「ロイヤルシーズン青葉台」
末長組が分譲中の「ロイヤルシーズン青葉台」を見学した。建ぺい率40%、容積率80%という普通のデベロッパーだったらまず手掛けない第一種低層住居専用地域に位置する4・8階建て(建基法では地下1階地上3・4階建て)の全69戸。通風・採光・プライバシーにこだわったプランに唸るしかなかった。
物件は、東急田園都市線青葉台駅から徒歩8分、横浜市青葉区松風台1丁目に位置する「EAST」46戸と「WEST」23戸の全69戸。現在分譲中の住戸(19戸)の専有面積は50.40~106.47㎡、価格は3,890万~10,990万円。建物は平成30年7月3日に竣工済み。施工は同社。売主は同社のほか末長企画。販売代理はライフコーディネーター。
現地は、他社のマンション見学のため何度も足を運んだことがある比高差にして4層分くらいある傾斜地。建物は、PRC構造(プレストレス鉄筋コンクリート構造)とF2システム(PRC構造+耐震壁付ラーメン構造)を採用して、住戸内に柱・梁型が極力出ないようにし、〝2戸1〟エレベータを採用しているのが特徴。
住戸プランは、プライバシーを重視して共用廊下側に窓を極力設けないようにし、多面採光・通風プランが中心。
エントランスホール
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添付した70㎡台の3LDKのプランを見ていただきたい。今はほとんどなくなった〝2戸1〟エレベータを採用。開口部は7カ所。ルーフバルコニーとバルコニー面積を合わせると9.6坪もある。プレミアム仕様は、挽き板仕上げのフローリング、天然石のキッチンカウンタートップ、突板の建具・家具、本皮のドア把手など。
販売を担当するライフコーディネーター・由井氏も「末長組さんの物件を担当しだした頃は驚きの連続。普通のデベロッパーならやらないことをされていた。階段室にもタイルを張るかよと。お客さんに寄り添う理念は創業時から変わらない」と話した。
何よりも経済設計が優先される世の中にあって、同社は貴重な存在だ。
モデルルーム
眺望
70㎡のプラン
末長組の矜持を見た 傾斜地だからこそ生きる技術力 「ロイヤルシーズン西麻布」(2018/10/5)