RBA OFFICIAL
 
2017/11/02(木) 18:28

三菱地所が「メセナ大賞」 アーバネットコーポとポラスが優秀賞 企業メセナ協議会

投稿者:  牧田司

 IMG_5295.jpg
「メセナ アワード2017」記者発表会(ユニゾ八重洲ビル:フクラシア八重洲で)

IMG_5296.jpg IMG_5305.jpg IMG_5316.jpg
左から中村氏、山本氏、江本氏

 企業メセナ協議会(理事長:尾﨑元規氏)は11月2日、「メセナアワード2017」の受賞活動7件を発表。「メセナ大賞」に三菱地所の「Shall Weコンサート(出張コンサート)」、優秀賞にアーバネットコーポレーションの「アート・ミーツ・アーキテクチャー・コンペティション(AAC)」が「アートの玄関賞」、ポラスの「南越谷阿波踊り」が「街が踊る賞」に選ばれた。

 「メセナアワード」は、企業による芸術・文化を通じた社会創造の観点で特に優れた活動を顕彰するもので、今回が27回目。選考対象は136件。住宅・不動産業界から一度に3社も受賞したのは初めて。三菱地所は3度目(過去2回は優秀賞)の受賞。

 大賞の三菱地所は、障がいのある子どもたちの音楽鑑賞・体験機会を創出する活動として、都内特別支援学校を対象としたきめ細やかな取り組みが評価された。同社は2004年に活動を開始し、これまで76校、1万人以上の児童・生徒が参加している。

 「AAC」は、彫刻分野で学生を対象にした前例のない活動であり、新たな才能を見出していることと、経営資源をいかした継続的な支援により、若手の育成に貢献していることが評価された。AACは今年で17回目、応募作品は117作品(94名)に上っている。

 「南越谷阿波踊り」は、一企業による地元・公共への貢献として、長年をかけてふるさとづくりに寄与し、地域祭礼へと成長し、祭りを通じて世代間や地域間をつなぎ、地域社会に活気を与えていることが評価された。1985年に第1回を開催して以来2016年で32回目を迎え、8月の3日間で約70万人の観客が訪れる。日本三大阿波踊りの一つになっている。

 受賞発表会で三菱地所環境・CSR推進部CSRユニット・中村可奈子氏は「文化・芸術・障がい者支援活動を継続して行っており、受賞は大変うれしい」と、アーバネットコーポレーション管理本部広報・IRグループ・山本文美氏は「継続は力なり。大変光栄」と、ポラス経営企画室室長・江本昌央氏は「始めたときは11連3万人だったのが、いまでは70万人が参加するようになった。今後も地域の文化、交流を発展させていく」とそれぞれ喜びを語った。

image002.png
三菱地所「Shall Weコンサート(出張コンサート)」

img_Hurukawa_Chinatsu.jpg
アーパネットコーポAAC 2016年最優秀賞「GEMME」(古川千夏氏)

参加連が一緒になって踊る本祭フィナーレ.jpg
ポラス 第32回南越谷阿波踊り フィナーレ

◇       ◆     ◇

 毎週の主催者から取材の案内状は届いていた。記者ももう30年くらい前集中的に取材したことがあるが、いまさら「メセナ」でもないだろうと見送りを考えた。ただ、案内メールには「本メールは建築・不動産・住宅関連メディア様を中心にお送りしております」との一文が添えられてあったので、ひょっとしたらデベロッパーやハウスメーカーが受賞するかもしれないと思い、また、事務所から会場までは歩いて10分もかからないので直線に申し込み、空振り覚悟で出かけた。

 会場についてすぐ、ポラスの広報担当者とぱったり出会った。すぐ受賞が読めたのでうれしかったのだが、何と大賞に三菱地所が、優秀賞にポラス、アーバネットコーポが名を連ねているではないか。

 受賞したのは、ほかに沖縄タイムズ、ジェイティービー(JTB)、東日本鉄道文化財団、富士ゼロックス(文化庁長官賞)などそうそうたるメンバーがそろっていた。

 こんなうれしいことはない。三菱地所のメセナ・CSR活動は結構取材しており、ポラスの南越谷阿波踊りはこの10数年間ずっと鑑賞(半分は酔っぱらって寝ているが)し続けている。アーバネットのこの活動も、始めるとき服部信治社長から話を聞いており、いいアイデアだと思っていた。

今年も南越谷阿波踊りを満喫 ハウスメーカーの住宅広報連絡会(2017/8/22)

三菱地所 企業メセナ活動で文化庁長官賞受賞(2013/11/21)

三菱地所 障がい者のアート作品展10月30日から全国6会場で開催(2015/10/29)

「第11回キラキラっとアートコンクール」表彰式(2013/2/22)

 

 

rbay_ayumi.gif

 

ログイン

アカウントでログイン

ユーザ名 *
パスワード *
自動ログイン