圧倒的な的中率を誇る記者のレーティングを発表する。まずは日曜ブロック。数値の目安は90以上が優勝の可能性があるチーム。90未満は、よほどの踏ん張り、補強がないと4強入りが難しいチーム。以下が各チームのレーティング。
鹿島建設93
三菱地所リアルエステートサービス92
青山メインランド91
THEグローバル社90
清水建設89
三井不動産レジデンシャルリース88
HATARABA87
野村不動産87
旭化成リフォーム87
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予選トーナメント戦で優劣予想をした16試合のうち的中したのは12試合。的中率は実に75%。外したのは青山メインランドに敗れたケン・コーポレーション、THEグローバル社に大敗した三井不動産、鹿島に敗れた青山メインランドなど4試合。
決勝トーナメントの組み合わせはどうなるかわからないが、記者は予選1位で通過した鹿島建設、清水建設、THEグローバル社は初戦で対決しないようシード権を与えるべきだと思う。そうしないと、わざわざ1~3位を決める試合の価値は半減する。
シード制を採用した場合、優勝にもっとも近いのは鹿島建設と見た。古和新監督に代わってムードは最高潮。投手は下手投げの野間、本格派の光大に加え、身長194センチの筑波大硬式野球部出身の〝大型新人〟堀田(22)が加入したし、「俺が一番」と豪語した横浜国大卒の菊池(24)もいる。大エースだった(過去形で申し訳ないが)遠藤も名古屋勤務から帰ってきたそうで1回は投げられるとか。
これまで課題だった打力もアップしている。堀田は調整次第だが、当たったら間違いなく場外に運ぶ。〝二刀流〟はあきらめて打撃に専念すべきだと思う。
二番手は三菱地所リアルエステートサービスか青山メインランドか。地所リアルを上位と見たのは、早大時代の〝守護神〟柴田は調子が良ければ完投する力があることを証明したからだ。球数が増えたらどうなるか不安はないわけではないが、その際は込山がいる。課題は打線だが、細かい野球で勝ち上がってきた。柴田、込山が最少失点に抑える力があるだけに、鹿島に続くか。
青山メインランドを三番手にしたのは、このチームはいまひとつ優勝する気があるのかどうかわからないからだ。ケンコーポ戦で最終回に上松に本塁打を浴び7回1失点に抑えた金子と同期の冨田、それに、小林捕手は「力は抜けている」と話した門間がいる。打者の振りもみんな鋭い。
それでも何かが足りない。山梨監督に「優勝する可能性がある。東京ドームに行きたくないのか」と挑発したら、監督は「そうか。会社を上げて取り組む」と話した。あと2か月。調整を積めば優勝が見えてくる。
この3強を破るのはかなり難しいと読んだが、4番手の穴候補としてTHEグローバル社を上げたい。堀内、野沢、橋本の投手陣が安定している。三井不動産戦で丸山は大会タイ記録の3本塁打を放った。
清水建設の評価を下げたのは投手力に不安があるからだ。予選は3戦とも立ち上がりに失敗した。吉田、朝長、田村と3枚いるが…無駄な四死球は命取りになる。中野の加入が大きく、小寺は全然衰えていない。打線は一級品だが…。
三井不動産レジデンシャルリースは、5年前の優勝投手・渡辺が清水戦で投げたが、野手には足を引っ張られて惨敗した。補強制度を活用して三井不動産の大坪、楠田あたりが加入しない限り優勝はほど遠いと見た。
HATARABA、野村不動産、旭化成リフォームは余ほどの運に恵まれないと初戦突破は難しいと見た。〝運〟とはシード制を採用しなかった場合、3強が1、2回戦で激突する可能性があり、残りの6チームが別のヤマに入ったら、両翼が狭いグラウンドに強風でも舞ったらどうなるか全くわからないからだ。そうなったら、清水がドームの切符を手にしそうだ。