三菱地所レジデンスが11月に分譲する予定の「ザ・パークハウス二子玉川 碧の杜」を見学した。全戸にマンション用全館空調システム「マンションエアロテック」を搭載した第一種低層住居専用地域に建つ全20戸で、坪単価はエリア最高値の500万円超を予定している。専有面積が最低でも85㎡あるのですべて億ションとなるが、戸建て検討者や三菱地所ホームの「エアロテック」を知っている富裕層からは〝音がしないね〟などと高い評価を得ているという。
「マンションエアロテック」は、24時間・365日、住戸内のすみずみまで換気冷暖房して快適な温度に保てる空調システム。三菱地所ホームが20年以上前に開発した戸建て用をマンション用に改良させたもの。これまで都心の高額マンションなど7物件に採用しており、今回が8棟目。
このほか、節湯型シャワー水栓・保温浴槽・節水型便器など高効率機器を採用することなどよって「低炭素建築物」認定を取得しているほか、人の健康を見守る緊急通報サービス「マイドクター」を全戸標準装備している。
販売担当者は「エアロテックのよさは短時間では実感していただけないが、グループの三菱地所ホームの戸建てを検討された方が結構多く、『音がしないね』『壁にエアコンなどの出っ張りがないね』と感心される方も多い。専有面積が広く、価格も飛びぬけているだけに即売れるというわけではないが、周辺物件は面積が狭いものが多い。広さを求めている富裕層にアピールできるはず」と語っている。
◇ ◆ ◇
「エアロテック」の良さについてはこれまでかなり記事を書いてきた。それらを参照していただきたい。取材の目的は、お客さんの反応を聞くことと、モデルルームの出来、外観、植栽などをチェックすることだった。
お客さんの反応は予想通り。「音がしないね」「静かだね」と来場者は声を上げるという。同社もその効果をわかってもらうため音楽を流さないのだという。記者などはエアコンだろうが換気扇、テレビ、時にはかみさんのおしゃべりなど〝雑音〟には鈍感だが、一般の人はかなり不快感、ストレスを感じているのだろう。
その良さについては、そもそもどこのマンションでもモデルルームはエアコンをフルに動かしているので、なかなか実感できないのではないか。
外観、植栽は億ションにふさわしいもので、設備仕様レベルも高い。坪単価は高いような気がしたが、駒沢大学や武蔵小山などでも坪400万円の半ばから500万円近くする。特殊なエリア「二子玉川」ならこれもありかなと思う。
三菱地所を、見に行こう。地所ホームで家を建てよう〟赤坂に素晴らしい施設(2017/7/13)