三菱地所レジデンスと鹿島建設は3月10日、「ザ・パークハウス晴海タワーズクロノレジデンス」で建物内モデルルームとして使用していた3戸が3月8日に抽選分譲した結果、最高倍率14倍、平均倍率8倍で即日完売したと発表した。3戸の価格は6,688万~7,998万円。専有面積は74.39~81.61㎡。
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モデルルームは先日行なわれた記者見学会でも公開された。抽選になるとは思ったが、3戸に対して申し込みが24件。2020年のオリンピック開催が決まったとはいえ、この倍率はすごい。同社は引き続いて分譲する隣接の「ティアロレジデンス」の単価については公表していないが、この調子だと坪300万円近くになるかもしれない。
記者は、このマンションが分譲する前は坪単価320万円とはじき出した。それぐらい価値のあるマンションだと当時は思った(戸数が多いので300万円前後だろうとは予想したが)し、先日、完成した建物を見学してその評価は間違っていないと思う。約50平方メートルある高級ホテル並み仕様のゲストルームの宿泊費(リネン代)が3,500円というのも破格の値段だ。
今回の即日完売にほくそ笑んでいるのは住友不動産かもしれない。「ドゥ・トゥール」は320万円くらいになるか。三菱地所レジデンスの隣接地でタワーマンションを分譲する三井不動産レジデンシャルはどういう戦略に出るか。豊洲の「ららポート」と結ぶ渡し舟は中央区や江東区、地域住民の後押しがあればひょっとしたら実現するか。都は反対する理由がない。