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2018/10/30(火) 13:45

元赤坂アドレスで35年振り 1フロア2戸 阪急阪神不「ジオ元赤坂」完成販売

投稿者:  牧田司

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「元赤坂アドレス」完成予想図

 阪急阪神不動産が近く完成販売する「ジオ元赤坂」を見学した。「元赤坂アドレス」では35年ぶりの新規マンションがどのような評価を受けるか注目される。

 物件は、東京メトロ赤坂見附駅から徒歩2分、港区元赤坂一丁目の商業地域に位置する14階建て全22戸。専有面積は41.64~109.54㎡、第1期(戸数未定)の予定価格は7,200万円台~22,800万円台(最多価格帯7,600万円台・7,900万円台)、坪単価は650万円。竣工は2018年9月。設計・施工・監理は新日本建設。デザイン監修は押野見邦英氏。

 現地は、青山通りの鹿島建設本社ビルと「AKASAKA K-TOWER」の間を入った二方接道の角地。鹿島ビルとK-TOWERの間は幅数十メートルにわった公開空地とされているため、開放感がある。

 建物は、1階がラウンジなどの共用施設で、住戸は2階以上。1フロア2戸構成(最上階は1戸)。赤坂御用地は中層階以上でないと眺望は難しい。

 1階のラウンジは無垢のヘリンボーン仕上げ。住戸内のプラン・設備仕様は、ディスポーザー、ドイツ・ミーレ社製食洗機、シーザーストーンキッチン天板、グローエ水栓、バックカウンター・吊戸棚、ミストサウナ、洋室床暖房、突板フローリング(プレミアムのみ)、Low-E複層ガラスなど。

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ラウンジ(完成予想図)

◇       ◆     ◇

 赤坂見附エリアでは、昨年末から分譲され、立地がよく、単価が安かったモリモト「ピアース赤坂」が完売し、現在、記事にもした大和ハウス工業「プレミスト赤坂翠嶺」と、東急不動産「ブランズ永田町」が分譲されている。

 この3物件はそれぞれターゲットがよくわかる。「永田町」は、赤坂見附駅からだと10層くらいの坂を上らなければならないが、衆議院議長公邸が目の前。眺望は素晴らしいはずだ。「赤坂翠嶺」は隠れ家的な雰囲気がある。

 しかし、「元赤坂」は35年間も供給がなかったエリアだけに、記者も需要層が読めない。投資用としては希少ではあるが、賃貸利回りはどうなるのか。居住用としては、開放感はあるが逆に外からの視線が気になりそうだ。

 坪単価650万円は安いと思うが、だからこその単価設定ともいえる。

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6回からの眺望(左が「K-TOWER」、右が鹿島本社ビル)

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左が鹿島本社ビル、右が「K-TOWER」(押野見氏は鹿島出身。気を使って外観を同じようにしたのか)

〝赤坂の隠れ家〟 本物志向の大和ハウス「プレミスト赤坂翠嶺」(2018/10/19)

赤坂3分 多様なニーズ取り込むか モリモト「ピアース赤坂」(2017/12/9)

 

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