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2015/12/08(火) 00:00

野村不「プラウドタワー木場公園」 都心に3つしかない眼下に大規模公園

投稿者:  牧田司

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「プラウドタワー木場公園」完成予想図

 「最高峰」のマンションを立て続けに2物件みた。一つは野村不動産「プラウドタワー木場公園」で、もう一つは三菱地所レジデンス・大栄不動産「ザ・パークハウス浦和タワー」だ。最高峰とは文字通り建物が高いという意味ではなく、それぞれの駅圏で坪単価がもっとも高いという意味なのだが、これまでの最高単価をやすやすと超え、しかも売れ行きが好調ということからしても最高峰と言えるかもしれない。先に「木場公園」から紹介する。

 物件は、東西線木場駅から徒歩7分、江東区木場3丁目に位置する27階建て全204戸。専有面積は65.30~103.90㎡、坪単価は323万円。入居予定は平成29年8月上旬。施工は前田建設工業。

 物件の最大の特徴は、道路を隔てて木場公園に隣接しているタワーマンションということだ。敷地は3方道路に囲まれており、建物は中央にエレベータや階段室があるロの字型。東側、西側、北側が木場公園と木場親水公園に隣接・近接しており、南側住戸は下層階を除き公園が見渡せる。

 もう一つの特徴は、最近少なくなってきている都の総合設計制度の適用を受けていることだ。そのため容積率の緩和を受けて27階建てが実現したのだが、敷地の約4割を公開空地としている。建物は制震構造。

 住戸の商品企画・設備仕様は、これまでの同社の「プラウド」と同様トップクラスとみてよい。

 9月から分譲開始されており、これまで140戸が契約済み。第2期2次15戸が12月13日に登録分譲される。価格は6,319万~8,719万円(最多価格帯7,200万円台)。

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◇       ◆     ◇

 このマンションが坪単価300万円を超えるだろうということは、昨年末、日本綜合地所(現大和地所レジデンス)の「ヴェレーナ木場公園」を取材したときから分かっていたのだが、300万円を軽々超え、それでも極めて売れ行きが好調というのにはやや驚いた。

 木場駅圏や門前仲町駅圏はここ数年、同社をはじめ三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンス、住友不動産などの大手デベロッパーの独擅場となっているが、坪単価はせいぜい260万円がアッパーだった。それを日綜が280万円で超え、今回300万円を軽々と突破した。

 もう一つ驚いたのは、この物件の希少性だ。パンフレットには「『東京駅5㎞圏』「階層20階以上」「20万㎡超の国民公園・恩賜公園・都立公園・都立庭園(これに該当する公園は新宿御苑、上野公園、木場公園)まで徒歩1分以内」というくくりでは、過去20年を振り返ってもわずか2物件しかなく、今回の物件が3件目だということだ。

 同じナレーションがシアターからも流れたので、いったい他の2物件はどこだろうと考えた。真っ先に浮かんだのは三菱地所レジデンスの「千鳥ヶ淵」だが、これは皇居だ。皇居は公園ではない。同社が皇居を除外したのは正解だと考え直した。(あとで分かったのだが、代々木公園は5キロ圏外)。

 さて、この20万㎡超の公園に隣接・近接している残りの2物件とは、一つは同社が分譲した「プラウド新宿御苑エンパイア」で、もう一つは大京の「ザ・ライオンズ上野の森」だという。三井不動産レジデンシャル「パークタワー上野池之端」もそうだと思うが、なぜか入っていない。

 参考までに。パンフレットには世界のパークサイドマンションが紹介されており、世界最高額は2014年に分譲されたイギリス・ロンドンの「ワン・ハイド・パーク」で、価格は日本円にして253億4,000万円だそうだ。米国・ニューヨークの最高層タワーマンション「One57」は2015年に日本円で約119億円の価格で取引されたという。

 わが国の最高額マンションは、バブル時にドムスから分譲された「南麻布」のマンションが確か44億円だった。この記録はまず更新されないだろう。海外から「日本のマンションは安い」と言われるのも納得だ。今回の「木場公園」も1億円超えは10戸くらいしかないはずだ。

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モデルルーム

日本綜合地所「ヴェレーナ木場公園」 木場・東陽町駅圏&同社物件の最高値更新(2014/11/26)

 

 

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