている。能力からすれば、かつての(こう呼ばざるを得ないのが残念)エース伊藤は老け込む歳ではないし、強打者がたくさんいた。
今年はどうか。チームで練習試合ができるくらいだから、人数だけは揃っているのか。相手投手は下手投げの西。攻略するのは容易ではないると見た。
リストグループ-東急リバブル
昨年総合優勝の東急リバブルと水曜準優勝のリストの再戦。昨年はリバブルが快勝したが、エース井上は調整不足か。初戦はストレートが高めに浮き、変化球も甘かった。中2週で立て直すのは容易ではない。2番手、3番手の投手は出るのかどうかも注目したい。打線は、かつての主砲・河野が引退したのが気になる材料だ。カギはやはり竹内だ。
リストは、三上投手が初戦を欠場。シンデレラ城の顛末が気になる。シンデレデレ状態に陥り、投げられる状況にないのも想定したい。代わって上之園が投げるのか。可能性はありそうだ。打線は岩島が絶好調。昨年の井上から2安打を放っている。
まあ、双方とも敗れても3位決定戦で勝ち上がる可能性は大きいので、手の内を明かさず、手探りの試合になるかもしれない。しかし、キツネとタヌキの化かしあいにもならない。倉持、大槻監督とも性格からして勝ちにこだわるはずだ。