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2018/03/28(水) 14:38

東急電鉄 渋谷再開発に1,200億円、沿線開発に800億円 新中期3か年経営計画

投稿者:  牧田司

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髙橋氏

 東京急行電鉄は3月27日、2018年度を初年度とする中期3か年経営計画を発表した。

 現行の中期3か年経営計画を目標通りに達成したことを受け、次期計画では“Make the Sustainable Growth”(持続可能な成長をめざして)をスローガンに掲げ、サステナブルな「街づくり」「企業づくり」「人づくり」の「3つのサステナブル」を進める。鉄道事業では安全・安定輸送の確保、混雑緩和など快適性向上の取り組みを強化し、都市開発では「渋谷ストリーム」「渋谷スクランブルスクエア東棟」「南町田グランベリーパーク」などを開業させる。

 経営指標として、2020年度の東急EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却費+固定資産除却費+受取利息配当+持分法投資損益)2,064億円(2017年度見込み比18.4%増)、営業利益970億円(同16.9%増)、有利子負債率5.3倍(2017年度見込5.6倍)、自己資本比率8.4%(同10.6%)を目標とする。

 人事異動も発表。4月1日付で取締役専務執行役員・髙橋和夫氏が代表取締役社長に、代表取締役社長・野本弘文氏は代表取締役にそれぞれ就任する。

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 他の取材があったため、懇親会から出席した。冒頭、4月1日付で代表取締役社長に就任する髙橋氏は、記者発表会で十分話したためか、「中計はわたしが責任者としてまとめた。酒が入れば舌が滑らかになるかもしれない」などと笑わせ、具体的なことは話さなかった。

 記者が注目したのは3点。1点目はどうして同社を含めて電鉄会社がいま元気なのか、2点目は東急不動産との役割分担・連携をどう進めるのか、3点目は渋谷の再開発、沿線の大規模団地の再生・活性化をどうするかだ。

 3点目については、渋谷再開発には1,200億円(2018-2022年合計で1,350億円)を投資するほか、田園都市線の南町田など5つのリモデル開発を進め、向こう3年で約800億円(同1,200億円)を投資する。

 1点目と2点目について髙橋氏は「そもそも鉄道と開発が事業の柱だった。他の電鉄会社とは勝つとか負けるとかではなくて収益構造を重視していく。東急不動産とは渋谷の再開発を中心にできるだけ一緒にやっていく」と話した。

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 大変失礼だが、鉄道会社は〝地味〟というイメージしかない。わが西武ライオンズの鉄道も、50年近く住む京王も他の電鉄会社もデパートでは三越伊勢丹や高島屋に圧倒的に負けていると思う。

 マンションもそうだ。最近は相鉄や京急、さらには阪急や京阪電鉄が度肝を吹く商品企画のマンションを分譲しだしたが、電鉄会社全体としてデザイン性・商品企画は大手デベロッパーに引けを取る。

 東急電鉄は昨年分譲の「ドレッセWIZEたまプラーザ」はよかったが、まだまだ東急不動産には負けると思っているが、この日、都市創造本部長兼開発事業部長、運営事業部長の肩書を持つ取締役執行役員・髙橋俊之氏(4月1日付で常務執行役員 都市創造本部 渋谷戦略事業部長に就任予定)の目もあやなネクタイに記者の目が点になった。〝これはただ者ではない〟と。

 他の記者と歓談していたのに割って入って「わたしのネクタイも安物ではありませんが、最高に素敵なネクタイですね」と話したら、「これは確か娘にプレゼントされたもの」と裏返し「TAYA」のブランドであることを示した(記者はもちろん髙橋氏も「TAYA」がなんであるか知らなかったはず。娘さんをほめるべきか)。

 人は見てくれで判断すべきではないと思うが、ネクタイは髙橋氏の娘さんか東急ハンズにコーディネートしてもらったらどうか。マンションの商品企画・デザインは専門家を起用すべきだ。

 その髙橋氏に紹介してもらったのが、取締役専務執行役員・渡邊功氏だ。渡邊氏からは抱腹絶倒の話を聞いたが、「個人情報だからね。書いちゃダメ」と何度もダメ押しをされたので書けないのが残念。

 もう一つヨイショ。懇親会場のサ・キャピトルホテル東急は最高にデザインがいいホテルだ。

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髙橋氏(左)と渡邊氏

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髙橋氏のネクタイ(人には好みがありますが)

圧倒的人気 「CASBEE横浜」S評価 東急電鉄他「ドレッセWISEたまプラーザ」(2017/8/23)

 


 

 

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