予選の試合で優劣予想した19試合のうち的中したのは13試合。的中率68%はやや不満だが、それだけ各チームの戦力差がなくなってきたということだ。若手の加入がチームを一変させたのも今シーズンの特徴だ。以下は、決勝トーナメントに勝ち進んだ12チームの現時点でのレーティング。予告なく変更する可能性もあり。
94リストグループ
94東急リバブル
92三井不動産リアルティ
92旭化成ホームズ
91みずほ不動産販売
91大和ハウス工業
90野村不動産ソリューションズ
90ミサワホーム東京
89ポラスグループ
88東京セキスイハイム
87住友不動産販売
87三井不動産リアルティ千葉
最強チームはレーティング94のリストと東急リバブル。甲乙をつけたかったのだが、現段階では互角とした。
リストは昨年より間違いなく戦力アップしている。エース三上はストレートが速く、スライダーの切れが抜群。倉持監督が絶賛した。シンデレラ城での永遠の愛の誓いも成功したようだ。愛に溺れなければさらに上昇するか。鹿児島出身の上之園も急上昇。中学生のときの同級生の前で投打に活躍した。三上のように愛に発展するか。
打線は岩島がチームを引っ張る。昨年は2度の肉離れで戦線を離脱したのが響いたが、今年は肉体改造が奏功したようだ。あともう一人か二人、打てる打者が必要だと思うが…。
東急リバブルは予選でリストにサヨナラ負けを喫したが、戦力がダウンしているわけではない。投手陣は、井上は昨季の出来にはないと見たが、調整してくるはず。あとは坪井が完全復活したのも心強い。星川、竹内は未知数。
打線は河野が引退したのが気になる材料だが、竹内がいい(打力に専念すべきだとは思うが)。
三番手は迷ったが、三井不動産リアルティと旭化成ホームズは同レベルと見て92点。戦前は三井リアルティを無印としたが、日大硬式野球出身の佐橋は球が速い。制球力もある。予選の3試合で4失点(自責は2)したのみ。
打線も強力。佐橋と日大時代の同期・佐藤がチームを一変させた。他の選手も上下むらなく打つ。3試合で本塁打は6発(原が2発)を放ったが、悪球に手を出さないのが大量得点につながっている。
旭化成ホームズは今野が絶好調。2回くらいなら完璧に抑えるはずで優勝候補の筆頭に選ぼうと思ったが、投手陣に不安がある。佐藤、益川、清水は3試合で11失点(失策も絡んでいるので自責は半分くらいか)。決勝トーナメントでは失点が命取りになる。今野にどうつなぐか。
打線はみずほ不動産販売戦で通算15発目を放った秋山次第。北寒寺に代わってチームを引っ張るような存在になったらチームは強くなる。
以上の4チームがドームに近いと思うが、穴候補としてレーティング91の大和ハウス工業とみずほ不動産販売を選んだ。大和ハウスは〝出ると負け〟状態から完全に脱した。大原監督やトミー(冨永)らベテランと若手が機能している。まだまだ伸びしろがあるチームだ。
みずほ不動産販売は、エース丸山が予選で投げなかったが、旭化成ホームズ戦で木暮が5回まで1安打に抑えた。能力の高さを証明した。〝森そっくり〟の片岡が2発を放ったように完全復活。木暮とのコンビは最強だ。
以上の6チームが4強候補。あとは決勝トーナメントまでの調整次第で浮上するか。野村不動産ソリューションズは茂木の引退が痛いが、代わりの投手が踏ん張っており、若手はみんな元気。打線がカギだ。
ミサワ東京は左の鎌形、右の西島が三井リアルティ戦で機能しなかった。北斗の欠場も響いた。再調整すれば浮上するか。
ポラスは岩瀬が踏ん張ったが、投手は1枚足りない。ただ、打線は中谷、渡部の加入が大きく、上津原が絶好調。穴中の穴候補。
東京セキスイハイムは望月投手が初登板。最初はストレートがことごとく高めに浮いたが、カーブ、スライダーは絶品だ。
住友不動産販売はシード権を獲得したが、試合を行ったのは1試合のみ。あとは不戦勝。練習試合で東急リバブルに14失点したのは気がかり…。選手の数は揃ったようだ。
三井不動産リアルティ千葉は若手が加入し、〝人間機関車〟篠原を支える打線になりつつある。
面白いのは、シード権を獲得した4チームのうち住友販売のレーティングは下位で、最上位のリストと東急リバブルはシード権を逸したことだ。組み合わせ次第で、予想外のチームがドーム進出を決めるかもしれない。ChatGPTに聞いてみた。シード権を獲得した旭化成ホームズ、三井不動産リアルティ、大和ハウス工業を除く9チームでくじ引きした場合、リストと東急リバブルが初戦で対決する確率は136×100%=10036≈2.78%361×100%=36100≈2.78%、つまり2.78%のことだ。