モリモトが11月中旬に分譲するコンパクトマンション「ピアース銀座8丁目」の現地を見学した。2年前に分譲され、圧倒的な人気を呼んだ三井不動産レジデンシャル「パークリュクス銀座mono」と同じ並びの二方道路の角地。果たして銀座の柳の下に泥鰌はいるのか。
物件は、都営地下鉄大江戸線汐留駅から徒歩4分、東京メトロ銀座線・日比谷線・丸ノ内線銀座駅から徒歩9分、JR新橋駅から徒歩8分、中央区銀座8丁目に位置する敷地面積約207.34㎡、13階建て全36戸。専有面積は33.65~47.79㎡、価格は未定。竣工予定は平成31年1月上旬。設計・監理は庵都市建築設計事務所。デザイン監修は野生司環境設計。施工は合田工務店。販売開始は平成29年11月中旬。
現地はビル、マンションなどが建ち並ぶ一角で、敷地は二方角地。東京吉兆、竹葉亭、銀座中学校などが近接。三井ガーデンホテル、築地市場へも徒歩数分。
モデルルームは設置されていないので詳細は不明だが、立地特性をいかし、SOHO利用も可能なプランになるようだ。
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問題は価格だ。同社は「未定」としており、予想するしかない。2年半前に取材した「パークリュクス銀座mono」は坪415万円。相当の割安感があり早期完売した。ほぼ同じころ分譲されたNTT都市開発「ウエリス銀座二丁目」は坪単価600万円くらいでなかったか。面積が広くターゲットも異なったが、これも人気になった。
モリモトの物件は三井レジの物件より敷地が狭く、北と西道路であることは割引材料だが、用地・建築費高に外国人を含めた投資需要の高まりを考慮すると坪500万円を軽く突破するのは間違いない。
坪600万円があるかどうかだ。比較する同じような超都心のコンパクトマンションとしては、都営地下鉄三田線芝公園駅から徒歩3分の三菱地所レジデンス「ザ・パークワンズ芝公園」(81戸)がある。立地がいま一つわからないので、何とも言えないが、今年2月に分譲されたファミリー向けの野村不動産「プラウド芝公園」(51戸)と近いはずだ。野村は坪500万円を突破していた。
「銀座」と「芝公園」の地位(ジグライ)を比較したら、やはり「銀座」が上か。それでも坪600万円の壁は厚いような気がするが、モリモトは挑戦するか。コンセプトルームは赤坂見附に設置するとも聞いているが…。
「パークリュクス銀座mono」