マンション管理業協会は12月14日、「マンションいい話コンテスト2017(管理会社編)」の公開最終審査・表彰式行い、1~3次審査を通過した6作品の中から最優秀賞に住友不動産建物サービス・亀谷和弘氏の「コミュニケーション、それが全てです。」を選んだ。管理会社編が設けられたのは今回が初めて。応募は全126作品だった。
亀谷氏の作品は、「『転職したばかりでフロントとはなんぞやという事も理解していないペーペーだった』」僕が、いきなり『担当フロントを変えろ!はっきり言って力不足だ!』と100人近くいるマンション管理組合の定期総会で罵倒される場面から始まり、最後は「冒頭激しく責め立て(られた)方とは1年間みっちり向き合ってコミュニケーションをとったところ、一年後の総会の後に本人から『去年の総会はごめんね』と照れくさそうに言われました」と括っている。タイトル通り、コミュニケーションの大切さをストレートに綴った内容だ。
最優秀賞を受賞した亀谷氏は「関さん(表彰式の前に野村不動産パートナーズ会長・関敏昭氏が講演した話を受け)もコミュニケーションが大事と話された。最後は人。わたしの考えは間違っていなかった。(管理業の)未来は明るい」と喜びを爆発させた。賞金として10万円相当の商品券が贈られた。
コンテストではこのほか、優秀賞1点(商品券3万円分)、特別賞4点(5千円相当の賞品)、佳作6点(3千円相当の賞品)か選ばれた。
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表彰式の前に6作品のプレゼンテーションが行われたので、記者も採点することにした。作品は報道陣に配布されたが、プレゼン時間は1作品当たり5分くらい。作品を読む時間はほとんどなかったので、プレゼン力で評価した。
ワンフレーズ、ワンイッシューで他を圧していた亀谷氏が最優秀賞を獲得すると思った。その通りの結果となった。
同管理協理事長・岡本潮氏(東急コミュニティー会長)が「どの作品も皆さんの日頃の苦労がよく伝わってきた。差はほとんどなかった」と講評の中で話したように、限られた時間内で自分の言いたいことを簡潔に伝えたのが評価されたと思う。
惜しかったのは、穴吹ハウジングサービス・杉町竜童氏の「退去したお子様からの手紙」。文章の半分近くを費やし、小学生の子どもが管理人に送った手紙を原文のまま紹介した。この子どもの作文がとてもよかった。(この作品が受賞したら、賞金・商品の半分は子どもが受け取る権利があると思った。杉町氏は特別賞を受賞。このお子さんと喜びを分かち合っていただきたい)
岡本理事長、賞金・商品は少なくありませんか。まあしかし、この日のイベントは参加した人に最高の年末プレゼントになったはず。