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2013/12/17(火) 12:02

積水ハウス「住ムフムラボ」来場15万人突破 暮らしを劇的に変える可能性秘める

投稿者:  牧田司

 

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「住ムフムラボ」外観

 積水ハウスは12月16日、「共創」による研究開発拠点「SUMUFUMULAB(住ムフムラボ)」が4月に開設してから7カ月の11月末で延来場者数が15万人を突破したと、「住ムフムラボ」報告会で発表した。

 生活者、有識者、大学・教育機関、メディア、ナレッジキャピタル参画団体・企業などと「生活・暮らし」に関するイベント、セミナー、ワークショップ、トークセッションなどをこの7カ月間に100日以上開催してきた。図書コーナー、カフェも併設している。

 「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」との共創により視覚以外の様々な感覚の可能性と心地よさを体感できる取り組みのほか、HONDAのロボティクス、IBMの持つ最新IT技術による「食と栄養」、未来型HEMSなどの研究も行っている。

 「住ムフムラボ」は4月26日(金)に「グランフロント大阪・ナレッジキャピタル」内に開設したもの。床面積は約660㎡。営業時間は10時~21時(水曜休館)、入場無料。今後も情報発信&研究開発拠点として積極的に展開していく。

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住ムフムスクエア+カフェ

◇       ◆     ◇

 「報告会」を聞きながら、同社がなぜ圧倒的な支持を得ているのかを理解した。例えばユニバーサルデザイン(UD)。同社が他社に先駆けてUDに取り組んできたのは1990年だ。UDなる言葉がまだ一般に浸透していないころだ。どこよりも早く廊下・階段のメーターモジュールを採用したのを鮮明に覚えている。ソフトクローズ機能付き引き戸も採用が早かった。

 新しい取り組みでは「食と栄養」「ウェアラブルセンサー」が計り知れない可能性を秘めていると思った。「食と栄養」では、食卓に並んだ料理をセンサーが感知してカロリー計算などを瞬時にはじき出し、「塩分取りすぎ」などと警告も発すことができるという。生活習慣病に役立つのは必至だ。

 「ウェアラブルセンサー」は、粘着型の使い捨てパッチ(約11㎝)にセンサーを装着させ、体に貼りつけるだけで、心拍数や呼吸数、表皮温度、消費カロリー、ストレスの測定などができるもの。HEMSなどと連動すれば予防医学につながりそうだ。実用化されれば数千億の市場になるのではないか。

◇       ◆     ◇

 「住ムフムラボ」は、阿部社長の「営業は置かない」という方針で設置されたのもさすがというべきか。デベロッパーはこのところワンストップ営業拠点を構えて積極的に展開しているが、積水ハウスの取り組みははるかにその上をいくものだ。目先の利益だけでなく中長期的に「積水ファン」を開拓していくものだ。7カ月で来場者が15万人だから、年間では約26万人の計算だ。住宅だけでなく、食や医療、暮らしを劇的に変える可能性を秘めている「住ムフムラボ」だと思う。

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UDワークショップ

積水ハウスがサプライズ懇親会 「グリーンファーストゼロ」カクテル振る舞う(2013/12/17)

 

 

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