昨日(4月4日)紹介した三菱地所レジデンスの「ザ・パークハウス草加」に続いて、コスモスイニシアが登録申し込みを開始した「イニシア草加高砂」を紹介する。坪単価は200万円を突破し草加駅圏の最高値になりそうだが、なかなかいい商品企画だ。モデルルームの出来が出色だ。
物件は、東武伊勢崎線草加駅から徒歩6分(ヴァリエ改札口から徒歩5分)、埼玉県草加市高砂二丁目に位置する13階建て全47戸。第1期1次(24戸)の専有面積は70.76m2・76.00㎡、価格は3,998万~4,998万円(最多価格帯4,100万円台・4,300万円台)。抽選は4月9日。竣工予定は平成28年12月下旬。施工は田中工務店。
現地は、かつて住友不動産が分譲したマンションの隣接地。商業地域だが、南側は幅員12mの道路があり、その先は小公園、寺と墓、戸建てなどで将来的に高い建物が建たない可能性が大きい。
住戸は1フロア4戸で、角住戸とその反転タイプの76㎡と、中住戸とその反転タイプの70㎡の2通り。洋室引き戸、食洗機、ミストサウナ、二重床・二重天井、収納率13%確保などが特徴。洗面室のモザイクタイルも標準装備。
同社分譲事業部分譲二部プロジェクトマネージャー・岡端知子氏は、「ちょいシリーズなど『草加』だけの空間づくり、取り組みが評価されており、登録も価格が高いほうから入っている」と、第1期1次の販売に自信を見せている。
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昨日は草加についていろいろ書いたので、そちらを参照していただくとして、今回は商品企画について紹介する。
販売事務所は本物の白樺を設置し、床は人工芝を敷き詰め、気安く入れるようにしているのが特徴で、76㎡のモデルルームがいい。角住戸の良さを最大限引き出すように、玄関は2方向に大きな窓を取り、廊下幅は1400ミリ(一部は下部収納)もある。一般ユーザーが物件選好で重視するもののうち玄関・ホールは大きな位置を占めている。その点で、このマンションは非常によくできている。来場者の評価が高いのも当然だろう。
もう一つ、それぞれが細かいことだが、〝あったらいいな〟というものをたくさん採用している。リビングの物干しポール、ちょい飾りピット、ちょいかけフック、バルコニーのグリーンカーテンフックなどだ。
来場者にモデルルームを見た感想を書いてもらう「出口アンケート」を取っており、モデルルームと間取りの評価が高く、同社が現在分譲中の全マンション(地方を含め20物件くらいか)の中でトップだそうだ。
記者はこの10数年の間に供給されたほとんどの物件を見学しているが、確かに今回のモデルルーム間取りプランは出色の出来だと思う。4,000万円の壁を突破できるのではないか。