コスモスイニシアは3月18日、タウンハウスブランド「ザ・ロアハウス」の第5物件目「ザ・ロアハウス吉祥寺」が竣工したと発表。吉祥駅から徒歩6分の全18戸で、残りは2戸のみ。
物件は、JR中央線・京王井の頭線吉祥寺駅から徒歩6分、武蔵野市吉祥寺本町1丁目の第一種住居地域・近隣商業地域(建ぺい率約62%、容積率約214%)に位置する敷地面積約574㎡の地下1階地上3階建て全18戸。専有面積は54.78~88.32㎡。平均坪単価は370~380万円。竣工は2019年2月。施工は新三平建設。
昨年10月から販売を開始しており、これまでに16戸を成約済み。購入者の現居住地は武蔵野市(約40%)、武蔵野市以外の都市部(約10%)、23区内(約50%)、年齢層は20歳~39歳(約20%)、40歳~49歳(約40%)、50歳~(約40%)、入居予定者数は1人(約45%)、2人(約25%)、3人~(約30%)。
敷地形状は凸状で、道路に面しているのは間口が約7.1mの突の部分。住戸プランはトリプレット4戸、メゾネット12戸、スカイテラス付きフラット2戸。
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「住みたい街」にいつも上位にランクされる吉祥寺駅から徒歩6分なら、条件が整えば坪単価は400万円の後半になるはずだ。それが坪370~380万円というのは超割安かもしれないが、記者は妥当な価格と判断した。
「吉祥寺」はイメージ先行型の街だ。井の頭公園はあるが、北口は古い街並みが残り、いかがわしいフーゾク街(これまた吉祥寺のいいところか)もある。多摩センターのほうがはるかに優れている-と言ったら怒られるか。
これ以上は書かない。トリプレット・メゾネットがいいと考える人は一定程度いるということだろう。確かに、敷地南側は第一種低層住居専用地域で2~3階建て住宅街だ。
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以下は取材案内のメールをよく読まなかった馬鹿な記者のボヤキ。時間が無駄と思う人は読まないでください。
第一の失態は場所を間違えたこと。現地に行くべきなのに、現地から10分以上離れている逆方向のインフォメーションサロンに向かった。しかも道を間違えたため着いたのは取材締め切りの16:30を大幅に超える16:50だった。
それでも同社は快く(そう思えた)待ってくれるとのことだった。1分でも早く着こうとタクシーを拾った。運転手に地図を渡した。これが間違いの2つ目。
「字が小さくて読めないですよ」(ハズキルーペじゃなく虫眼鏡だった)
「えっ、すぐそこですよ」
「住所は分からないの? 」
「どこかに書いてあるでしょ」
「ああ、これ。吉祥寺…本町…1…10…」(入力するのに1分はかかった)
「そう、そこ」
「お客さん、これっ、さっき乗ったとこですよ」(これで乗ってから2分は経過していた)
「えっ、あっ、その住所は…(ゲストサロンだった)ごめんなさい。そこじゃなくて、ほら、(ゲストサロンの)青じゃなくて赤い印がついてるところ。そんな小さな字を書いた会社に注意しときますよ。そうですよね、わたしも全然読めない。そう、そこ、左ですよ」
「えっ、右じゃないですか」(急に車を停めた。危ない!)
「そうそう、ごめんなさい。そこ右。そうです、そうです。突き当りが吉祥寺駅。もう大体わかりますから…そうそう、まっすぐ行って左に曲がってください」
「お客さん、ここですよ」
「えっ、(目の前にトーシンの社屋。トーシンは身売りしたのか)。分かりました。ここでいいですよ。運転手さん、わたしはもうすぐ70歳。お年はいくつですか? 」
「60です」
「そうですよね。お年寄りのことを考えて字はもっと大きくすべきですよね」
「お客さん、申し訳けありませんでした。570円です」
「領収書ください(会社に請求できるのか)」
現地に着いたのは17:00をとっくに過ぎていたはず。駅に着いてから30分以上かかった。記者も運転手も悪いが、もっと悪いのはコスモスイニシアだ。案内マップを印刷したら地図はA4の紙に5分の1くらいのスペースしかなかった。文字は5ポイントもないはず。
家に帰ってかみさんにも事情を説明し聞いた。「あんたがアホ。わたしだって読めるわよ」
参考までに。詳しいのは木住協。駅に降りてから「右」「エスカレーター昇って左」「一つ目信号左」などと6枚のカラー写真を使って案内している。(それでも記者は迷ったことがある。紙代とインク代を考えるべき)