今年の不動産協会と不動産流通経営協会(FRK)の合同「新年賀詞交歓会」は参加者が過去最多の約1,200名が参加した。ごった返す会場で参加者に「今年はどのような年になるか、どのような年にしたいか」を聞いた。(順不同)
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全国住宅産業協会(全住協)会長・神山和郎氏(日神不動産会長)
(会長、叙勲おめでとうございます)今年? 昨年と変わらないよ。若干(市況は)上向くかもしれないが…。当社? 長年の懸案だったリートの立ち上げを目標にしている(2016年秋の叙勲で旭日重光章を受章)
森ビル社長・辻慎吾氏
決断、実行の年にしないといけない。2020年の東京オリンピックに向けて政官民が一体となって都市づくりを進めなければならない
タカラレーベン社長・島田和一氏
昨年と変わらないが、潮目に逆らって攻めに転じる(潮目が引き潮になっても積極的に事業展開するという意味)
島田氏(右)と同社常務・手島芳貴氏
野村不動産社長・宮嶋誠一氏
開発用投資を増やし、発展の年にしたい。(マンションの完成在庫が増えているが)期末に向けて営業スタッフを強化して減らすよう努力する
モリモト社長・森本浩義氏
新しいモリモトステージ。今まで(坪単価)500万円以上のマンションは分譲したことがないが、年初から分譲する「西麻布」をはじめチャレンジする
不動産協会会長・岩沙弘道氏(三井不動産会長)
(会長、昨年はこの場で「デフレ脱却」を強く訴えたが)今年も同じ、デフレ脱却、強い経済の基盤づくりの年にしなければならない。この4年間の安定政権の中、一定の効果・成果が表れてきた。成長戦略に期待したい
野村不動産ホールディングス会長・中井加明三氏
マンションは安定的に売れ出す年になる。期待している。阪急さん? 東京に猛攻撃している
阪急不動産社長・諸冨隆一氏
関西で培ったノウハウを東京で生かそうと試行してきた。東京にはたくさんデベロッパーがいるが、安定的に着実に伸ばせるようにしたい。野村さん? 野村さんとは「京成立石」で再開発を共同で行う(東京進出に際して第一弾を三井不動産と組み、その後着々と実績を積み重ねてきた。野村不動産と組んで再開発も積極的に行うのか)
かんべ土地建物社長・神戸雄一郎氏
変化の年。世界経済・社会の影響を受けるだろうが、その変化に対応して2020年の東京オリンピックに向け街の発展に寄与したい。(御社には野球が上手な社員がいるはずだが)福田? 彼は私の(慶応)高校時代の後輩の縁で入社した。私も高校時代は野球選手でサード。大学ではアメフトをやりましたが…。(野球部を作ってほしい)いいですね
日本不動産鑑定士協会連合会会長・熊倉隆治氏(東急不動産参与)
業界として鑑定士法改正をしっかり具体化していく。これまで鑑定士は土地や建物など不動産が評価の対象とされてきたが、これからは農地の流動化にも大きな役割を果たすし、動産も評価できるようになる
新日鉄興和不動産常務・松本久長氏
潮目の変化に注意したい。投資マーケットはピークを過ぎ、今後は下がるという声が圧倒的に多くなっている
野村不動産アーバンネット会長・宮島青史氏
最近はRBAの野球会場ばかりで会っていますね。本業? 価格が高騰する中、当社は昨年12月、売り上げとして月間の新記録をつくった。今年もこの調子を続ける(RBA野球では優勝を狙える力をつけてきた)
相鉄不動産社長・杉原正義氏
(「二俣川」はすごい売れ行きでしたが)いい年にしたいですね。写真? 勘弁してください(帰り際、急ぐように会場を去った)
エメスタッフ会長・加藤光晴氏、同社社長・加藤晴樹氏
将来に向けて盤石の強い会社にする(加藤光晴氏)父の築き上げてきたものを拡大したい(加藤晴樹氏)