「クレヴィア碑文谷一丁目」完成予想図
伊藤忠都市開発が分譲中の「クレヴィア碑文谷一丁目」を見学した。渋沢栄一が開発した「碑文谷」アドレスで、サレジオ教会、円融寺に近接し、桜並木に面する立地が評価され、分譲1カ月で半数が成約するなど好調なスタートを切った。
物件は、東急東横線学芸大学駅から徒歩15分、目黒区碑文谷一丁目に位置する5階建て全42戸。専有面積は57.24~114.16㎡、坪単価は390万円。竣工予定は2018年11月下旬。売主は同社のほか三信住建。設計・監理はアーキサイトメビウス。施工は谷津建設。
今年1月から案内会を実施し、これまでに全42戸のうち約60%が成約・申し込み済み。好調なスタートを切った。
現地は、桜並木に面した南西角地。サレジオ教会、円融寺にも近接。徒歩3分の「碑文谷二丁目」バス停から「目黒」駅まで直通約12分のアクセス。目黒区立碑小学校、目黒サレジオ幼稚園、ひもんや保育園など幼稚園・保育園から中学校までが徒歩10分圏内。
建物のデザイン監修はアーキサイトメビウス(今井敦氏)。白が基調の外観デザインで、住戸プランはワイドスパンの70㎡台、80㎡台のファミリー向けが中心。
設備仕様は、ディスポーザー、食洗機、陶器ボウル、ミストサウナが標準装備。このほか「良水工房」を採用したほか、玄関と廊下には折上天井を施している。
モデルルーム
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同社のマンションは先月、「クレヴィア文京関口」を見学した。坪単価は410万円だった。今回は「目黒区碑文谷」だ。駅からはかなりあるが、住宅地の格からしたら互角以上だ。坪400を超えるのか越えないのかが最大の関心事だった。
販売担当の伊藤忠ハウジング・倉津崇宏氏から坪390万円と聞いて、なるほどと思った。もう少し高くても売れるのだろうが、専有面積は70㎡台、80㎡台、100㎡超だから、グロスを抑えるために低めに設定したのだろう。
それが正解だったようだ。「歩留まり率は22~23%と高いのが特徴」で、1億5,000万円台の最高価格住戸も売れたという。
モデルルームは87㎡のタイプ。キッチンの対面にある約5畳大の洋室を親子のコミュニケーションの場や仕事場など多目的に利用できる造作家具付きのDENにしているのがなかなかいい。
DEN
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販売事務所の接客ブースに案内されてすぐ「亀屋万年堂」のお菓子を頂いた。倉津氏によると、地元のお菓子(亀屋万年堂は自由が丘)などをお客さんに提供することを伊藤忠都市開発に提案し、それが採用されたとのことだった。もちろん費用負担は伊藤忠都市開発。
何でもないことのようだが、お客さんはこのような〝おもてなし〟に感動する。このところ〝モデルルームのフェイクの観葉植物は止めよ〟としつこく書いているのも同じことだ。商品企画そのものがよくなければ話にならないが、接遇にもっと力を入れるべきだ。
歩留まりについても一言。業界の皆さんは、昭和58年の土砂降り市場の中、あの日本ランデッィク「パークハイツ鶴見」(378戸)がほぼ50%の歩留まりで即日完売したのをご存じか。需要は創造するものだ。
頂いた「亀屋万年堂」のお菓子
デザイン秀逸 第1期1次43戸が即日完売 伊藤忠都市・東急不「文京関口」(2018/4/7)