住友不動産「シティタワーズ東京ベイ」が好調なスタートを切った。第1期1次販売戸数は330戸で、本日(8月17日)から契約を開始したが、同社は300戸くらい成約できると見ている。坪単価は320~330万円。アッパーミドルを中心に湾岸エリアからの買い替え意向が半数近くに上るのが特徴だという。
物件は、東京臨海高速鉄道りんかい線国際展示場駅から徒歩4分、ゆりかもめ有明駅から徒歩3分、江東区有明二丁目に定置する32・33・33階建て3棟全1,539戸。第1期1次(330戸)の専有面積は43.17~118.36㎡、価格は3,490万~15,490万円(最多価格帯7,000万円台)、坪単価は320~330万円。竣工予定は平成31年7月下旬。施工は前田建設工業。
現地は、開発面積約10.7haの国家戦略特区認定を受けた住宅・商業・ホテル・子育て支援施設などの大規模複合開発。2010年に都市再生機構と東京都から用地を取得した。
住宅棟は有明駅とぺディストリアンデッキで結ばれ、建物は免震工法を採用。道路を挟んだ南側は国営公園約6.7ha、都立公園約6.5ha、合計13.2haの東京臨海広域防災公園。周辺に高い建物がなく、眺望が将来にわたって担保されているのが特徴の一つ。
住戸プランは、70㎡台で約10mスパンを確保するなどすべての住戸がワイドスパンで、内廊下、天井高約2600ミリ、アウトフレーム、ダイナミックパノラマウインドウなどが特徴。
同社は、「極めて順調。今日から契約開始だが、300戸くらいは成約できそう。築10年超の湾岸マンションからの買い替え意向が半数近くに上っているのが特徴。当社の今年上半期(1~6月)のマンション来場者数も成約数も昨年同期比20%増」と、手ごたえを感じている。
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競合関係はともかくとして、今年供給される湾岸マンション5物件の価格と売れ行きに注目していたが、すべて価格は抑制気味で、売れ行きも極めて好調に推移しそうだ。
5物件とは、京浜急行他「プライムパークス品川シーサイド」1,152戸(「ザ・タワー」817戸、「ザ・レジデンス」335戸)、積水ハウス「グランドメゾン品川シーサイドの杜」587戸、三井不動産レジデンシャル他「パークタワー晴海」1,076戸、野村不動産「プラウドシティ越中島」305戸と住友不動産のこの物件だ。トータルすると4,659戸にも達する。
当初から坪単価は300万円を突破するとみていたが、大幅に超えるようだと苦戦必至とみていた。ところが、アドレスが「中央区」の三井不動産レジデンシャル「晴海」が坪340~340万円に落ち着き、住友不動産の「東京ベイ」が320~330万円、京急&積水ハウスの「品川シーサイド」が308~320万円、野村不動産の「越中島」が300万円強と絶妙な値付けが奏功したのか、いずれも極めて好調なスタートを切った(野村不「越中島」は9月分譲)。
京急「品川シーサイド」の第1期は400戸に上り、積水ハウス「品川シーサイド」も第1期は207戸、三井不動産レジデンシャル「晴海」の第1期が369戸、そして住友不動産「東京ベイ」の第1期が330戸だ。
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商業施設やホテルがどのようなものになるか未定だが、「東京ベイ」は、同社のフラッグシップにふさわしいレベルが高いマンションだと思う。
プランがいい。40~50㎡台も含めすべてワイドスパンで、全居室が窓側に面している。四方八方に高い建物がない特性をよく生かしている。天井高も高く、設備仕様も水準以上だ。ジオラマも大きさは20㎡くらいあり、1000分の1の建物も精緻にできている。
シアターは見なかったが、物件の特性をしっかり伝えているのがユーザーの評価につながっていると見た。
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