「ディアスタ鷺沼」完成予想図
今年7月1日付で社名を菱重プロパティーズから「JR西日本プロパティーズ」(略称:Jプロ)に変更した同社が首都圏でのマンション事業を強化する。先に紹介した「ジェイグランディア日吉」に続き、今回は「ディアスタ鷺沼」を紹介する。
物件は、東急田園都市線鷺沼駅から徒歩10分・宮前平駅から徒歩9分、川崎市宮前区有馬1丁目に位置する6階建て全83戸。専有面積は64.98~92.02㎡、10月中旬分譲予定の第1期(戸数未定)の価格は4,900万円台~8,100万円台(最多価格帯5,800万円台)、坪単価は270万円くらいになる模様。竣工予定は2020年2月下旬。施工は風越建設。売主は同社(事業比率50%)のほか東急不動産(同)。販売代理は三井不動産レジデンシャル。
現地は、三菱重工社宅跡地で、緩やかな南下がりの傾斜地。建物は南東・南西向きが中心の3棟構成で、逆梁アウトフレーム工法を採用。青山フラワーマーケットの空間事業部「RarkERs(パーカーズ)」とコラボし、モデルルームインテリアと植栽を演出している。
主な設備仕様は、ディスポーザー、食洗機、御影石キッチンカウンターなど。リビング天井高は2450ミリ、サッシは2.2m。
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物件が所在する宮崎台-宮前平-鷺沼駅圏は現在、数物件が分譲されており、今後も続々新規物件が販売される大激戦地。
同社の物件は、急行停車駅が最寄で、懸念される坂もそれほどきつくない高台立地が特徴。価格も宮崎台や宮前平の物件とほぼ同等か若干高いくらいに収まりそうだ。
先に紹介した「日吉」の第1期は52戸に決まったようだ。全86戸だから約6割を供給する。
電鉄(系)会社各社は首都圏でのマンション・戸建て事業を強化しているが、JR西日本もJプロを通じて首都圏での事業強化を本格化させる。「日吉」に続き、この大激戦の「鷺沼」でも存在感を示すことができるか。
「RarkERs(パーカーズ)」について一言。コスモスイニシアも「RarkERs(パーカーズ)」を起用して、圧巻のデザインを提案した。
ついでにもう一つ。最近、価格を抑えるため専有面積を圧縮し、設備仕様、たとえばディスポーザーをつけないとか食洗機はオプションにするとかの物件が増えているが、「鷺沼」はきちんと標準装備している。3LDKの間口もほとんどが6200ミリ以上だ。これは評価できる。
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