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2018/06/29(金) 22:50

野村不・長谷工 女性による商品企画「OSEKKAI(おせっかい)」 記者も〝おせっかい〟

投稿者:  牧田司

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共用トイレ(左)と階段

 野村不動産と長谷工コーポレーションは6月29日、女性の視点で暮らしを楽しくする商品企画「OSEKKAI(おせっかい)」プロジェクトを共同で開始し、第一弾として「プラウドシティ東雲キャナルマークス」へ導入すると発表した。

 両社の女性担当者が中心となり、分譲マンションの共用部・専有部に、女性ならではの気遣いを“おせっかい” と称し、「あったらちょっと嬉しい、ちょっと元気になる」アイデアを採用するもので、今後の物件へ展開していく。

 これまで野村不動産は「Luxmore(ラクモア)」、長谷工コーポレーションは「Uʼs-style(ユーズスタイル)」というマンション専有部の商品開発を行っているが、それらに“OSEKKAI” の要素を加え深化させ、共用部にも広げるもの。

◇       ◆     ◇

 女性による商品企画といえば、三井不動産レジデンシャル「パークホームズ赤羽西」のキッチンを動かせる「Imagie(イマジエ)」に驚愕したし、「パークタワー東雲」で共用部分に喫煙室を設けたのも確か女性担当者だった。

 東京建物の女性スタッフ「Bloomoi(ブルーモワ)」が企画した「Brillia日本橋三越前」や「Brillia大山Park Front」は圧倒的支持を得た。

 タカラレーベンの〝レディ・ガガ〟こと高荒美香氏は同社のマンションイメージを一新したし、明和地所の女性建築士も同社の商品企画をリードしている。

 はっきり言えば、今回の女性担当者による商品企画は期待が大きかった分だけ失望も深く、この程度のアイデアなのかと肩透かしを食らったような感想しか持てない。文字通り〝おせっかい〟の域を越えず、ぬいぐるみの客寄せパンダの類ではないかと。

 リリースで紹介されているアイデア例を見た。共用部では、壁一面をデザインウォールにして気分が明るくなる場所にするとか、階段を上るごとに消費するカロリーを表示するとか、壁や蹴上部分にイラストやメッセージをデザインする、トイレはベビーカーのまま入ることができる広さにすることなどが紹介されている。

 また、専有部では、玄関には姿見+マグネットボードを設置する、新聞受けにフック機能を付ける、トイレは壁面マグネットボード仕様でお気に入りのインテリアを演出するなどと記されていた。

 それぞれ面白いとは思ったが、商品企画の核心に迫るものではない。ユーザーが期待しているのは〝ちょっと〟ではなく、劇的に変えることではないのか。記者の指摘がそれこそ大きなお世話、おせっかいに終わることを望む。

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玄関収納

三井不動産レジデンシャル「パークタワー東雲」見どころ多い「レジデンシャルスマート」(2012/10/24)

三井不レジ キッチンを動かせる画期的商品「Imagie(イマジエ)」開発(2015/9/8)

東京建物「Bloomoi(ブルーモワ)」が企画 機能的で美しい 公園隣接の「大山」(2017/9/25)

 

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